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政界あヽ無情

 -述べていくのは菅政権についてだが、まともなタイトルが見つからないほどヒドイ-

 民主党は29日夕方、東京・永田町の憲政記念会館で、参院選の大敗を総括する両院議員総会を開きました。菅直人総理(党代表)は、消費税をめぐる自らの発言について「不用意な発言で、大変重く厳しい選挙を強いてしまった。心よりお詫び申し上げます。多くの仲間を失ったことに責任を痛感している」と、あらためて謝罪しました。
 また枝野幸男幹事長ら執行部の進退については、「(9月の)党代表選まではこの態勢で対応させてほしい」と、続投させる考えを示しました。

 菅代表など現執行部としては、参院選大敗の責任を誰も取らずに全員引き続き職にとどまる以上、党所属議員や党員サポーターそして国民有権者に対して、何らかのケジメをつける必要がありました。
 参院選から3週間ほどして、ようやくその“総括”をする場として、両院議員総会開催の運びとなったわけです。

 執行部はこの場を“ガス抜き”とし、出来るだけ穏便に、その責任論の収束を図りたいところだったことでしょう。しかし菅総理の冒頭挨拶、党執行部による敗因を分析した総括案などに続いて始まった議員発言では、菅政権では徹底的に排除されている小沢グループからの執行部批判は、想定以上に凄まじいものだったようです。

 「これほどの大敗をして誰も責任を取らないとはどういうことだ」「通常の組織ならあり得ないのではないか」「ここにいる誰も知らない間に、衆院マニフェストが変えられた。いつから(民主党は)北朝鮮になったんですか」というような激しい口調の批判が相次ぎました。
 そして「菅総理自らが責任を取るべきだ」という、総理の辞任を迫る声まで公然と挙がりました。

 これに対して、執行部擁護論も出ましたが、ほとんど菅総理以下執行部の“吊るし上げ”総会の様相を呈したようです。それに肝心の小沢一郎前幹事長が同総会を欠席したことも、壇上の執行部の面々は無言の圧力を感じたことでしょう。
 まあ菅総理以下、何とも冴えない顔でした。最後に菅総理が再度登壇し、9月の代表選で「審判」を受けるとし、自身が立候補する意思を表明しましたが、いつになくか細い声での表明となりました。

 野党時代の「攻め菅」の、あの颯爽とした姿はどこへ行ってしまったのか?それに人相まで「シブ菅」に変わってしまったようですが、やはり良心はごまかせないもの、総理になるにあたっての「諸々の変節」が、そのまま人相の変化となって現われているのではないでしょうか?
 とにかく一国のトップリーダーは、常に自信に満ち満ちた言動であっていただきたいものです。

 そもそも一体誰の発議によるものだったのか?政権発足時「小沢さんにはしばらく静かにしていただいた方が、日本の政治のためによい」と自らおっしゃったのだから、すべては菅総理の最終決断だったのでしょう。現在政界最高の政治的力量を持つ小沢一郎を排除し、また党内最大の小沢グループを徹底排除して、参院選や政権運営を乗り切ろうとしたのは、あまりにも下策だったと言えます。
 代わって主流派に躍り出たのが、小鳩体制で公然と小沢、鳩山批判を繰り返していた、仙谷、枝野、玄葉など前原誠司のグループです。毎度申し上げている通り、これは「クーデター政権」と言うべきで、政権としての正当性を欠く上、この連中に何をやらせてもまるで「学芸会」レベルの低劣さですから呆れてしまいます。

 今後の重大局面を考えた場合、小沢一郎の豪腕はどうしても必要なのではないでしょうか?1ヶ月前「しばらく静かに」と言っていた菅総理は、参院選後「小沢さんとも会って話をしたい」と少し変わってきましたが、結局会えずじまい。それもそうでしょう。早くも泥舟状態の菅体制に、小沢氏はもうとっくに見切りをつけているでしょうから。
 「小沢さん。私が間違っていました。官房長官の仙谷と、幹事長の枝野は辞めさせ、その人選は小沢さんにお任せします。ですから何とか助けていただけませんか」と言うことなら話は別でしょう。しかし菅直人にはそんなつもりはさらさらないのですから、小沢氏にしてみれば会っても何のメリットもないわけです。

 今総会では一先ず、「現執行部で引き続き」ということになりました。しかし問題は30日から始まる臨時国会です。野党各党は満を持して大攻勢をしかけてくることでしょう。ただ救いは会期わずか8日間と短いことです。
 ここはまあ何とか乗り切れることでしょうが、秋からはいよいよ長丁場の本格的な国会が待っています。重要各法案はどうやって通すのか?多くの国会同意人事を野党にストップされて立ち往生しないのか?来年度予算案は無事通過できるのか?難問山積です。

 「政界再編」がなければ、今後6年以上は確実に続く「衆参大ねじれ」状態。その原因を作った張本人たちが何の責任も取らないで、次々と待ち受ける難局を乗り切っていけたとしたら、これは「あり得ざる奇跡」というものです。

 (大場光太郎・記)

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