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「オザワ受難曲」はまだまだ続く

 -予想以上に早かった再議決には、どんな“裏”があるのか?-

 まさに絶句するしかないような出来事が起きました。4日東京第五検察審査会(以下「第5検審」)が、小沢一郎元幹事長に対して2度目の「起訴相当」議決を出したのです。制度の定めるところにより、これで小沢氏は「強制起訴」されることになります。
 また小沢氏には今後最終審で「無罪」を勝ち取るまで、長い法廷闘争が待ち受けていることになります。

 この件については10月5日付『日刊ゲンダイ』1面の最上段に、「小沢 無罪濃厚」の大見出しが出たばかりです。そこにはさらに「検察審 今月26日議決」の小見出しがついています。
 この関連記事は同紙3面でした。その大略は、26日に最終議決が出されると見られる第5検審の2度目の議決は、大阪地検捏造事件で情勢が一転してせいぜい「不起訴不当」、「強制起訴なし」となる可能性が高いというものでした。これにより今年1年間「政治とカネ」で苦しめられてきた小沢氏の完全復活か?というようなものでした。

 『日刊ゲンダイ』のみならず、2度目の議決は「10月下旬」というのが大方の予想でした。それが急転直下4日の「起訴相当」再議決です。これは第5検審の11人のうち8人が起訴相当としたというようなことを遥かに越えた、ある方面からの強い圧力が働いた結果とみるべきです。
 それはつまり「小沢一郎潰し」、すなわち小沢氏の政治的影響力さらにはその政治生命すらも絶ちたい勢力の焦りが生んだものだということです。当ブログで再三述べてきた、「小沢一郎vs悪徳旧勢力のハルマゲドン」は止むことなく続行中だと見なければなりません。

 この時期の議決を急かせた、第一の悪徳旧勢力は検察内部であるはずです。分けても、大鶴基成次席検事らを中心とした東京地検特捜幹部連中です。
 大阪地検の一連の事件では検察全体の信用、権威が失墜しています。このまま後になればなるほど、検察に不利に働き、「起訴相当」が出しづらくなります。そこで大鶴らは先手を打って、第5検審担当検察官に再議決を急がせるよう圧力をかけた可能性があるように思われます。(注 実際の議決は代表選直後に出ていたようです。)

 また悪徳勢力は民主党内にもいます。というより、菅政権そのものが悪徳勢力に変質してしまっているのです。今や「無能宰相」菅直人に代わって、政権を掌握しているのが仙谷官房長官であることは公然の秘密です。そして仙谷にとって最大の政敵が小沢一郎です。仙谷は「小沢がやられるか、俺がやられるかだ」と常々言っているそうです。
 その仙谷由人はまた弁護士資格も持っています。その関係で日弁連現会長の宇都宮健児氏とは大のお友だちだそうです。
 
 ところで4月に第1回目「起訴相当」に導いた米澤敏雄弁護士は、その謀略が表ざたになり今回審査補助員からは外れました。次も起訴相当→強制起訴に小沢氏を追い込み、一気に小沢との対決にけりをつけたいのが仙谷です。そこで仙谷は実懇の宇都宮氏に密かに電話を入れます。「おい宇都宮、米澤クラスの腕のいいヤツを誰か日弁連から回してくれよ」「あい、分かった」というような阿吽の会話があってもおかしくはありません。
 これで宇都宮氏は、次の検事総長のポストをググッと手繰り寄せたのではないでしょうか?

 民主党には仙谷の他にも、菅直人、岡田克也、前原誠司、渡部恒三、枝野幸男など「小沢憎し」「小沢潰し」の連中がゴロゴロいます。今回の再議決で、わざわざ彼らが騒ぐ必要はありません。なぜなら自民党をはじめとした野党が、「小沢氏の国会証人喚問を要求する」「小沢氏は議員辞職するべきだ」と勝手に大騒ぎしてくれるからです。
 さらに輪をかけて悪徳勢力仲間のマスコミ各社が、尖閣諸島問題や大阪地検捏造事件そっちのけで、またぞろ小沢「政治とカネ」報道や「小沢議員辞職世論」をあおりにあおってくれることでしょう。
 仙谷官房長官や岡田幹事長は、タイミングを見計らって小沢氏に離党勧告を出せばいいだけなのです。

 当ブログや植草一秀氏の『知られざる真実』など多くのブログが問題にしていますように、今回の再議決は「不当議決」、本来無視してもいいような性質のものです。小沢氏は議員辞職どころか離党すらまったく必要ありません。
 ただ党内外の圧力や「マスコミ世論」に押されて、小沢氏は民主党離党だけはせざるを得なくなるのではないでしょうか?そうなると200名もの親小沢議員がどういう行動を取るかが注目されますが、私は小沢氏の単独離党にとどまるものとみます。

 仮にも刑事被告人となるわけですから、日本政治史上の一大痛恨事ながらこれで「小沢首相」の芽は完全になくなりました。師の田中角栄と同じく、小沢氏も心ならずも「闇将軍」にならざるを得なくなるのです。
 しかしこれくらいで、不世出の大政治家・小沢一郎の政治生命は終わらないはずです。いよいよとなれば党外から小沢グループに働きかけて、菅内閣打倒や、宿願の政界再編を仕掛けるのではないでしょうか?
 その意味では小沢氏は、かえってフリーハンドを得てこれまで以上に手腕が発揮されるかもしれないのです。現下の閉塞的政治状況をどう打開してくれるのか。野に放たれる?今後の小沢一郎の動きを注視していきたいものです。

 (大場光太郎・記)

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コメント

雑感 : 
検察審査会の審査員が揃ったのが8月、補助弁護人決定が9月7日、議決が9月14日で発表が10月4日。審査時間は何時間だったのだろうか?
この間、「小沢一郎議員を支援する会」が9月6日に質問書を審査会総務課長て手渡した。9月20日までに文書での回答を求めていたが、9月17日に世話人代表へ電話にて内容皆無の回答をし、文書回答は拒否した。
これでも、審査会は国民目線の審査会と言えるのであろうか?
でも、現行法では「強制起訴」は有効、しかし、通常の起訴とは意味合いが違う! これを恣意的に曲解してコメントしている輩・マスコミ、特に民主党国会議員に注目しましょう!

投稿: KAD | 2010年10月 5日 (火) 10時03分

 第5検審の今回の流れ、よく分かりました。ありがとうございます。議論などほとんどしなまま、検察調書と補助審査員の誘導それに素人審査員の情動だけで「起訴相当」が早々と決まってしまった感じがします。
 検審は本来検察の暴走をチェックする機能が求められているはずです。それが逆に一部検察幹部や政治権力によって、その補完のために利用されていることが今回の件で明らかになりました。
 検察改革と共に、検審制度の廃止も今後大いに議論が必要かと存じます。

投稿: 時遊人 | 2010年10月 5日 (火) 14時06分

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