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小沢氏出馬表明

 -一方が断念では不快指数が増すばかり。小沢氏の大英断に心からの拍手を !-

 31日午後5時15分頃から始まった、対決回避のかかった小沢氏と菅氏の会談は物別れに終わり、直後互いが出馬会見を行いました。現職の総理には申し訳ないながら菅氏のことはこの際どうでもいいとして。この一両日の党内外そして何よりマスコミの流す「出馬断念圧力」を見事はね返し、最終的に出馬を決意した小沢一郎氏には心からの賛意を表させていただきます。

 きょう9月1日は代表選告示日、そこであらためて正式な出馬表明ということになります。小沢氏はそこで「あっと驚くような政策を発表する」と側近に語ったそうですから、どんな会見内容となるのか楽しみです。
 
 これでもう代表選出馬に水をさすような動きはなくなり、後は14日の投票日までの2週間、小沢一郎vs菅直人のガチンコ対決あるのみです。
 今回の小菅会談は“やらずもがな”という感じがしないでもありません。しかし同会談が行われたことによって、互いに「代表選後はノーサイドで」を確認し合ったことにより、後々の不毛な党内対立、党分裂は避けられる見通しが立っただけでも有意義だったかな、という気はします。党分裂回避のためご尽力された、鳩山前首相の労にも敬意を表します。

 そもそも挙党不一致、小沢排除を画策してきた首謀者は、仙谷由人官房長官と枝野幸男幹事長の2人だったことは明らかです。この2人が党内外の誰もが憂える「党分裂」をつくり出した元凶なのです。
 小沢氏には03年自由党から民主党に合流してから今日まで、党を分裂してやろうなどという動きをしたことはただの一度もありません。他からは理解されずとも、常に「党のために良かれ」と思ってやってきたのです。菅政権が発足してからも、もし助言を求められれば喜んで協力したことでしょう。それを「小沢さんはしばらく静かに」発言で、頑なに拒んできたのは菅陣営の方なのです。

 どちらが勝っても、仙谷、枝野の要職からの追放は確定的でしょう。そして民主党に籍を置く限り、この2人が要職に復権することは金輪際ないことでしょう。すなわちこの2人は、自らの政治生命を失うような愚挙を、菅政権のもとで重ねてきたのです。
 その上小沢候補勝利の場合は、一連の党内小沢攻撃の口火を切った老害・渡部恒三は党内蟄居処分となることでしょう。岡田克也、前原誠司らについては、次世代のリーダーと見るのかどうなのか、それとも彼らを要職から外し、別に新たに原口一博らを後継者として養成するのか、小沢氏の腹案一つだと思われます。

 私たち国民有権者は、小沢一郎vsマスコミは「15年戦争」の最終局面にあることを深く認識すべきです。今年に限ってみれば、マスコミという悪徳旧勢力の仕掛ける「小沢潰し」の策動は熾烈を極めました。小沢捜査における土石流的小沢バッシング報道。それによる国民への小沢氏のダーティイメージの刷り込みの成功。小沢氏の幹事長辞任…。
 そして今回もし仮に、マスコミが意図的に流したように小沢氏の出馬断念というような事態になっていたら、悪徳旧勢力に党内から呼応している菅支持派はもとより、何よりマスコミにとっても思うツボ、決定的な勝利を与えてしまうところでした。

 しかし悪徳旧勢力のそんな悪だくみを見抜いていた小沢一郎は、それを水際で食い止め、小菅会談後の堂々の出馬会見となったのです。
 今次の小沢対マスコミの“ハルマゲドン(最終決戦)”は、小沢氏が代表選に勝利し、小沢新首相が誕生することをもって完結すべきものです。今後2週間マスコミ各社による小沢首相阻止の妨害活動は、ますます激しくなることが予想されます。何が起きるか予断を許しませんが、少なくとも今まで連戦連敗だった小沢氏側が、悪徳勢力との戦いで、今回大きな勝利ポイントを得たと見ていいのではないでしょうか?

 9月を迎えいよいよ本式にスタートする代表選では、小沢氏、菅氏とも、マニフェストに対するスタンスはどうか、霞ヶ関官僚改革をどう進めていくのか、国難ともいえる円高株安をどう乗り切っていくのか、景気対策はどうか、どのような道筋で財政再建を進めていくのか、普天間問題をどうするのか、アメリカ外交はどうあるべきか、近隣諸国外交は…などなど、個別具体的な政策をめぐって、国民に分かりやすい形での政策論争を活発にやっていただきたいものです。
 特に菅陣営には、くれぐれも新たな抗争の火種となるような、卑劣な誹謗中傷合戦に終始することのないよう強く望みたいと思います。

 (大場光太郎・記)

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コメント

毎度のもとながら、小生の気持ちを読み切って下さったかの如く纏めて下さったブログ、頷きながら拝読致しました。有難うございます。
この貴兄のブログを、地元の民主党衆議院議員に紹介したく思います。ご了承下さい。彼は、小沢秘書の全面的指導を受け選挙を戦い、小沢自身も地元に辻説法に来て支援し当選しましたが、反小沢グループに属し、マスコミ造語『政治と金』を使って活動していることがTV密着取材番組で判りました。政策グループを替わることは政治家として容認されるべきことですが、事実を知る立場に有った者が、ネット界ばかりか一部マスコミでも虚構であることを確認している『政治と金』で反小沢活動をすることは忌々しきことです。
地元選挙民に事実を知らせる義務があることを判らせる一環として貴兄のブログなどの熟読を勧めるつもりです。本ブログの読者の皆様も、是非、地元選出議員に紹介されることをお勧め致します。

投稿: KAD | 2010年9月 1日 (水) 09時35分

 当ブログへの過分なるお褒めのお言葉、恐縮に存じます。
 本記事をもしそのようにお使いいただけるのでしたら、大変光栄に存じます。どうぞお使いください。
 ところで「地元選出議員」とは、当選挙区の場合後藤祐一氏ですね。もちろん私も彼には一票を投じました。負けはしましたが郵政選挙の時から登場し、当時からフレッシュでエネルギッシュな候補者と注目していました。
 しかし後藤氏は昨年の西松建設事件の時も、本厚木駅で小沢批判をぶっているのを聞いたことがあります。小沢氏対検察、マスコミ対決の真相、深層をあまりご存知ないのではないでしょうか?
 また後藤氏は過日の菅氏と一年生議員有志との会合の折り、初めて名前入りでテレビに姿を見せていました。当初の清新さはだいぶ影をひそめ、少し老けた印象を持ちました。
 根っからの「小沢嫌い」なのかも知れませんが、あらゆる偏見を捨ててもう少し高所、大所からご判断されることを望みたいものです。優れた資質をお持ちだと推察されるだけに、残念です。

投稿: 時遊人 | 2010年9月 1日 (水) 13時19分

「地元選出議員」はお察しの通り、後藤祐一議員です。早速、ブログ熟読提言と併せて「政治と金」は具体的に何を意味するのかとの質問を付けてメールしました。
多分、返信は来ないと思いますが、来ましたらご報告致します。

投稿: KAD | 2010年9月 1日 (水) 14時13分

 ありがとうございます。後藤議員は支持者からの提言、質問ですから、返信する義務があろうかと思いますが…。今後彼を支持するかの、一つの判断材料にさせていただきます。

投稿: 時遊人 | 2010年9月 1日 (水) 17時36分

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