枝野幹事長こそ「大衆迎合」だ
-「大衆迎合」によって幹事長ポストを強奪したのは、枝野の方ではないのか?-
参院選も、7月11日の投票日まで10日を切りました。いわばもう最終コーナーに差し掛かっているこの時期に、官(菅)総理は自身が突如ぶち上げた消費税増税をめぐって、ブレブレの「ブレ菅」ぶりを発揮しています。
かと思うと、早や過半数確保が難しいと読んだ“小利口者”枝野幹事長は、みんなの党との連携を口にするも、渡辺喜美代表から「顔を洗って出直して来い」とのきつい一言をもらい、また各候補者からもブーイングの嵐で、今度は一転前言を翻してみんなの党批判に転ずる「ブレ枝」ぶり。
こんなツートップで、予選突破じゃなかった、参院選勝利できるのか?というお粗末さです。
これには、菅総理から公衆の面前で「しばらく静かにしていていただきたい」と釘をさされた小沢前幹事長もたまらず。小沢一郎は言わずと知れた選挙のプロ中のプロ。それゆえ“ひよっ子集団”の民主党に政権交代をもたらしたわけです。
そんな小沢一郎からすれば『何やってんだ。参院選勝つつもりあるのか』となり、矢も盾もたまらず、今や自民党優勢が伝えられる全国各地の一人区、そして二人区の小沢系候補の応援に乗り出し、その中で現政権や現執行部批判を展開しています。
例えば6月29日に訪れた山形県鶴岡市での演説では、「選挙を通じて約束したことは、やり遂げなれば、皆さんの信頼を勝ち得ることはできない」と訴え、「子ども手当」「高速道路無料化」「消費税は4年間上げない」など、昨夏の衆院選時のマニフェストを守るべきだとの考えを改めて強調しました。
これに早速噛みついたのが、枝野幹事長です。同日夜香川県綾川町で記者団に対して、「法人税収の大幅な落ち込みにも関らず硬直的な考えをするのは、結果的に国民に迷惑をかける大衆迎合だ」と応じたのです。
『ははあ、官(菅)民主党が財務省の唆(そそのか)しによって消費税を持ち出したのは、社会保障、福祉、介護目的ではなく、つまりは法人税優遇のためだったんだな』ということはさておき。
この枝野幹事長の、小沢前幹事長への反論として「大衆迎合」という言葉を使ったことには違和感を覚えます。『アンタこそ“大衆迎合”の最たるものじゃないのか?』と思えてくるのです。
小沢幹事長は、要するに「昨年の衆院選そして民主党政権発足時掲げた、国民との約束つまり「公約」は苦しくてもしっかり守れ。まだ1年も経っていないのに、いとも簡単に反故(ほご)にしてしまっては、国民の信頼を失うぞ。今参院選も負けるぞ」と極めてまっとうな正論を述べているだけなのです。
それに対して「大衆迎合」とは、何たる言い草か。枝野はハナから「子ども手当」「高速道路無料化」「消費税4年据え置き」という、自党の基本政策は「大衆迎合政策だった」と否定したのです。
枝野幸男といい、仙谷由人官房長官といい、グループの頭目の前原誠司といい、現政調会長の玄葉光一郎といい。鳩山、小沢体制では、面従背腹の獅子身中の虫だったことが、この発言からも明らかです。
枝野は子どもの時から弁の立つ口先少年、少壮にして弁護士資格も得た、頭のいい御仁らしい。しかし実は、肝心の「深い叡智」はからきしダメらしい。
枝野はそもそも今の幹事長ポストを、どうやって手に入れたのか?そういう自己省察がまるで出来ないらしいのです。
それは、事あるごとに小沢前幹事長を批判してきた結果、転がりこんできたものです。枝野、前原、仙石、玄葉らは何を利用して批判してきたのか?主にテレビカメラに向かって、つまり「大衆」に向かって小沢の非をあげつらってきたのです。
そもそも枝野らが公然と小沢批判ができたのは、新聞・テレビという悪徳旧勢力が連日連夜、小沢バッシング報道を展開してくれたたまものです。大マスコミが「小沢氏は幹事長を辞任すべきだ…80%」という、世論誘導をやってくれたお陰なのです。
枝野、前原、仙谷らは、新聞・テレビという“虎の威”を借りて、幹事長を守るべき要職にありながら批判し続けた、卑怯者、裏切り者、獅子身中の虫なのです。本当の意味で「大衆迎合」政治家は、枝野幸男自身らなのです。
そうして枝野幸男は、「党内クーデター」という暗いプロセスを経て幹事長職を略奪した。そんな暗い過去を棚に上げて、政権交代の最大の功労者で「国民生活が第一」を掲げる小沢前幹事長に向かって「大衆迎合」とは。
枝野幸男は、とんでもない「人非人」と言うべきです。
(大場光太郎・記)
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