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ヘラクレスの誕生秘話

 -エロ大神ゼウスと人妻との交わりで生まれた、最強の勇士ヘラクレス-

 『プロメテウスの刑罰』で見ましたように、来る日も来る日もプロメテウスの肝臓を啄ばみ続けた大鷲を、ゼウスの命を受けて射ち殺したのがヘラクレスでした。
 ヘラクレスは、トロイア戦争の勇者アキレウスと並んでギリシャ神話中の英雄です。二人の大きな違いは、アキレウスが人間であるのに対し、ヘラクレスは半神半人でありより神話的な性格を帯びていることでしょうか。
 アキレウスの事跡は“トロイア戦争の項”で述べるとして、今回はヘラクレスの誕生秘話に迫ってみたいと思います。

 ヘラクレスの母はアルクメネ。この女性は、同じくトロイア戦争の英雄オデッセイアの妻ペネロペイアと共に「貞淑な女」として知られています。ここでなぜ「父」を初めに持ってこないかと言いますと、ヘラクレスにとって名目上の父はアルクメネの夫であるアムピトリュオンですが、実際の父は大神ゼウスであるからです。
 この際、エロ大神ゼウスと貞淑なアルクメネがどういう次第で結ばれ、ヘラクレスが生まれたのかを明らかにせねばなりません。

 下界(人間界)でアルクメネは、夫のアムピトリュオンと仲睦まじく暮らしていました。そのようすを天上界から見ていたゼウスは、またぞろむらむらと浮気の虫が騒ぎ出します。神話でアルクメネについては、“貞淑な女”以上の記述はありません。しかし大神ゼウスが手をつけたくなるほどですから、今流行りの言葉で言えば、さぞやムチムチの飛びぬけた“美熟女”だったのに違いありません。

 矢も盾もたまらず人妻をモノにしたくなったゼウスは、常に側用人のように従えているヘルメスを呼び、「わしはあの女が好きになった。なんとか一夜を共にしたい」「またですか?」「それを言うでない。ワシの性分なのじゃ。どうすればいいか良い策を教えてくれ」てな問答の末、しばらく思案していたヘルメスは、手に持っていた杖で大地をポンと叩いて、「いい知恵が浮かびました」と言いました。

 ちなみにこの杖は「ヘルメスの杖」といい、二匹の蛇が巻きつき上端に二枚の羽が開いているものです。これはその後の秘教学派では、「人間が能力を全開させた状態のシンボル」とされています。モーセが出エジプト時、紅海を真っ二つに分けた際用いたのが同じような杖だったと言い伝えられています。
 このようにヘルメスは、(この物語では変な役割を与えられていますが)本来はギリシャ神話上最重要の「叡智の神」なのです。いずれ別項目でそのことを検証してみたいと思います。

 ヘルメスが「良い知恵が浮かびました」と言えば、ゼウスも以心伝心で「うん、なるほど。いつもの手か !」と膝を打ち、相談がまとまりました。
 いつもの手って?前例はスパルタ王の妻「レダの誘惑」です(このエピソードもいずれ)。今回も似たような手を使って、貞操堅固な人妻を落とそうと言うのです。アルクメネはただひたすら夫のアムピトリュオンを愛しています。ならばそれを逆手に取って、ゼウスがアムピトリュオンに身を変えて近づけば目的を達することができると踏んだわけです。

 そうと決まって下界を見下ろすに、好都合なことに夫のアムピトリュオンは、今戦いの真っ最中で家を離れているところです。そこでゼウスは人間界に降りて、その夫の姿に身を変えてやすやすとアルクメネの臥所(ふしど)に忍び込み、人の妻を寝取ってしまったのです。
 この結果生まれたのが、ギリシャ神話中最強の英雄ヘラクレスだったのです。

 神話では、最愛の妻の不貞を知ったアムピトリュオンは初めは愕然としたものの、相手がゼウスだったことを知り、むしろ光栄に思うようになります。それは、その時生まれたヘラクレスへの彼の熱愛からも十分推察されるところです。

 それにしてもオリュンポスの最高神ゼウスは、何という不道徳でスケベなエロ大神なのでしょう。 
 しかし実はゼウスのみならず、“神的存在”が天上界から降りてきて人間の美しい娘と交わる話は、旧約聖書をはじめ世界中の多くの神話に共通してみられることなのです。
 これは現代的解釈では、高度な地球外生命体(代表例はプレアデス星人)が、実際地球上の娘たちの美しさのとりこになったということのほかに、地球人類進化のために、彼らの高度なDNA提供を目的としたものだったということもあるようです。

 ですからゼウス浮気物語など他の神話は、超太古の記憶が投影されていると言えそうです。そして何より注目すべきは、私たち現人類もその“神的DNA”を受け継いでいることです(鍵は未解明の「ジャンク(くず)DNA」にあり)。今まで私たちは“二重螺旋”の制限内に閉じ込められていただけで、太陽系にとってのセントラルサンからの“フォトンベルトの光”が強まっている「今この時」は、その封印が破られようとしているのです。
 何の変哲もない平々凡々たる私たちに、ヘラクレスや他の神々のような「神的能力」を開く機会が今まさに訪れようとしているのです。

 (大場光太郎・記)

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