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『生きがいの創造』

 - 久しぶりで、「生き方の再考」を迫られるような本を読んだ気がする -

 『生きがいの創造』 飯田史彦著 PHP研究所刊
 これは新刊本ではなく、<第1版第1刷発行> は1996年7月4日となっています。アメリカ独立記念日にあたる日で、奇しくも今からちょうど14年前の発行だったわけです。当時(平成8年)はバブル崩壊後の混乱の真っ最中で、日本社会全体が浮き足立っていて、価値観の転換を迫られているような危機的状況にありました。

 ちょうどその頃、「資本主義の終焉」を予見し、旧来の物質的価値観に代わる新たな価値観として、「スピリチュアルな観点」から当時の一思潮を形成していたのが、(株)船井総合研究所所長の船井幸男でした。
 当時は船井氏のその方面での活動がピークの時で、氏が提唱した「エゴからエヴァへ」は社会的に大変な反響を見せていました。私もその一端に触れるイベントに参加したことを、一昨年記事『東京ベイサイト(1)~(5)』シリーズで述べました。

 この本の著者の飯田史彦(いいだ・ふみひこ)は、船井氏によって世に名前が知られるようになった一人です。この本の「発刊に寄せて」は船井幸男が寄稿しています。
 飯田史彦は1962年(昭和37年)広島県生まれ。学習院大学院経営学研究科博士課程を経て、27歳にして国立福島大学経済学部助教授に赴任、同大学教授へ。その他東北大学講師、日本広報学会理事などを務める、レッキとした経済学の専門家なのです。福島大学教授退任後の09年から、飯田史彦メンタル・ヘルス・マネジメント研究所所長、飯田史彦スピリチュアル・ケア研究所「光の学校」校長をしています。

 この『生きがいの創造』のサブタイトルは、「“生まれ変わりの科学”が人生を変える」。上記のような飯田博士の経営学者としての経歴とはマッチしない、「生まれ変わり」などのテーマを学問的に大まじめで述べた本なのです。
 これは、「人事管理論」の研究の過程で「働きがい」「生きがい」「幸せ感」を追及し、また自身の超常体験から、いつしか導かれていったもののようです。
 一体どんなことが書かれているのでしょうか?目次の主なものを列記してみます。

 第一章 過去生の記憶
  第一節 退行催眠の方法
  第二節 よみがえった過去生
  第三節 過去生記憶の検証
 第二章 「生まれ変わり」のしくみ
  第一節 「あの世」への帰還
  第二節 人生の回顧と反省
  第三節 人生の自己計画
  第四節 因果応報の壮大なドラマ
  第五節 すべてのことには「時」がある
  第六節 ソウルメイトたちとの再会
  第七節 「この世」への再訪
 第三章 死者とのコミニュケーション
  第一節 死者との再会
  第二節 死者からのメッセージ
 第四章 「死後の生命」を科学する
  第一節 「死後生仮説」の説得力
  第二節 「死後生仮説」の優位性
 第五章 「生まれ変わり」の生きがい論
  第一節 信じることの価値
  第二節 「生きがい論」からのメッセージ
  第三節 「生きがい」の神様

 以上ざっと目を通しただけで、この本が言わんとしていることの大略が見えてきます。これらのテーマに沿って飯田博士は学者らしく、ホイットン博士、グロフ博士、ワイス博士、キューブラ・ロス博士など、先駆的研究の成果を数多く紹介しながら論を展開していくのです。
 
 既に学術的な検証を経た成果であるだけに、「生まれ変わり」「死後の生命」「退行催眠」「臨死体験」「胎児記憶」「ソウルメイト」「光の存在(ガイド・守護霊)」「中間世(あの世)」などが、より説得力を増して読者の心に響いてくるのです。  (以下「続」につづく)

 (大場光太郎・記)

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