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押尾学、裁判員裁判へ

 - 有名人初の裁判員裁判。加えて予想もつかない展開も有り得る? -

 3日午後1時半から、押尾学被告(32)に対する裁判員裁判が東京地裁で行われます。これは昨年8月2日東京・六本木ヒルズレジデンスの一室で発生した、銀座ホステス・田中香織さん(当時30)の死亡をめぐって、押尾被告の保護責任者遺棄致死罪を裁くものです。
 何せ元タレントという有名人を裁く初めての裁判員裁判というだけに、世間の注目を集めるのは間違いありません。

 押尾学は昨年8月3日、合成麻薬MDMAを使用した麻薬取締法違反(使用)の疑いで逮捕されました。東京地裁は同年11月、同法違反罪で押尾被告を執行猶予付きの有罪判決としました。
 また同12月には、死亡前の田中さんにMDMAを譲り渡したとして同法違反(譲渡)容疑で警視庁に再逮捕され、さらに今年1月には田中さんの容態が急変したのに必要な措置を取らず死亡させたとして、保護責任者遺棄致死容疑でも再逮捕されたのです。

 昨年12月の再逮捕後8ヶ月経過した現在も、押尾被告は東京・小菅の東京拘置所での生活を送ってきました。関係者によりますと押尾被告は、語学学習本の差し入れを希望し、空き時間にスペイン語や韓国語を勉強、また筋力トレーニングも続けているそうです。
 今夏の猛暑でやつれ気味には見えるものの、「オレは無罪だ」という目の輝きは失われていないといいます。これまでに13回開かれた公判前整理手続きにも、押尾被告はすべて出席したそうです。

 今回の裁判員裁判の争点は、保護責任者遺棄致死罪をめぐり、田中さんの容態急変後救命することが可能だったかどうかという点に絞られます。検察側は、急性の中毒症状を発症してから死亡するまで約1時間あったと見ており、「すぐ救急車を呼べば助かった可能性がある」と主張する方針です。
 一方弁護側は、「押尾被告は心臓マッサージなどの救護措置を取っている。また異変から死亡まで長くても30分程度しかなかった」として争う構えです。

 9月3日から17日の判決までの8回の公判で、調書(書証)など約90点の証拠採用が決定されています。また出廷する証人は19人にも上るといいます。検察側、弁護側それぞれが救命救急の専門医を証人に立てるほか、過去に押尾被告からMDMAなどの薬物を渡されたという複数の女性らが証人として出廷する見込みです。
 
 保護責任者遺棄致死罪の成否を判断するには、高度な専門知識をある程度理解する必要があり、裁判員は難しい判断を迫られそうです。
 ある専門家は「立証面で言えば、検察側の方がハードルが高い」と分析しています。検察側には、「この時間に救急車を呼んでいれば田中さんの命は助かった」ということを立証する必要があるからです。
 対して弁護側は、検察側立証に対する疑問を一つずつ提示すれば、「絶対に有罪といえるのかどうかという疑問を、裁判員に持ってもらえる可能性がある」というのです。
 ただ弁護側は、「事件が繰り返し報道されたことで、押尾を悪者視するイメージが定着しており、裁判員の先入観を払拭するのは困難」という最大のウィークポイントもあるわけです。

 ところで押尾学は、東京拘置所内で50ページにわたる「獄中ノート」を綴っており、8月7日付け女性誌『エッジ・スタイル』(双葉社)がその前編を独占公開しました。同ノートは裁判を強く意識した記述が目立つといいます。例えばー、
<厳しく罰し給う正義の裁き主よ。裁きの日の至るまでに 許しの恵みを施し給え>
など、押尾学は獄中ですっかり回心して信仰に目覚めたのか?と思われるような記述もあります。
 その一方で走り書きで、<今はヘビの生殺し状態。とても不安な状況>と心細さをのぞかせたり、<真実は一つ、その真実は曲げることはできない><死に物狂いで無罪を取る。負ける可能性が高くても真実にじゅん(殉)じていさぎよく戦って散ると言う覚悟で行く>などと反撃の姿勢も見せています。

 警視庁は田中さんの体から、押尾被告のほか2人の体液を検出したと言われています。未公開のノートには、事件当時にいたとされる例の有名なトップアスリートや大物政治家の息子との関係など、警察や検察とのやりとりで出た芸能界薬物ルートについても書かれているといいます。
 一部情報では、19人の証人の中には、その地方議員の名前も挙がっているといわれ、もし本当に彼らが法廷に立つことになれば押尾事件の新展開となり、民主党の代表選が霞むほどの大騒動となるのは必至です。
 同公判の成り行きには要注意です。

 (大場光太郎・記)

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コメント

司法もマスコミも文系独裁社会で、「人間は平等だ」と云う思想に基づいている。5分で救急車が来る東京のど真ん中で、心臓マッサージや人口呼吸や死亡判定まで、ど素人の被告が独占して、専門資格を持つ技術者に渡さなかった事が「悪意の証明」「無資格医療行為」「遺棄致死の証拠」では有りませんか。
しかし文系の検事や裁判官からはそう云う発言は無い。
マスコミも文系有名人が「羊水が腐る」と云っても、科学的根拠を追及しない。今回もその延長線上にあり
それが日本の技術立国を疎外し、デフレスパイラルの基に成っている。

投稿: 岡田元浩 | 2010年9月13日 (月) 15時14分

 現在進行中の公判から判断する限り、お説のとおりかと思います。ただこの裁判は薄気味悪いほど検察ペースで進行しているようです。ご存知かどうか、この事件にはまだまだ「深い闇」がありそうです。が、今法廷ではそのことには一歩も踏み込んでいないように思われて仕方ないのです。

投稿: 時遊人 | 2010年9月13日 (月) 20時52分

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