末路厳しい仙谷謀略“菅”邸
-クリーンならざる「謀略政治」では、国民の幸せは絶対に得られない !-
あまりにもあっ気に取られた、4日の小沢一郎元民主党代表の東京第五検察審査会(以下「第5検審」)による「起訴相当」再議決。一夜明けてその真相が少しずつ明らかになってきました。
第5検審に新審査補助員(弁護士)がついたのが9月7日、それが翌週の14日にはもう今回の議決をしていたのです。以来発表を20日も伏せていたわけです。第5検審の議決日は毎週火曜日1回限り、それに11人の素人審査員は全員新メンバー。ほとんど議論せず案件の内容を把握せぬまま、補助審査員に誘導されて検察調書を鵜呑みに「起訴相当」を再議決したことは明白です。
それに9月14日といえば、民主党代表選当日です。なぜこんな日に議決をしたのか?そこで俄然浮上してくるのが「官邸の謀略」です。
代表選の行方を左右した党員・サポーター票を巡っては、14日当日開票され直前まで票読みは不可能だったはずです。ところが前日の13日に、態度を決めかねていた中間派議員に大手新聞社記者が、「党員・サポーター票では小沢が大差で負けている。既に菅再選の流れは決まった」と電話で“選挙運動”をしていたというのです。
官邸とマスコミ合作で「そこまでやるか !」という前代未聞の不正選挙を展開しておきながら、官邸は万が一(小沢氏勝利)に備えて何重もの保険を掛けていたことになります。
つまり仮に小沢首相にでもなったら、起訴相当は出しにくくなる。そこで代表選当日に議決を出すよう、官邸が第5検審(司法当局)に圧力を加えた疑惑が浮上しているのです。その時点なら起訴相当を出す可能性が高いことを見越した上での「政治判断」です。
「小沢潰し」に賭ける仙谷由人、菅直人を中心とした一派の“ヘビのような執念”を感ぜずにはおられません。
今回の再議決に至るまでの一連の流れの中で、朝日新聞の怪しい動きも問題とすべきです。『「検察は正義」神話の崩壊』で触れましたように、朝日新聞は大阪地検の前田恒彦容疑者によるFD改ざんの動かぬ証拠を、今夏には既に掴んでいました。にも関わらず、紙上で報じたのは9月21日です。
何で直ちに報道しなかったのか?そうすれば代表選の結果も大きく変わっていたはずなのです。
朝日新聞から取材を受けた検察も、当然前田事件がいずれ報じられることを知り、そうなると「小沢起訴相当」再議決は難しくなることが分かっていたはずです。それで第5検審の結論を急がせたと見ることもできます。
このように「小沢潰し」で利害が一致している、官邸と検察そしてマスコミの思惑がピタッと一致し、代表選当日の議決となったとみられるのです。
とにかく今この国は、中国漁船船長釈放における検察への「政治介入」でも明らかなとおり、「司法の独立性」などの原理原則が平気で踏みにじられています。時の政治権力が司法当局と癒着し平然と司法介入しているのです。
その上再三述べているように、最強の捜査機関が2度にわたり「不起訴処分」とした案件に対して、素人市民である11人の審査員による密室議決が上位意思として尊重されるというメチャクチャぶりです。
時の政権、官僚組織、大手マスコミなどにとって気に食わない政治家は、ありとあらゆる悪法的手段で政治的に抹殺出来てしまうのです。特高警察が幅を利かせた戦前戦中のような薄気味悪い暗黒国家に、この国は確実になりつつあるということです。
ところで小沢元代表にとって、この結果はある程度折り込み済みだったようで、さほどショックも受けていないようです。4日夜仲間との集いの座で「本当に代表選に出ておいてよかった」と言ったといいます。というのも、前代未聞の「謀略不正」代表選で敗れはしたものの、小沢氏には200もの議員票が集まりました。この数字が重いというのです。
仙谷や菅らが下手に小沢氏に離党勧告でもしようものなら、コアな小沢信奉議員による集団離党という事態になりかねません。仮にそうなれば、政権運営どころか、民主党政権そのものがジ・エンドだからです。
それに加えて検察が大逆風の真っ只中にあることも、おいそれと小沢氏を追い込めない理由の一つだと言います。従って小沢氏もそう簡単には離党しないことでしょう。
かと言って、今臨時国会を「野党案丸呑み」という政権放棄のような下策で、何とか乗り切ろうと思案していた矢先。小沢「政治とカネ」という格好の攻撃材料で野党各党からは一転ガンガン攻め立てられ、中国人船長釈放問題と共に、仙谷“菅”邸は謀略が完全に裏目に出そうな気配です。
聞けば仙谷官房長官は何年か前、ガンに冒され胃の全摘出という大病を患ったのだそうです。己の身体にはウソや謀略など通じやしません。その時仙谷は、「生き様の間違い」をそのような厳しい形で伝えられたのです。
しかしその後も仙谷は、“謀略一辺倒”の生き方を改めようとはしません。否ますますその傾向に拍車をかけているような不始末です。このままでは仙谷由人は、政治家としてというよりも人間としての哀れな末路が待ち受けていることを、今のうちに気がつくべきです。当人が気がつけないのなら、しかるべき知人がきっちり諭してやるべきです。
(大場光太郎・記)
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