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一先ず悪徳旧勢力が勝利した

 小鳩ダブル辞任はすべて検察、マスコミによる仕掛け。手ごわいことがよく分かった。新しく首相になる菅氏は、そのことを心してかからねばまた二の舞になる。

 2日列島に衝撃が走りました。午前10時、急遽民主党両院議員総会が開かれ、そこで鳩山由紀夫が首相辞任を表明、また小沢幹事長も「道連れ」辞任となりました。昨夜の小鳩会談の後最後に会見場から出てきた首相は、余裕の笑みを浮かべなおかつ左手親指を立ててみせました。これは首相続投を勝ち得たしるしと誰もが思いました。
 しかし一夜明けて事態は急転回、両院総会での辞意表明となりました。これにはびっくり仰天で、大手新聞社は軒並み号外を配り、各テレビ局は昼前から一斉に「鳩山辞任特番」が組まれました。
 
 やはり型どおり解釈すれば、一つは「最低でも県外」と言い続けてきた普天間移転問題の迷走ぶりがあげられます。結局この問題は、旧自民党案に限りなく近い名護市辺野古沖ということで閣議決定しました。以前から「県外」を主張していた社民党は最後まで譲らず、福島党首は消費者・少子化担当相を辞任、社民党としても連立政権離脱を決定しました。
 後一つは、やはり「政治とカネ」の問題です。昨年末、今年初以来、鳩山首相自身元秘書による偽装献金問題が浮上し、さらに小沢幹事長の土地購入事件では検察とメディアから首相を遥かに上回るバッシングを受け続けてきました。

 この5ヵ月余というもの、年初から4月までは主に小沢問題で、引き続いて今度は「5月決着」に向けて普天間問題が、新聞・テレビの小沢・鳩山攻撃の対象になってきました。とにかく年初以来民主党バッシングの手を決してゆるめようとしなかったのが、新聞・テレビです。
 これには「(魔)素直」な国民はモロに影響され、内閣と民主党の支持率は下落の一途をたどり、また「小沢氏は幹事長を辞任すべき」が常時70~80%以上をキープしていました。直近の世論調査では遂に20%を割り込み、「支持17%、不支持70%」という調査まで現われました。

 首相は総会挨拶の中で、「国民の皆さんが徐々に徐々に聞く耳を持たなくなってきていた(これが私には一番こたえていた)」と言いました。それを感じたのは下げ止まらない支持率が大きかったことでしょう。
 また首相は夕方の会見で、「止めるべきかどうか自問自答し始めたのは10日ほど前からだった」と語ったといいます。ということは、福島党首罷免や社民党政権離脱、参院からの辞任要求よりもずっと前に、辞任が心をよぎっていたことになります。10日前といえば5月23日沖縄を再訪問した頃です。あの時首相を乗せた車が通る沿道には、「怒」「怒」「怒」のプラカードがズラリ。あるテレピ人は「今年の漢字は“怒”で決まりだね」と言ったくらい壮観でした。また車中の首相に「鳩山辞めろ」の怒号が浴びせられました。

 通常の政治家とは感覚がずれているという意味で、「宇宙人」と言われました。そんな「首相はどんなことがあっても辞めない」とも言われました。しかし鳩山由紀夫も所詮人の子、その時の“逆歓迎”ぶりが相当こたえたのでしょうか。

 鳩山氏は、『これほどまでの支持率下落は自分だけの責任ではない』と内心思っていたのでしょう。それが小沢幹事長と「ダブル辞任」となったわけです。
 今回の両院総会での辞任挨拶を聞いていて、鳩山由紀夫は稀なほど「ピュアな政治家だ」と改めて思いました。しかし一流の政治家とは言いがたかった。普天間問題などにみられる「言葉の軽さ」もさることながら、小沢幹事長を抱きこむ形で辞任させたことでもそれはうかがえます。

 民主党は元々鳩山由紀夫が、例の巨額の私財を投じて立ち上げた政党です。言わば首相であろうがなかろうが、鳩山がオーナーの政党なのです。ならば党の将来のために、当今随一の政治家・小沢一郎の力を削がずに、今後とも力が振るえるような落としどころが他にあったのではないでしょうか。
 支持率下落の根本要因となった小沢問題は、事件性などまったく存在しなかった可能性もあります。、マスコミが言いふらし国民が踊らされているように、ただ単に「政治とカネ」と言って片付けられるものでないことぐらい、鳩山氏も百も承知だったことでしょうに。

 ことの本質は、当ブログ記事でも何度も述べましたように、参院選を前にした民主改革勢力vs悪徳旧勢力の対決構図にあるのです。検察など霞ヶ関官僚群、新聞・テレビなど大メディア、自民党などは、参院選でも民主党が勝利するようだと「オレたちは永久に日の目を見られなくなる」、そのため最大のネックである“小沢一郎潰し”にありとあらゆる謀略を仕掛けてきたわけです。
 鳩山氏とて、そんな構図を知らなかったはずはないでしょう。米国政府に屈しての「辺野古沖」と一緒で、結局この問題でも大メディアに屈服されられたのかな?と思ってしまいます。

 3年前の参院選時のある夕方、民主党幹部が総出でおらが町・本厚木駅頭に集結したことがあります。たまたま同駅に出ていた私は、大勢の聴衆が集まった中で私も幹部たちの党の車上での挨拶を聞きました。当時は小沢代表、鳩山幹事長体制でした。他に菅直人、岡田克也、馬渕澄夫らがいました。迫力ある小沢代表の演説、続いて菅氏、岡田氏の演説と続きました。
 それらの人が次々に上っては話す中で、一人鳩山幹事長だけは車上に乗りっぱなしで、他の人の話すのを聞きながら、不動の姿勢でじっと前を見据えていました。私は聴衆の輪の一番外くらいでしたから、そこからだいぶ離れています。しかしじっと前を見据えたままの鳩山氏がなぜか気になったのです。私はつい鳩山氏を見続けました。と先方も私の視線に気がついたようです。鳩山氏は一瞬視線をそらし、少し別の方に向き変えたのです。『やったあ。オレの勝ちだ』とまでは思いませんでしたが…。(もうご紹介する機会もないでしょうから、今回余談にて。)

 政権発足後わずか8月半くらいの短命内閣に終わりました。政権交代がなった昨夏の衆院選直後、誰がこんな事態を予測できたことでしょう。すべては検察、大メディアなど悪徳旧勢力の仕掛けによるものです。ということは、彼らの実力はなかなかどうして侮れないということです。
 次期首相は菅直人で決まりでしょう。「小沢ー鳩山ー菅」が民社党トリオですから、この大艱難に菅氏は適任だと思います。幹事長はやはり海江田万里でしょうか。それに対してマスコミは早速、「小沢一郎による“権力の二重構造”はダメだ」などとほざいています。ならば聞くけど、マスコミよ。小泉政権以来、森喜朗や青木幹雄が“キングメーカー”気取りで暗躍していた頃、「権力の二重構造はよくない」と一度でも批判したか?えっ?

 だからそんな外野の声は無視していいのです。小沢一郎は幹事長を辞したとはいえ、参院選にもその後予想される政局混迷を打開するためにもその手腕が絶対必要です。もちろん悪徳旧勢力に「最終勝利」するためにも。
 それと老害・渡部恒三は何とかならんかい。臆面もなく入れ歯ふにゃふにゃで、ワケの分からんことをしゃべりおって、見苦しいのなんのって。

 (大場光太郎・記) 

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