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ドーなる !?普天間問題

 捨てる神あれば拾う神あり。普天間問題で苦慮する鳩山政権に意外な救いの神?

 「日米安保マフィア」の一翼を担う大メディアは、鳩山政権の普天間基地移設案のことごとくを潰し、元の自民党辺野古沖案に戻したくて仕方ないようです。そのため、小沢幹事長の「政治とカネ問題」とともに、普天間問題でも連日バッシング報道を繰り返しています。

 しかし普天間問題をめぐっては、そんな大メディアの思惑とは裏腹に、これまで沖縄県が抱えてきた負担削減を目指すことで、在日米軍の在り方そのものが議論される流れに変わりつつあります。
 事実「5月末決着」が出来ない場合でも、鳩山退陣を求める声は少しずつ減ってきているのです。
 
 朝日新聞が15~16日に実施した電話調査では、内閣支持率は1ヵ月前の25%から21%に続落、不支持率は61%から64%に上昇しました。また普天間問題は「評価しない」が62%を占めています。
 しかし注目すべきは「鳩山首相の退陣」については、5月末まで決着がつかなくても「辞任する必要はない」が49%(前回40%)、「辞任すべき」の43%(前回51%)を上回っているのです。
 支持率は下がっても、この1ヵ月で普天間基地移設問題の難しさに有権者が理解を深めてきたことの表れというべきです。CIAエージェント新聞の最右翼・読売は「辞任すべき」が過半数だったものの、毎日は朝日と同じような結果になっています。

 そんな世論の流れの変化に呼応したのでもないでしょうが、沖縄県の基地負担軽減に関連して、大阪府の橋下知事は17日、関西が移転候補地になった場合、「住民に一生懸命説明に回る。京都や兵庫、和歌山にという話になれば、政治家として住民に(受け入れを求めて)『すみません』と言う」と述べ、政府に協力する意向を示したのです。
 橋下知事といえば、タレント弁護士から府知事に転身してからも、何かと突拍子もない言動で世間をあっと驚かせてきました。今回の発言もその延長線上にあるのかもしれませんが、これは誰かが言わなければならなかったことです。

 思えば戦後60余年、在日米軍基地の74%をも沖縄は負担し続けてきたのです。日米安保のカサに守られて、日本は世界に冠たる経済的発展を遂げてきました。言ってみれば基地問題はその「負」の部分です。そんな負の3/4を、これからも沖縄に負わせ続けていていいのでしょうか?同じ国民として、もう見て見ぬふり、知らんぷり、うちの地域にだけはお断りは許されないのではないでしょうか?
 その裏にどんな意図があるのかは度外視して、今回東京都に次ぐ大阪府の首長が「移転受け入れ容認」を表明したことは大変意義深いことと、率直に評価したいと思います。

 また同問題では、衆院外務委員長で新党大地の鈴木宗男代表は16日、北海道釧路市内のホテルで行われたセミナーで、「(ヘリコプター部隊の訓練移転が検討されている鹿児島県の)徳之島は徳之島でお願いするとして、(在沖縄米軍海兵隊の実弾射撃訓練を)矢臼別でやってもいいんじゃないかと思っている」と述べました。
 矢臼別(やうすべつ)とは、別海、厚岸、浜中3町にまたがる陸上自衛隊矢臼別演習場のことです。別海町は、昨年結婚詐欺、同連続殺人事件で世間を驚かせた木嶋佳苗被告の出身町です。同演習場については、当ブログ『かなえの殺人レシピ(11)』記事で少し触れました。
 鈴木代表は、同地域に今でも大きな影響力を持っているはずで、すべては鳩山政権が今後どのような方針を打ち出すのかにかかっていますが、こちらも有望な分散移転候補地の一つになりそうです。

 その他、かねがね「米軍基地は抑止力のため必要」と言っている自民党の、谷垣禎一総裁の地元の京都、石破茂元防衛相の地元の鳥取、小池百合子元防衛相の東京の各自衛隊基地も、候補地に加えるべきです。
 自民党関連では、もう一つ是非候補地に加えてもらいたいところがあります。森喜朗元総理のお膝元、石川県第2区にある航空自衛隊小松基地です。

 余談ながらー。小松基地をめぐっては、防衛予算のムダ遣い疑惑が持ち上がっています。小松市が、米軍との共同訓練受け入れの見返りに受け取る「米軍再編交付金」を、ワケの分からないハコモノ建設に使っていたのです。
 しかも、建設を決めた小松市の前市長は森の後援会連合会会長で、工事を受注したのは森に献金している建築会社なのです。何やらプンプンにおう話なのです。

 同市が1億5千万円近くを計上して建設しているのは「小松市立美術館別館」。予算の9割を交付金で賄う計画になっているといいます。同館建設が必要となったのは、美術収集家だった北国銀行の元頭取が亡くなり、遺族がコレクションの寄贈を決めたことがキッカケとされます。相続税対策の意味合いもありそうな寄贈に対して、国と市が税金を使って置き場所を造ってあげたと勘ぐられても仕方ないシロモノです。
 その建設費もベラボーで、市内にある同じような規模の博物館の4倍以上もの建設費だというのです。

 ははあさては、森元総理のご威光でボロもうけした建築会社は、その一部を森に献金という形で上納する気だな。噂では森元総理は、長年そうして巻き上げた莫大な金を、海外の銀行に隠し預金として移しているとか。
 分散移転などと言わずに、半永久的な移転先として、小松基地を最有力候補として強く推薦します。

 (大場光太郎・記) 

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コメント

 琉球独立論
 
 昨日、鳩山首相は沖縄を訪れ、仲井真知事に普天間基地移設先を名護市辺野古周辺とする政府の方針を示し、協力を要請した。候補地が迷走した末、結局1997年に自民党政権がアメリカと合意した地点に戻って来たわけである。
 
 普天間移設先を国外、それが無理なら県外へという多くの沖縄県民の期待は、昨年9月に政権を交代した民主党連立内閣に託されたが、見事に裏切られたのである。沖縄県民の怒りは沸騰し、それは自民党政権時の比ではないであろう。

 辺野古沖埋め立て案が日米合意されて以来、10数年経ても工事に着手すらできなかった移設先が、もし沖縄県知事の同意があったにしても容易に実現できると考えるお人好しは、ひとりもいないであろう。多分、また従来と同じ経過をたどることは明白である。
 
 それは現状維持を最善とするアメリカにとっては望むところでもあるが、心配な点もある。それはこの事態がつづくと、沖縄県民を中心とする基地反対の世論が、究極的に基地撤去運動になることである。それを恐れるアメリカとその支持勢力は、東アジアの国際情勢を常に緊張状態に維持し、日米同盟を必要とするアッピールをマスメディア総動員でおこなうであろう。この結果、本土の世論と沖縄県民の世論の間に溝が生じ、アメリカ基地撤去運動が成功することは覚束ない。そこで標記の問題提起をしたい。
  
 今は亡き井上ひさし氏に「吉里吉里人」というFS小説があった。東北の一地方の村が、ある事件をめぐる政府の対応に嫌気と怒りを覚え独立してしまうという奇想天外の小説である。
 日本にあるアメリカ軍の基地面積のうち、75%を占める沖縄県民の忍耐が限度に来ていることが明白であれば、頼りにならない本土の世論などあてにせず、「吉里吉里人」よろしく独立運動を起こして、さっさと独立することである。
 独立後、琉球(仮称)国民の民意でアメリカに堂々と基地撤去を要求するのである。アメリカも国民の総意であれば、不本意ではあろうが、撤去せざるをえないであろう。成功間違いない。
 
 問題は独立運動が果たして成功するか、また、独立に成功したとしとしても、将来国家の運営をうまくやっていけるかどうか、である。
 前者については、まさか日本政府がチベットやチェチェンのように武力制圧するなどということは考えられないし、アメリカは表面的には中立を装わざるをえないから、いろいろ難しい問題はあろうが、成功すると思われる。 
 問題は独立後の国家運営のことである。政治的なことは、既にアメリカ占領時に経験を積んでいるから問題は少ないと思うが、経済問題については、基地を撤去すれば、当然基地依存経済から脱却する方法を考えなければならない。
 
 今後、琉球国はどのような経済体制で臨むのか。観光立国は当然であるが、それ以外に考えられる産業では、琉球の歴史がヒントになるであろう。
 かつて15世紀前半に統一を成し遂げた琉球は、地の利を生かして日本、中国(明)、朝鮮と南方貿易を仲介して、経済的に繁栄した歴史をもつ。
 アメリカ軍の残した広大な基地(陸上・海上)を生かして、基地に依存しない経済と、かつての日本政府による「物乞い」経済から自立した平和の島国として、繁栄していくことが約束されているのではないか。

 以上述べてきたことはけっして夢物語ではない。現に沖縄にはその底流があり、本土やアメリカのこころある人々には大きな関心事になりつつあるという。

投稿: ひろし | 2010年5月24日 (月) 13時10分

 ひろし様。貴重なご高説大変ありがとうございます。「琉球独立論」なかなか面白いアイディアだと思います。井上ひさしは私の隣町の出身で、惜しい人を亡くしたという思いでいっぱいです。
 いずれにしても沖縄に3/4もの基地があるのは、沖縄県民の総意ではなく、日本政府としての長年の押し付けでしかなかったわけです。米軍がグァムに移転する、さてその先日本に残す米軍基地はどのくらいの規模が相応しいのか?米国も明らかにせず、日本政府も把握しているかどうか心もとありません。まずこの辺の実情をシビアに把握し、米国との「対等な」交渉に臨むべきです。
 冷戦構造が消滅したこの時代、もうそろそろ「はじめに米軍基地ありき」「はじめに日米安保ありき」という対米隷属は終わりにすべきです。実際「沖縄県民の民意」は米国も、相当深刻に受け止めているようです。
 ご文【読者の声】として公開しようかと思います。

投稿: 時遊人 | 2010年5月24日 (月) 14時34分

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