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悪盛んにして天に勝つ

 -今代表選。まともな世論が形成されていればこんな結果にはならなかった ! -

 今から30余年前の1978年(昭和53年)、時は自民党政権の真っ盛り。福田赳夫首相(当時)と大平正芳氏によって熾烈な総裁選が行われ、その結果田中派の支援を受けた大平氏が勝利し、敗れ去った福田氏がふと漏らした言葉があります。「民の声は天の声というが、天の声にも変な声があるな」。

 今代表選既にご存知のとおり、菅直人氏721ポイント、小沢一郎氏491ポイントと、菅氏の圧勝という形で決着し、菅氏の政権続投が決まりました。
 それにしても意外なほどの大差です。その差をもたらしたのは、やはり問題の党員・サポーター票でした。ここの300ポイントで、菅氏は249ポイントと圧倒的な票を獲得したのに対して、小沢氏はわずかに51ポイント。これが勝敗を分けた大きな要因となりました。(実際の得票数では、菅氏が13万余、小沢氏が9万余。)

 代表選後の某民放インタビューで、菅陣営の代表選選対委員長を務めた江田五月前参院議長は、「これは天の声ですか?」という局側の質問に、「ええ、これが国民の正しい天の声です」と胸を張って答えていました。
 『ホントに正しい天の声なのか?』。当ブログで一貫して菅政権不支持、小沢氏支持を表明してきた私には妙に引っかかります。つい最近問題にしましたように、党員・サポーター票の集計で果たして不正はなかったのか、ということはさておき。党員・サポーターにおける「天の声」「民意」とは一体何であったのか、そこを問題にすべきだろうと思います。

 それははっきり言って「作られた天の声」であり「作られた民意」なのではないだろうか?ということです。「作られた」というからには、「作った」主体が存在するわけです。その主体とは言わずと知れた、新聞・テレビという大メディアです。
 図らずも安住淳党選対委員長が別の民放番組で、「今は国民世論を無視して政治は出来ませんよ」と言っていました。まさにその「国民世論」を作り出しているものの正体こそが、新聞・テレビであるのです。

 自分たちが作り出した「世論」ですから、「世論どおりの結果になった」と各マスコミが絶賛するのは当然です。しかしその世論なるものが、徹底した「小沢一郎潰し」のためにマスコミが仕掛けた世論だったことは、当ブログでも再三申し上げてきたとおりです。
 まさにこの国はすべての政治状況を「マスコミ世論」が決める、イビツで歪んだ「世論独裁国家」になっているのです。これは非常に危険なことです。今後特定の政治家の排除、ナショナリズムの醸成、憲法改悪、さらにはアメリカの戦争への参戦など、いくらでも世論誘導できることが証明されたからです。

 B層大衆ならいざ知らず。多くの民主党議員がこのような「誤てる世論」「誤てる民意」に翻弄され、金科玉条的に信じることはまことに憂うべきことです。
 心ある民主党議員には、マスコミ各社、霞ヶ関官僚群、財界、アメリカ戦争屋たちの隠された意図を見抜く眼力が強く求められます。そうでなければ政治家としての資質が疑われます。

 「悪盛んにして天に勝つ」という、本タイトルは確か『日月神示』中にあった神言だったかと記憶しています。ここであえてはっきり言わせていただきますが、マスコミ各社、官僚機構に「魔素直」に乗っかっている菅陣営、菅支持派が「悪」なのです。
 こんにちただ今の状況は、天が簡単に悪に勝てるほど生やさしい状況ではない。今代表選の結果から、私を含めこれをお読みの方々は改めて深く認識し、各自の持ち場で「悪」との戦いを粘り強く続けていかなければなりません。特に“マイブログ”をお持ちの方の使命は重要です。大メディアの「世論独裁」に対抗するのに、ささやかなりとも「ネット草の根民主主義」の浸透が極めて有効だからです。

 今回の負けは負けにあらず。悪徳勢力連合軍との大戦(おおいくさ)。この大逆風の中、小沢一郎氏には不死鳥のように再び甦って、政界、官界、日本社会再生のために、そのお力を今後とも振るっていただきたい。正当性なき菅政権は遠からず行き詰る運命です。その時こそ小沢氏の出番です。

 (以下は付けたし) 今代表選の圧勝により、菅直人及び菅政権は、その失政、悪行が幾重にも免罪されることになりました。第一に政権発足時の「6・2クーデター」という暗い過去が免罪になったこと。第二に、菅直人自らによる参院選惨敗の責任が免罪になったこと。政権発足後3ヶ月余の無策無能ぶりが免罪となったこと。
 その結果、今代表選に至る深刻な党分裂の元凶となった仙谷由人は何の責めも負うことなく官房長官に居座り、ますます「隠れ仙谷内閣」が色濃くなっていくわけです。

 菅直人の人間性、政治的力量、リーダーシップの欠如は、この3ヶ月の政権担当でもうバレバレです。いくら菅氏が声を張り上げて、日本再生のために全力を挙げて戦い抜くと表明しても信用できませんし、またそんな力量はありません。
 中国嫌いの石原東京都知事が代表選後、「尖閣列島問題はこじらせたら大変なことになるよ」と警告を発していました。今般噴き出したその尖閣列島問題。菅再選が決まると同時に15年3ヶ月ぶりに83円10銭となった超円高(何というブラックジョーク !)。沖縄普天間基地移設問題。秋から始まる臨時国会、予算編成…。多分菅直人が総理では、どこの党も積極的に連立を組もうとはしないでしょう。各重要法案をどうクリアーしていくつもりなのか?来年度予算は成立できるのか?

 代表選序盤1年生議員を前に菅総理は、「3年間解散は行わない」と大盤振る舞いのつもりで“伝家の宝刀”を抜いてしまいました。いえ菅さん、困りますよ。あなたにこの先3年間も総理を続けてもらっては。この深刻で逼迫した国情からすれば、あなたは即刻辞めて小沢氏が政権を担当すべきだったのですから。
 伸子婆さん共々「3ヶ月では辞めたくない」と、総理の座にしがみつく哀れな姿に、「じゃあ後少し延命させてやろうか」というのが民主党員の温情なのです。あなたの延命よりお国が何万倍も大事、そこを忘れてもらっては困ります。

 (大場光太郎・記)

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コメント

誠に残念な結果になりました!
特捜・大手マスコミが構築した虚構:「政治とカネ」で誘導された「世論」を悪用して閣僚・与党幹部が張ったネガティブキャンペーンが功を奏した結果と断言できます。菅を看板とした仙谷政権の継続を一番喜んでいるのは特捜と大手マスコミで、泣きを見るのは政権交代を実現させた我々国民です。特捜は法的には負けたものの政治的に目的を達成でき、大手マスコミは放送法改正を阻止でき、記者クラブも温存できることになりましたが、我々は事実上の増税、そして米国・中国からは愚弄され続け、立つ瀬が無くなろうとしています。
しかし、年度末には・・・。幸い、小沢グループはネガティブキャンペーンを張らず政策論争に徹していたので、積極的に支援する4割の地方議員票とサポーター票を得て、そして協力な200票の国会議員票を獲得しました。これをベースにし、「政治とカネ」の誤解を解く活動を通じて小沢支援の輪を拡げて行きたく思います。その一環として、小沢を支援下さっている大場さんのこの板も使わせて頂きたく、宜しくご容認の程お願い申し上げます。

投稿: KAD | 2010年9月15日 (水) 11時49分

 結局私たち国民が「狂っている」からこういうことになるのでしょうね。小沢氏はそのことを「日本社会全体の劣化」と表現しましたが。狂った国民が、狂った政治家を選び、結果ますます狂った世の中になっていく…。ただし際限なく狂い続けていていいわけがありません。そうなったらもう「人の世」ではなく、「ケモノの世」になってしまいますから。(既にかなりそうなっているようです。)
 当ブログ何かお使いいただけることがありましたら、いつでもご利用ください。

投稿: 時遊人 | 2010年9月15日 (水) 13時08分

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