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W杯準々決勝戦

 - 準々決勝の4試合とも、さすがレベルの高い白熱した好ゲームだった -

 岡田ジャパンのベスト8進出を阻まれ、ドイツ対イングランド戦、アルゼンチン対メキシコ戦では“世紀の大誤審”が続いた、ベスト16同士の各ゲーム。そこから勝ち上がってきたベスト8のチームによる準々決勝戦4試合が行われました。
 夏の甲子園・高校野球でも「準々決勝が一番面白い」と言われます。それはW杯大会でもまったく同じで、ベスト8まで絞られたチームともなると、現時点におけるFIFAランクの1位から8位といっても過言ではなく、互いに実力伯仲。4試合とも白熱した攻防戦が展開されました。

 まず最初の試合は、オランダ対ブラジル戦でした。
 ところで(日本代表は別として)私のひいきチームの第一は、ブラジルということになっています。次いでドイツ、フランス、イタリアなどと続きます。どうしてそうなったのかは、あまり定かではありません。過去4大会を観てきて、それらのチームの強さ、活躍などが知らず知らずの間に私の中にインプットされたからなのかもしれません。

 ですから、予選E組で岡田ジャパンを破るなど、向かうところ敵なしの状態でここまで勝ち上がってきたオランダの今大会の強さは重々知りながらも、前半1点を先取しなお猛攻を止めないブラジルに、『このまま最後までブラジルペースで行くんじゃないか?』と安心して観ていました。
 しかし勝負は怖いものです。後半間もなくセットプレーからゴールめがけて上がってきたオランダボールを、ブラジルディフェンダーのオウンゴールによって相手にやらずもがなの1点を献上、1-1の振り出しに戻されてしまったのです。これでブラジルのツキが一気に落ち、逆にオランダは息を吹き返し、2点目を決めたのはオランダの方でした。

 こうなると後半はすっかりオランダペース。ブラジルは浮き足立ち、攻守のちぐはぐさが目立つようになりました。あろうことか危険なファウルによってレッドカードの一発退場により、リードされているオランダより1人少ない10人で戦わざるを得なくもなり、結局万事休す。ブラジルはベスト8で今大会を去ることになりました。
 今回のドゥンガブラジルは、これまでにない守備力重視の良いチームでした。しかしリードしながら追いつかれるという試合は未経験で、意外なもろさを露呈した形です。
 ともあれこの試合は、『オランダ強し』を改めて再認識させられた試合でした。

 次の試合はウルグアイ対ガーナ戦。アフリカ初のW杯大会ながら、開催国南アフリカは史上初の1次リーグ敗退、その他アフリカ勢のほとんどが姿をした中で、唯一ガーナだけがベスト8まで駒を進めてきました。そのため全アフリカがガーナの応援といった趣きで、珍民族楽器ブブゼラの音終始けたたましく。
 試合は互いに1点ずつ取り合うも、どちらも次の1点が奪えず、延長戦へ。延長後半のしかもロスタイム、ペナルティエリア内でウルグアイがファウルを犯し、ガーナのPKへ。これを決めればアフリカ勢悲願のベスト4進出です。
 
 ところが、これをガーナのギャンが決められず、頭を抱えただただ天を仰ぐのみ。しばしかのブブゼラも鳴りをひそめて、寂(せき)として声なし。これで流れはウルグアイに一気に傾き、PK戦を制しました。アフリカ勢はベスト8で姿を消すことになったのです。

 3番目の試合は今大会屈指の好カード、ドイツ対アルゼンチン戦。ブラジルが敗退した以上、ドイツに決勝戦、優勝の望みを託すことになり、私はドイツの動きを注視しながら観戦しました。
 アルゼンチンのマラドーナ監督、メッシ、テベスなどの名選手には申し訳ないながら。ドイツは1点を先取するや、あれよあれよの4得点。気がついてみれば、優勝候補の一角のアルゼンチンに、4-0の大差の試合。これも『今回のドイツはホントに強いぞ』と思わせられました。

 W杯史上最も名高い名選手だったマラドーナの、「監督としてもW杯優勝杯を」の夢は潰えました。また戦前は「今大会はメッシのための大会になるか?」といわれたメッシも去りました。次回また再チャレンジしてくだされば、その時は全面的に応援することをお約束します。

 それにしてもドイツは凄い。今のところ、攻守いずれにも死角が見当たりませんから。点取り屋(FW)クローゼはこの試合で2得点、これで母国の偉人ゲルト・ミュラーに並ぶ歴代2位の通算14得点。1位のロナウド(ブラジル)の15得点まで後1得点、単独1位も十分可能です。
 それに凄いのは、今大会彗星のように現われた、21歳のファンタジスタ・エジルです。ゲームの流れの上を行くスピードに乗って、ピンポイントでゴールをアシストするパス能力はまさに天才的です。今後の活躍次第では、「今大会はエジルの大会だった」となる可能性すらあると思います。

 最後のスペイン対パラグアイ戦。紙面の都合上詳述できませんが、予選から少しもたつき気味のスペインでしたが、そこはやはり優勝候補の一角、徐々に持ち味を発揮し出し、日本をPK戦の末下したパラグアイに1-0で勝利し、ベスト4に駒を進めました。

 W杯も大詰め。間もなく準決勝の、オランダ対ウルグアイ戦(日本時間7日午前3:30~)、ドイツ対スペイン戦(日本時間8日午前3:30~)が始まります。

 【速報】 オランダ対ウルグアイ戦、既に終わりました。オランダが3-2でウルグアイを下し、32年ぶりの決勝進出を果たしました。
 一方のドイツ対スペイン戦は明日ですが、今評判の「占いタコ・バウル」の予想では、ドイツはスペインに敗れるとのこと。ドイツファンにとっては『エーッ、そんなあ』という予想です。ドイツ西部オーバーハウゼンの水族館「シー・ライフ」のタコ・バウルは、今大会のドイツ戦の勝敗をことごとく的中させてきたといいます。ただドイツにとってわずかな望みは、バウルの過去の的中率は80%と、100%ではないことです。

 (大場光太郎・記)

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