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面白くなってきた代表選

 -民主党代表選は小沢vs菅の一騎打ちで。負けた方の幹部達は離党すべきだ !-

 9月14日の民主党代表選を占う上で重要な出来事がありました。鳩山グループが19日、長野県軽井沢町で研修会を開いたのです。同グループのみならず、小沢系グループや一年生議員など衆参合わせて160人もが参加する大イベントとなりました。
 2週間ほど公の場に姿を見せなかった小沢一郎前幹事長も、夕方鳩山由紀夫前首相の別荘での懇親会に出席しました。
 小沢グループはもとより、鳩山グループからも、菅総理の対抗馬として小沢氏の立候補を求める声が強まっています。研修会でも「小沢待望論」が相次いだようです。

 鳩山氏は「今こそ私心を捨て、挙党一致の態勢をどう作り上げていくか、大きな未来を切り開いていく活動の原点に立ち返ることが何より大切だ」と語りました。また小沢氏も「お互い力を合わせて一生懸命頑張り、国民の期待に応えられるようやりましょう」と訴えました。
 小沢氏の立候補について、鳩山氏側近の松野頼久前官房副長官は記者団に「出ていただきたい」と表明。また小沢氏側近の松木謙公国対副委員長は、「これだけの人が集まって健闘を誓い合ったのは大きいこと」と語り、参加者の多くが小沢氏出馬に賛同しているとの見方を示しました。さらに小沢グループの山岡賢次副代表は、「代表選には(小沢氏を)必ず出馬させる」と言い切ったといいます。

 常日頃「菅総理を引き続き支えていく」と言ってきた鳩山氏は、今回改めて菅総理らに「挙党一致態勢をつくるよう」厳しく迫ったかたちです。
 しかし菅執行部は、もはや鳩山前首相の要求を呑むわけにはいかないことでしょう。というのも、菅政権はここに来て一段と小沢氏との対決色を強めているからです。例えば先日の朝日新聞は、菅総理は「自分が代表選で再選されても、小沢氏を幹事長に起用しない方針を固めた」と報じています。「脱小沢」路線を鮮明にすることで、党内の反小沢一派の結束を図る狙いがあるものと見られています。また一年生議員たちに踏み絵を踏ませるような文書も送付して、民主党内が騒然としています。
 このようなシナリオを作っているのは、今や菅総理をも上回る権力者にのし上がった感のある仙谷官房長官、その弟分の枝野幹事長だと見られています。とにかく権力亡者の菅一派としても、今さら後には引けないのです。

 小沢一郎vs菅直人という対決構図は極めて分かりやすいし、この構図に現時点の民主党の抱える問題が収斂(しゅうれん)されていくように思われます。
 
 政権交代時の国民との約束であるマニフェストを守るのか、反故(ほご)にするのか。「国民の生活第一」でいくのか、官僚主導による「国民の生活破壊」でいくのか。脱官僚を貫き霞ヶ関改革を断行するのか、官僚言いなりの政治に逆戻りするのか。日米対等を模索するのか、従前の対米隷属をさらに続けるのか。普天間問題の辺野古沖案を見直すのか、同案で突き進むのか。「政官業外電」の悪しき影響力を排除するのか、それに取り込まれたままなのか。小泉似非(えせ)改革を否定するのか、小泉亜流を継承していくのか……。
 小沢vs反小沢という構図は、ざっと見ただけでもこれだけの争点が浮かび上がってくるのです。

 民主党は、これだけ路線が大きく違うグループが今まで一緒にやってきました。野党時代は共通の敵が自公政権だったから、何とかやってこられたのです。しかし政権与党になったことにより、党内対立が尖鋭化してしまいました。
 むしろいい機会です。今代表選で、今後民主党はどちらの路線を選択するのか、明確にできるチャンスなのです。中途半端ではいけません。それを続ける限り、小鳩体制の足を引っ張り続けた仙谷、前原、枝野、玄葉らのような反党不満分子は存在し続けます。

 今回は衆参全議員どちらの陣営につくのか、一人ひとりが旗幟闡明(きしせんめい)にすべきです。そして両陣営とも死力を尽くして戦うべきです。昭和54年の自民党「四十日抗争」のように、後々の語り草になるような代表選にするのです。
 その結果敗れた方の将たちは、潔く党を割って出て行くべきです。そのくらいの激しい修羅場をくぐり抜けてこなかったから、今のような「ダラ菅」執行部にいいように牛耳られてしまうのです。
 真の意味での改革政党に生まれ変わらなければ、本当に国民から見放されてしまうことでしょう。

 反小沢グループの総大将として、菅総理が早々と立候補の名乗りを挙げています。ならば当然小沢グループも総大将の小沢一郎が統一候補になるべきです。おそらくそれ以外のどの候補、どの組み合わせでも、僅差までは迫っても「ダメ菅」直人の再選を許すことになります。総大将同士の一騎打ちが強く望まれます。

 もちろん小沢氏はそんなこと百も承知のことでしょう。12日付のメールマガジンで小沢氏は、「民主党は原点に戻り、『国民の生活が第一』の政策を一つ一つ実行する」と踏み込んだ心情を吐露しています。「実行すべきだ」ではなく「実行する」。
 まだ正式な立候補宣言はないものの、小沢一郎はこの頃既に『いよいよオレが出るしかないな』と肚(はら)を決めたものと思われます。

 (大場光太郎・記)

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