« 虫の音 | トップページ | 映画『魔法使いの弟子』 »

「代表選」メディア狂騒曲第1楽章

 -代表選は、みんなの党渡辺代表の言う、小沢一郎対マスコミの「ハルマゲドン(最終決戦)」の様相を呈してきた。真の有権者はこの戦い負けるわけにいかない !-

 案の定というべきか、小沢前幹事長が民主党代表選への立候補を表明した途端、新聞・テレビがこぞって猛烈なバッシングを始めています。
 例えば27日付朝日新聞社説は、「小沢氏出馬へ-あいた口がふさがらない」です。 はぁっ?参院選後に「菅総理続投へ-あいた口がふさがらない」だったのなら分かるけれども。天下の朝日の社説のタイトルが、この暴言ですからまるで「あいた口がふさが」りません。
 同社説本文は、「どうしてここまで民意とかけはなれたことができるのか。多くの国民があぜんとしているに違いない」で始まります。

 ここでの「民意」とは、やはり小沢氏立候補直後に実施した緊急世論調査で、「小沢氏の立候補を支持しない…70%以上」と出たことを踏まえているのでしょう。その前提となる大メディアの世論調査そのものが常に誘導尋問的であり、正確に「民意」が反映されていない可能性があることをまず指摘しなければなりません。
 ちなみに大メディアがお手本としている報道先進国アメリカでは、そのような懸念を払拭するためメディア自体は行わず、ギャロップ社など専門の調査会社が実施しているのは周知のとおりです。それに米国では、日本のように週末毎回というようにのべつ幕なしには実施せず、2、3ヶ月に一度くらいのもののようです。

 そういうことを考慮すれば、何で小沢一郎という候補者が立候補表明した段階でわざわざ世論調査する必要があったのだろうか?という疑問が湧きます。今まで自民党政権下でも度々総裁選が行われてきましたが、ある特定の候補者が名乗りを挙げるとともに実施したことが一度でもあったでしょうか?寡聞にして私は知りません。
 それに新聞・テレビは、二言目には「民意、民意」というけれど。ここでいう民意とは、年初来の検察の小沢捜査の土石流的報道によるところが多分にあります。1月中旬の産経では「小沢一郎容疑者」とまで誤報しました。このようなメディア倫理を大きく逸脱した小沢一郎「推定有罪」報道によって、真実を何も知らない多くの国民に、「小沢一郎 = 悪人」というダーティイメージが刷り込まれてしまったのです。

 ですから今回の「小沢氏出馬不支持…70%以上」の民意は、ほぼ100%メディアが作り上げた「偽りの民意」です。「顧みて我が心の直くんば、千万人と言えども我行かん」(孟子)。こんな誤てるポプュリズムは無視して、己の信ずる大道を歩むのが真の為政者というものです。

 朝日の同社説は続けて小沢氏出馬への疑問点として、(1)政治とカネの問題で3ヶ月前に幹事長を辞任したばかり、(2)検察審査会の議決を待つ身であること、(3)小沢首相になれば1年で3人目の首相交代になる、の3点を指摘しています。
 (1)については小沢氏が幹事長を辞任したのは、何も「政治とカネ」問題だけではなく、鳩山前首相を各マスコミが普天間問題で追い込んでいったことで、鳩山氏が辞任せざるを得なくなり、小沢氏も共に辞任したというのが最大の要因です。「政治とカネ」は検察の2度の「不起訴処分」で決着がついており、また幹事長辞任により小沢氏はけじめをつけたと見るべきです。

 (2)検察審査会は当ブログでも何度か述べましたが、本来は不要かつ有害な“盲腸”のような制度です。大朝日の論説主幹さんは、天下一の捜査機関より、11人のくじ引きで決められた素人審査員たちの議決の方を有難がるお方なのか?東京第五検審の「起訴相当」全員一致ファッシズム議決は、審査補助員を務めた米澤某“ヤメ検”弁護士の誘導だったことを知らないのか?そもそもこれを申し立てた、偽装市民団体の桜井誠なるものの氏素性を知らないのか?
 (3)はまさに「ためにする」屁理屈です。1年間で3人はダメ、じゃあ2人ならいいの?その根拠は?それにこの屁理屈からすれば、たとえ「ダメ菅」総理によってこの先地獄の二段目、三段目に落とされても、国民の皆さんじっと辛抱して2、3年支持し続けましょうね、と受け取られます。(アーァ、バカバカしいったらありゃしない。)

 今回は朝日社説だけを取り上げましたが、どの新聞・テレビも似たり寄ったりの報道に終始しています。
 こうしてみると、先日小沢氏が講演の中で述べた「日本全体の劣化」の最たるものは、「メディア界の劣化」なのではないだろうかと思えてきます。そしてメディア劣化は、性質(たち)の悪いことに日本社会全体に拡散し、多くの国民をますます劣化させていくから始末が悪いのです。
 はっきりいって、劣化したメディアによって「劣化した民意」が形成されていくのです。まさに劣化の負のスパイラルです。

 ところで植草一秀氏の『知られざる真実』の、『代表選ネット調査が主権者国民の真実を反映』(8月28日付)では、大メディアによる上記「劣化民意」とは真逆の民意が取り上げられています。
 それによりますと、一部メディアが代表選の「ネット調査」を実施しているというのです。その結果例えば、スポニチ公式サイト「スポニチ・アネックス」の緊急アンケートでは、1676人から回答があり、「菅首相より小沢新首相…約80%」(1336人)という結果が得られたというのです。その他「YOMIURI ONLINE」やライブドアのネット調査でも同じような結果だったようです。

 これは以前から申し上げているとおり、ネット読者は劣化民意からは脱け出している方々ですから、当然そういう結果になるわけです。こちらが「真の民意」なのです。「世論調詐」によって劣化民意を作り出しているメディア改革のためにも、小沢新首相の誕生が強く望まれます。

 (大場光太郎・記)

|

« 虫の音 | トップページ | 映画『魔法使いの弟子』 »

時事問題」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。