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森英介前法相を証人喚問せよ !

 西松事件捜査は、森英介元法相が指示したものだった?これは大スキャンダルだ !

 小沢一郎民主党幹事長をめぐる「政治とカネ」の問題が止むことなく続いています。小沢幹事長がこの問題でバッシングを受けることになったそもそもの発端は、西松建設違法献金事件(以下「西松事件」)でした。西松事件では、まだ自民党政権だった昨年3月3日に、小沢氏の公設第1秘書だった大久保隆則氏が東京地検に逮捕されたのでした。

 この事件については、当時の『「ユダヤにやられた」-田原発言』記事で、当時民主党代表だった小沢一郎が、「極東の防衛は米第7艦隊だけで十分(後の米軍兵力はどうぞお引取り願いたい)」といった発言が、アメリカユダヤの逆鱗に触れ、同事件はアメリカサイドからの極秘指令だった可能性について述べました。

 ところがここに来て、そのことと深いところで結びついているのかどうか、この西松事件の捜査に、当時の森英介法相(61)が「介入」した疑いが浮上しているのです。
 森英介は法相だった頃、親しい財界人に「大久保逮捕は私が指示した事件だった」と漏らしたというのです。それを聞いた財界人は『こんなことが許されるのか』と耳を疑ったといいます。

 この話が最近ネット上を駆け回っています。きっかけは元参議院議員の平野貞夫氏が、『ニュースの深層』というケーブル・ネット専門番組でこの件を爆弾告発したことです。“政界地獄耳”のような平野氏は、森元法相の驚くべき発言を、当の財界人から直接聞いたと証言しています。

 平野氏は21日「真相を解明すべきだ」と、民主党に申し入れをしました。それを受けた民主党の小川敏夫広報委員長、佐藤公治副幹事長、辻恵副幹事長は、森前法相の発言があったのかどうか、「司法のあり方を検証・提言する議員連盟」で取り上げるといいます。
 平野氏はまた、ジャーナリストの高野孟氏が主宰するニュースサイト『THE JOUNAL』で、この問題につい詳細に述べています。

 もし本当に森前法相が西松事件に介入していたとしたら、大問題です。麻生自民党による、小沢民主党(当時)への「政治弾圧」そのものに他ならないわけですから。
 昨年3月といえば、麻生内閣の支持率が急落し、『このままでは政権交代は確実』とみられていた時期にあたります。野党転落を恐れていた自民党にとって、「西松事件」は願ってもない展開だったわけです。

 小沢一郎はこの事件の責任を取る形で、同年5月民主党代表を辞任しています。のみならず昨夏の衆院選後政権交代なった今日に至るまで、東京地検と大メディアは小沢氏の「政治とカネ」の問題を追及し続けています。
 そのすべての発端が、植草一秀元早大教授が命名した「3・3事変」、すなわち大久保元秘書の逮捕にあったわけです。今に続く小沢問題、小沢捜査がいかに「政治的謀略」に満ちたものだったか。その一端をうかがわせるに十分な平野証言です。

 新聞・テレビはこれを問題視して、早速総力取材を開始し、国民に事実関係をきちんと報道するべきです。小沢捜査が沸騰していた今年1月、鳩山首相が小沢幹事長と会談し「どうぞ(検察と)戦ってください」と言ったとされる問題では、新聞・テレビは「これは司法への不当な政治的圧力だ」と騒ぎ立てました。
 今回発覚した森前法相の件は、それとは比べものにならない深刻な「司法への政治的圧力」そのものであり、「指揮権発動」とみなしてもよい実際行動です。新聞・テレビよ。我れ関せず、などということはよもやあるまいね?

 いずれにしてもこれは大スキャンダルです。徹底的な真相究明が必要です。そのためには何をさておいても、森英介前法相並びに樋渡利秋東京地検検事総長を国会に引きずり出し、証人喚問すべきです。そのことを強く要求します。

 (大場光太郎・記)

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コメント

 以前述べたとおり、検察審査会は司法関係者の間でも以前から廃止すべしという意見が多かった、GHQ仕方なし対応制度です。それが司法制度改革の一環として取り込まれ、今回明らかになったように、制度矛盾だけがクローズアップされました。今後とも検審不要論はくすぶり続けると思います。
 2度目「不起訴相当」はあり得ます。存在が明らかになった米澤弁護士は行方をくらまし、再び審査補助員になるかどうか不明のようです。
 千葉法相、前原国交相、平野官房長官など問題閣僚が多くいます。各政策のモタモタも含めて、すべては初めて政権を担ったがゆえの試行錯誤でしょう。悪徳旧勢力にはこれまでそれゆえの弱点を徹底的に突かれ攻め込まれてきたわけです。
 しかし私は底流では少しずつ潮目が変わりつつあるように感じます。どこかで支持率も下げ止まることでしょう。森英介の件などを格好の機会として、反転攻勢に出てもらいたいものです。それに小沢幹事長は、元は自民支持だった各組織の取り込みなど、「風頼み」ではない選挙対策を参院選でも準備しているようです。今回はこれだけ民主党ブランドイメージを下げられたのです。単独過半数は難しいとしても、現与党で過半数獲得なら御の字とすべきです。
 鳩山首相も小沢幹事長も民主党も、しぶとくこの大難関を乗り切るものと信じたいと思います。
 ご文【読者の声】として公開しようかと思います。

投稿: 時遊人 | 2010年5月24日 (月) 14時08分

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