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小沢氏、出るの?出ないの?

 -すべての政局を決める「マスコミ世論」。小沢待望論は急速にしぼんだ?-

 「政界は一寸先は闇」というのが常識です。これが文字どおりの真実であることを痛感させられるのが民主党代表選の行方です。先週19日は、軽井沢の鳩山別荘での「小沢決起集会」に総勢160人もの両議員が集結し、これで小沢氏出馬は決定的かと思われました。
 ところが先週末から今週にかけて、その状況が一変しつつあるようです。反小沢グループすなわち菅支持派が急速に勢いを盛り返しつつあるのです。23日からの総理と新人議員たちとの意見交換会では、「3年後ダブル選」という大バカ発言を口走って自ら解散権を封じてしまった「弱(ヨワ)菅」総理でしたが、衆参新人157名のうち3日間で100名ほどが参加したとみられています。

 対して小沢氏は、25日午前都内で開かれた自らが主宰する「小沢一郎政治塾」で講演し、「為替が円高に振れると、外需に頼り過ぎの日本経済は大きな打撃を受ける。政治・経済は不透明で不安定な状況になることは間違いない」と経済への危機感を表明し、「本来の日本人の精神力と知恵と力を持ってさえすれば、これぐらいの困難を克服するのは容易に可能だ。私は自立した日本人を、そして日本人の集合体である日本国を、と言っている」などと展望を述べました。
 講演は一般塾生向けでしたが、小沢グループの働きかけで議員50人が講演を傍聴、このうち新人議員は30人余りだったようです。ただ同講演では、「この政治塾は下世話な政局の話をする場ではない」として代表選への言及はありませんでした。

 そんな25日夕、小沢前幹事長を支持する議員らが小沢氏と会い、立候補を要請しました。要請したのは小沢氏側近の山岡賢次副代表が主宰する勉強会の30人と小沢グループの当選1回の議員約20人です。
 これに対して小沢氏は、「自問自答するところも残っているので、しばし時間をいただきながら、皆さんのご好意だけは自分の胸に書き込んで結論を出したい」と即答を避けました。

 ここにきて意外な反応を示しているのが、50人を擁し代表選の鍵を握る鳩山グループです。あくまで「挙党一致」にこだわる鳩山前首相は、24日に小沢氏、25日は菅氏と会談し対立を深める両氏の調停役となっています。小沢氏との会談で鳩山氏は、「現時点では菅総理を支える」意向を示しました。
 また小沢擁立の急先鋒の一人だったはずの鳩山氏側近の中山義活氏らは、25日山岡氏と会い、小沢氏に出馬要請しないよう求めたというのです。19日夕の鳩山別荘での「小沢決起集会」は一体何だったのかと思われるほどの急変です。
 またも肝心な時に、鳩山由紀夫氏の「迷走」が始まった感じです。結局鳩山氏にとっては、自身がオーナーである民主党が分裂する事態だけは何としても避けたい、それが回避できるのなら小沢氏でも菅氏でもどちらでもいい。ただ最近は菅総理側に風が吹きつつあるから、菅支持になびいておこうということなのでしょう。

 奸智に長けた仙谷官房長官ら菅支持派の急速な巻き返しといい、鳩山グループの変節といい。この変わり目となったのは、先週末に行われたマスコミ各社の「代表選緊急世論調査」だったのではないかと思われます。
 調査結果は各社平均で、「菅氏の再選を支持する…60%以上」「小沢氏の代表選出馬不支持…70%以上」。案の定菅支持派が大喜びするような数字となったのです。
 これを受けて民主党内は、一気に「菅総理再選」のムードになっていったのではないでしょうか?

 しかしこれは再三述べますとおり、「小沢嫌い」マスコミによって意図的に誘導された「マスコミ世論」です。マスコミ有志による反小沢秘密結社「三宝会」結成以来、小沢vsマスコミは「十五年戦争」の様相です。特に小沢代表(当時)下での政権交代が現実味を帯び出した昨年からの小沢バッシングは凄まじいの一言です。西松建設での大久保元秘書冤罪事件、今年の小沢土地無罪事件の「推定有罪報道」等々。捏造、歪曲、謀略何でもありです。
 このような核心を知らない民度の低い多くの“B層大衆”が、「小沢一郎 = ダーティ」を刷り込む新聞・テレビ報道を真に受けて、こういうバカバカしい調査結果を出してくるのです。

 許せないのは、こういう対立構図を百も承知で党内の「小沢排除」に蠢(うごめ)く、菅直人以下仙谷由人、岡田克也、前原誠司、渡部恒三、枝野幸男、野田佳彦、玄葉光一郎、蓮舫、小宮山洋子ら薄汚い「党内クーデター」連中です。
 しかし小沢一郎は本当に大器量人です。この者たちにいくら執拗に攻撃されても、言い返すことをしません。またマスコミに政治生命を危うくされても、ほとんど反論をせずじっと耐えているのみです。並みの議員なら、息巻いて「名誉毀損の訴え」を連発していてもおかしくないケースです。

 大人(たいじん)小沢一郎は25日の講演の中で、「私どもの政界におきましても、官界におきましても、社会全体も、精神的な荒廃、日本人の劣化が急速に進んでいるように思えて、その点が心配でなりません」との心情を吐露しました。
 そこには私憤など微塵もなく、あるのは大乗的な公憤と憂国の情のみ。またどこぞのおバカ総理のような度重なる不注意発言もありません。彼我の優劣の差は歴然なのではないでしょうか?

 それとも「国民は自分の身の丈に合った政治家しか得られない」という真実を今回も踏襲し、自らの生活をますますどん底に追い込む政治屋グループを支持するのでしょうか?

 (大場光太郎・記)

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