« マスコミに屈した民主党 | トップページ | 「脱官僚」から「親官僚」へ。菅総理の変節 »

「クーデター」菅政権の仁義なき船出

 ー官僚とマスコミが担ぎ上げた菅新政権、一応改革の真似事くらいはやるだろう。だが国民のための「真の改革」は何一つ進まず、ダラダラ不毛政治が続くことだろうー

 8日菅直人政権が本格的にスタートしました。この新政権、事のほか新聞・テレビの覚えめでたく、鳩山前総理辞任以降菅総理、菅政権誕生までのいきさつを詳細かつ好意的に報道してくれています。
 その上、マスコミによって仕立て上げられた「政治とカネ」の鳩山・小沢両氏がそろって辞任したこともあり、先週末のマスコミ各社の世論調査では、どれも「菅新総理に期待する」が圧倒的多数に上りました。例えば毎日新聞63%、NHK60%、朝日新聞59%、共同通信57%といった具合です。
 鳩山前内閣の支持率が最後は20%前後という危険水域まで落ち込んだことからすると、驚異的なV字回復です。もし仮に明日参院選が行われれば、民主党は単独過半数すら夢ではないような数字です。

 この驚くべき支持率変動は、前回の『マスコミに屈した民主党』記事でみましたように、マスコミは今や、気に食わない政権は潰しもし、またお気に入りの政権を誕生させもすることの有力な証明のようにも思われます。
 ところで8日「ジャガー様」が、大変興味深い一文を投稿してくれました。以下にその全文を転載してみます。
                        *
【重要 各位厳守のこと】
御存知のように、本日6月2日にプランCが発動されました。
つきましては、かねての手順どおりに行動していただくようにお願い申し上げます。
念のために、大まかな指針を記入しておきますが、確認後は即時ご処分ください。

1. 今週一杯は代表選・組閣で民主党を持ち上げること。
2. 来週一杯は新総理・新閣僚の紹介で民主党を持ち上げること。
   (この間郵政改革法案強行採決があるが無視すること)
3. 14日から16日までは終盤国会の新閣僚奮闘で持ち上げること。
4. 17日から23日までは国会閉会後の民主党新人候補の活動中心に報道。
5. 24日の参院選告示後は、公平な報道に尽力すること。

今、マスコミに流れている文書だそうです。ご報告いたします。 (転載終わり)
                        *
 以上の【重要文書】を私なりに解釈してみますとー。
 「本日6月2日」というのは、もちろん鳩山前総理が小沢前幹事長を抱き込む形で辞任表明した日を意味しています。同表明後ただちに「関係マスコミ各位」に極秘配布されたものだと思われます。そして鳩山・小沢ダブル辞任は、この文書を発布したグループからすると、「プランC」に相当することになります。
 このグループは、普天間問題による鳩山前政権の行き詰まりを見据えて、相当シビアにその後の展開をシミュレートしていたフシがうかがえます。

 ところでプランCの前の「プランA、B」はどんなものだったのでしょう?例えば「プランA」とは、鳩山・小沢両氏とも辞任せず参院選に小鳩体制で突入するケース。また「プランB」は、鳩山前総理は辞任するけれども、小沢幹事長は辞任せず参院選の指揮を取り続けるケース。というようなものだったのでしょうか?
 いずれにしてもこのグループは、プランA~Cまでを想定し、それごとに各マスコミに対して「かねての手順」どおりの行動を取るよう、事前に要請していたものと思われます。

 この各マスコミに対する【重要文書】の「出どころ」はどこなのでしょう?部外者たる私には特定できませんが、一応幾つか考えてみますとー。
 一つは民主党内部のマスコミ呼応勢力がまず考えられます。ずばり言えば、今次クーデターの殊勲グループである、凌雲会つまり前原グループです。しかし文全体の感じからすると、どうも同グループからではないようです。
 次に考えられるのは、霞ヶ関の某省(あるいは複数省)の高級官僚グループという線です。今回の「政変」はただ単に民主党内と言うより、もっと水面下でさまざまな旧勢力が暗躍していた事実があるらしく、この可能性は捨て切れません。
 さらには、大手広告代理店・電通からの、各マスコミに対する極秘指令だったのではないか?とも思われます。電通は、米国の我が国における主要出先機関として、新聞・テレビメディアの扇の要に位置すると見られますから、この可能性も大有りです。

 いずれにしても、この【重要文書】の真贋(しんがん)自体問題になるところです。しかし2日以降8日までは少なくとも、各マスコミはこの文書指令のとおりに動いているように思われます。したがって私は、この文書は本当に存在し、上記のいずれかのグループから実際各マスコミに配布されたものと考えます。
 この文書によっても、菅新政権発足に向かって、各マスコミ、霞ヶ関官僚らがいかに裏で暗躍していたかの一端を垣間見るに十分です。

 菅新総理は、8日の就任後の初会見でかねて持論の「最小不幸実現社会」などの所信を熱く語っていました。しかし無理でしょ、あなたの内閣では。仙谷官房長官はじめ留任組の岡田外相、前原国交相、北澤防衛相、長妻厚労相、千葉法相…。全部が全部官僚たちにしっかり手なずけられたり、米国隷属の連中ばかりではないですか。
 「強い財政」「強い経済」「強い社会保障」、掛け声は勇ましくても、一丁目一番地の「霞ヶ関改革」などハナからできないと分かっているのに、その先の「元気のある日本再生」などどうして実現できるものですか。

 (大場光太郎・記) 

|

« マスコミに屈した民主党 | トップページ | 「脱官僚」から「親官僚」へ。菅総理の変節 »

時事問題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« マスコミに屈した民主党 | トップページ | 「脱官僚」から「親官僚」へ。菅総理の変節 »