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ドーする !?普天間問題

 -仮に菅再選の場合、この問題だけでもこの先七転八倒することになるだろう-

 政府が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移転先として決定した、同県名護市の市議選(定員27)が12日投開票されました。その結果基地移設反対を掲げる稲嶺進市長を支える市長派が16人当選し、過半数を制し圧勝しました。(反対派は11人)

 稲嶺市長が当選した1月の市長選に続き、移設反対の民意が再び明確に示されたのです。これで市長派は大躍進し、市長を支える体制が磐石となりました。市長派は、新議員で臨む9月議会で辺野古沖移設反対を決議することも予定されます。
 政府は移設問題で一段と厳しい対応を迫られ、11月28日の沖縄県知事選に影響するのも必至となりました。

 これは、14日の民主党代表選の行方にも影響を与えかねません。小沢一郎候補と菅直人候補とでは、この問題に対する見方が大きく異なるからです。
 小沢氏は「沖縄も米政府も納得してくれる解決策が、知恵を絞れば必ず出てくる」と主張しています。それに対して菅氏は、米国の意向だけを反映した日米合意にとことんこだわることを主張しています。

 小沢氏が、名護市民をはじめ沖縄県民の民意では辺野古沖など県内移設は極めて困難である以上、もう一度米国政府とよく話し合って、沖縄県民、米国政府とも納得の出来る移転地を探すべきだ、そしてふさわしい候補地は必ず見つけられると言っているわけです。
 「国民の生活第一」主義の小沢氏らしく、根底にあるのは「沖縄県民第一」「米国政府第二」の姿勢だと思われます。対して菅氏は、「米国政府第一」「沖縄県民第二」の姿勢、沖縄県民の民意無視の日米合意をスタートラインにしていることが明らかです。

 「景気対策」「財政再建」なども確かに今代表選の大きな争点ですが、この「普天間問題」も最重要の争点であってしかるべきです。というのは、この問題は単なる基地問題のみならず、その根底には「対米外交」という我が国最大の政治的テーマに関わる問題だからです。
 確かに鳩山由紀夫前首相のように、「出来れば国外、最低でも県外」などと主張すれば、たちまち米国のその筋ににらまれ、その出先機関である我が国外務省や防衛省などの妨害にあい、マスコミからもたたかれまくって、首相の座を追われかねません。

 米国との交渉に苦慮している鳩山前首相を尻目に、当時副総理だったにも関わらず「ズル菅」の菅直人は、この問題には見て見ぬふりの「ダマ菅」を決め込みました。そして政権を奪取するや菅直人は、「対米隷属」「対“戦争屋”隷属」主義者である岡田克也外相、前原誠司国交相(兼沖縄担当相)、北澤俊美防衛相らを、鳩山前首相との連帯責任を問わずにそのまま留任させ、自らの内閣が「対米隷属内閣」であることを内外に明らかに示したのです。
 何かを成し遂げたくて総理になったのではなく、総理になることが唯一の目的だった菅直人にしてみれば、とにかく「政権延命」こそが最重要なのですから当然の帰結と言うべきです。

 対して小沢一郎は、菅政権に端的に表れているような「対米隷属」(したがって「官僚依存」「マスコミ迎合」)では、日本の真の再生はおぼつかず、国の将来が危うくなる。そのための最大の阻害要因となっているのが「アメリカ」である。よって「アメリカにモノが言える政権」を目指すことが最重要なのだと主張しているわけなのです。
 かつて石原慎太郎なる御仁の、『「NО」と言える日本』という著書(共著:盛田昭夫)が大きな話題になったことがありました。戦後65年も経過した今日、いい加減属国状態を脱して、米国と対等にモノが言い合える真の独立国を目指すべきなのです。
 その意味でも小沢氏の主張は断然時宜に適っているのです。

 普天間問題のような肝心の問題では、菅や岡田や前原などのように最初から“アメリカ様”の顔色ばかり気にするのではなく、日本政府として主張すべきことをしっかり言うべきです。「沖縄県民が辺野古沖や県内はダメと言っているのだ。ダメなものはダメだから、何とか別の善後策を一緒にお考えいただきたい」と、先方にしっかり伝えるべきなのです。
 菅や岡田や前原らは、己の政治生命を賭すくらいの覚悟がなぜ示せないのか。

 それに以前の『米国発「在沖海兵隊不要論」』で見ましたように、米国民主党の重鎮であるバーニー・フランク下院歳出委員長などのように「沖縄に海兵隊がいる必要はない」とする見解も出てきているのです。こちらが肚を決めさえすれば、真剣勝負で話し合える余地は十分にあると思われます。

 これも以前述べたことですが、日本に見えざるさまざまなプレッシャーをかけ続けている「戦争屋系」アメリカも、もちろんならず者一辺倒であるわけではなく、筋を通す人物にはそれなりの敬意を表します。彼らが内心軽蔑するのは、小泉純一郎や菅直人のような弱腰のポチ公なのです。
 それからすれば小沢一郎は、確かに目障りな存在ではあるけれど、一方では高く買ってもいるのです。

 (大場光太郎・記)

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コメント

小沢政権になれば、海兵隊は米軍再編計画に添って撤退し、国内には第七艦隊のみとなると思います。その繋として、普天間基地は下地島空港に一時移設さと読んでいます。
この程度のことは考えて上で小沢は発言したと信じています。

投稿: KAD | 2010年9月14日 (火) 10時39分

突然すいません!

『2010年国際ジュゴン年に~基地ではなく ジュゴン保護区を』の署名を、集めています。どうぞ、ご協力よろしくお願いします。

☆署名用紙の署名とインターネット署名(日本語・英語)があります。
 できれば全てにご協力お願いします(重複OKです)。
 *インターネット署名(日本語版)
  http://www.shomei.tv/project-1384.html
 *インターネット署名(英語版)
 http://www.thepetitionsite.com/1/no-to-military-baseyes-to-dugong-protection-area
 *署名用紙のPDFはこちら
  http://www.sdcc.jp/iucn/2009-2010-sign.pdf
 *署名の詳細はこちら
  http://www.sdcc.jp/iucn/2009-2010-petision.html
  
もしよろしければ、この署名の拡散もお願いします!

投稿: konishi | 2010年9月14日 (火) 11時23分

KAD様 
 いよいよ決戦の時ですね。小沢新首相誕生の瞬間を心待ちにしています。
 小沢新政権下、沖縄はじめ全国の米軍基地の縮小、艦隊は第七艦隊のみとなれば、日本にとってはベストです。下地島は無人島、既に3000m級の民間飛行用の滑走路もあり、暫定的な移転先としては最適です。昨年末同島も候補に挙がりながら検討対象外となったのは、外務省などの妨害圧力によるものだったのでしょうか。

投稿: 時遊人 | 2010年9月14日 (火) 12時03分

konishi様
 少し忙しいため、「ジュゴン保護区」署名、「また拡散」の件、後ほど対応させていただきます。

投稿: 時遊人 | 2010年9月14日 (火) 12時10分

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