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菅総理は小沢氏の協力を仰ぐべきだ

 - このような事態に立ち至った以上、「小沢排除」などとは言ってられないだろう -

 参院選敗北を受けて、菅総理は13日元代表、両院議長、最高顧問らを相次いで訪問しました。今後の政権運営に理解を得、協力を求めたものと思われます。そして菅総理は、「小沢前幹事長とも近いうちにお会いしたい」と語りました。

 今回44議席しか得られなかったということは、民主党全体にとって相当深刻な事態です。政策ごとのパーシャル連合(部分的連立)などは、まるで手品師か曲芸師のような非現実的なお話。かといって恒久的な連立相手を探そうにも、おいそれとは見つからない厳しい状況です。
 どうしてこのような深刻な事態を招いてしまったのでしょうか?すべては6月の両院議員総会で、菅直人が新代表に選出された直後の、「小沢幹事長はしばらく静かにしていただいた方が日本の政治のためにもよい」という「小沢外し発言」から始まったのです。

 それが単なるポーズでなかったことは、その後小沢グループを徹底排除した、閣僚人事、党執行部人事から明らかでした。一連の小沢バッシングでは、新聞・テレビという“虎の威”を借りてキャンキャン吠えまくった、仙谷由人、枝野幸男、前原誠司、玄葉光一郎など反小沢グールプメンバーを最要職に就けたのです。
 これは間近に迫った参院選にこの体制で勝利することによって、小沢一郎の影響力を徹底的に削ぎ、小沢抜きでの長期政権を目指したものと思われます。多分新政権発足時、「菅-仙谷-枝野」という新トロイカが、雁首そろえて練り上げた方針だったことでしょう。

 しかし結果はどうだったのか?今さら言うまでもないほどの大敗北です。今回の改選組の任期が終わる6年間は、民主党中心の政権が続く限り、「衆参ねじれ状態」が確実に続くのです。衆院2/3以上で再可決の奥の手が使えない以上、場合によっては法案が一本も通らなくなる可能性もあり得ます。
 そこまではいかなくても、各野党とは妥協に次ぐ妥協の連続。各法案は野党のイチャモンによって修正や骨抜きを余儀なくされ、菅直人変節総理によって既にかなり失われている「民主党らしさ」は見る影もなくなることも考えられます。
 そんな弱体政権に野党は一段と攻勢を強め、政権は立ち往生、年内にも「衆院解散、総選挙」などという最悪の局面を迎えないとも限りません。

 そういうシミュレーションが誰よりも出来ていた小沢一郎は、今回の参院選で過半数を得ることの重要性をよく分かっていました。
 だから小鳩体制では、マスコミという悪徳旧勢力の邪魔にあいその目標には届きそうもないと読んで、鳩山首相とともに幹事長職を辞任することにしたわけです。菅直人は政治の素人じゃあるまいし、その辺の機微をしっかり読み、選挙のプロの小沢氏の力をうまく借りるべきだったのです。
 そうすれば、選挙公示を直前にして消費税増税を持ち出す愚も犯すこともなかったことでしょう。地方の一人区で8勝21敗という大敗北も、二人区で2人目の候補者が軒並み落選というような事態も避けられ、損失は最小限に抑えられた可能性があるのです。

 しかし菅総理は「小沢排除」を徹底し、枝野幸男、玄葉光一郎、安住淳、小宮山洋子などというド素人たちに選挙を任せきりました。上記のように民主党の今後の政権運営に決定的なダメージを与える結果しか出せなかった、この者たちの責任は極めて重いものがあります。

 なかんずく、選挙の実質的責任者である幹事長の枝野幸男の責任は重大です。直後の世論調査では、「菅総理の辞任は必要ない」が過半数を超えたようです。ですから菅総理自らの続投はまあいいとして、枝野幹事長は辞任させるべきです。また枝野は、菅総理からいくら慰留されても強く自ら辞任を申し出るべきなのです。
 小沢一郎には強い口調で再三辞任を迫りながら、いざ自分がその立場になると居直る。枝野幸男はロクに責任の取り方も知らない、卑怯で腹黒くずるがしこい、口先だけの男だったことが満天下にばれてしまいました。
 今後この者がテレビの討論番組などで、いくらうまいことをしゃべりまくっても誰もまともには聞いてくれないことでしょう。

 さて菅総理から「近いうち話しあいたい」と持ちかけられても、小沢一郎にしてみれば「何を今さら」という気分でしょう。しかし菅直人は、自身の保身などかなぐり捨てて「民主党政権存続」のために、小沢氏に謙虚に教えを乞い、また今後の協力を仰ぐべきです。
 迷走鳩山、老醜渡辺、お子ちゃま前原、対米隷属岡田などは、会うだけ時間の無駄というものです。どう考えても今後の難局を切り開けるのは、小沢一郎しかいないのです。それには菅直人は、まず一連の「小沢外し」の非礼を心から詫びるべきです。お詫びが単なるポーズでない証拠として枝野は即刻辞任させ、小沢系に幹事長職を委託するべきです。

 とは言っても、肝心の小沢一郎は投票日前から“雲隠れ”で、ほとんどの議員がどこにいるのか所在が掴めない状態のようです。ある小沢系議員によると、「八丈島でのんびり釣りでも楽しんでんじゃないの?」ということです。
 それならば少し早い夏休みでけっこうですが、小沢一郎には例の東京第五検察審査会による「再議決」が今月25日頃にも出されるという観測がもっぱらです。その結果次第では、小沢氏本人はもとより、日本の今後の政治全体が大きく左右されることになります。

 検審の議決が出るまで雲隠れは続くのかもしれません。小沢一郎は今、どこで何を考えているのでしょうか?

 (大場光太郎・記)

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