黒木昭雄氏「消された可能性」も?
- 黒木氏は自殺ではなく、警察関係者によって謀殺された?-
元警視庁の警察官で、ジャーナリストの黒木昭雄氏(53)が遺体で見つかったことは、当ブログでも5日『黒木昭雄氏死す』として取り上げました。その際千葉県警は現場の状況などから自殺と断定し、遺体は4日荼毘に付されました。
状況はよく分からないながら、私も最後となった1日付の黒田氏自身のツィッターの内容などから『自殺かな』と思っていました。
しかし黒木氏の死をめぐっては、「岩手の『17歳少女殺人事件』を追う中で、何者かに消された可能性もある」との声も根強いようなのです。今回は続報として、そのことを述べてみようと思います。
黒木昭雄氏は2日午前11時10分頃、千葉県市原市内にある寺に停めてあったワゴン車助手席で、ぐったりしているのを長男に発見され、救急隊員が死亡を確認したものです。車内後部には、燃えた練炭が置かれていました。市原署は早い段階で自殺と判断、司法解剖は行われず、遺体は同日遺族に引き渡されたのです。
関係者によりますと、黒木氏は1日に「打ち合わせに行く」と言い残して出かけたのだそうです。2日朝、黒木氏は家族に「墓参りに行く」とメールを送信しています。遠隔地に住む長男がたまたま仕事が休みで、寺に様子を見に行ったところ車を発見したのです。
警察組織の「裏金問題」を現役警察官として告発した、元愛媛県警巡査部長・仙波敏郎氏は、「(黒木氏は)岩手の事件ではかなり真相に迫っていた。7月に話した際、“ホンボシ(真犯人)”にたどり着いたと聞いた。『一人で大丈夫か?』と聞いたが、私も阿久根におるので手伝うことができなかった。私の感覚だと完全に殺されたと思う。警察は解剖すべきだった」と悔やんでいるそうです。
なお仙波氏は、ニュースで既にご存知でしょうが、現在竹原信一市長の「市長解任リコール」で大騒動となっている、鹿児島県阿久根市の副市長を務めています。
岩手の事件とは、岩手県川井村で当時17歳の少女が絞殺死体で発見され、知人の小原勝幸容疑者(30)が、三陸海岸の断崖に遺留品を残し、飛び降り自殺を偽装し、逃走したとされるものです。(同事件の概要は、末尾の引用文参照のこと。)
黒田氏はこれまでの取材で、小原容疑者を脅迫していた別の人物を突き止めていたといいます。指名手配犯はその人物によって既に消されており、真犯人の“身代わり”となった可能性を複数の証言や証拠をもとに指摘していたのだそうです。
黒木氏と親交のあった交通ジャーナリストの今井亮一氏は、「(岩手の)事件にのめり込んでいた。あそこまでやるジャーナリストはいないでしょう。今月1日は、事件の報奨金が100万円から300万円に上がった。のめり込んでいたからこそ、矢折れ刀尽きたのか…。経済的に困っている様子もなく、『今度飲みに行きましょうね』という話もしていた」と語っています。
一方、元警視庁刑事の北芝健氏は、「練炭自殺と見せかけることは簡単。血液を分析して睡眠薬成分などを調べるべきだった。ただ、黒木氏は生活に困窮していたとも聞いている。私も援助を考えていた矢先の出来事だった」とコメントし、「近い関係にあった反権力陣営や仲の良かったメディア関係者が彼の困窮を知りながら、なぜ救えなかったのか?今はただただご冥福をお祈りするのみです」と話しています。
以上のように、千葉県警市原署員が“検視”だけで自殺と断定し、司法解剖がなされないまま荼毘に付されてしまったことから、「自殺」「他殺」どちらとも判定しがたい状況です。
ただ前回記事でも触れましたように、黒木氏は自身のブログ『たった一人の捜査本部』の「岩手県警、警察庁、中井前国家公安委員長」に関する記事が、何者かによってごっそり削除されています。私は前回、削除は「警察上層部の“魔の手”か?」と述べました。いずれにせよ、黒木氏に同事件への真相・核心に迫られれば困る関係者が存在したことは確実のようです。
裏を返せばその人間なり組織なりは、黒木氏が「消えてくれること」を強く願っていてもおかしくはなかったわけです。そのことに千葉県警が一枚かんでいるとは思いたくありませんが、なぜ司法解剖しなかったのでしょうか?
もしきちんとそれをしていれば、その時点でしっかりした所見が出せていたはずです。必要な処置を怠ったばかりに、今もって警察関係者による「謀殺説」がくすぶり、千葉県警もあらぬ疑いの目で見られるのではないでしょうか?
それにしても、黒木氏が突き止めていたホンボシ(真犯人)とはどこの誰だったのでしょう?黒木氏が声を大にして訴えていたように、岩手県警の誰かが真犯人?
もし黒木氏が本当に覚悟の自殺をしたのなら、自身が“ライフワーク”と言っていた同事件の真犯人を明らかにしたはずです。現在のところ、犯人の名前を示すようなものを残していたという報道はありません。そのことからも、他殺説、謀殺説が真実味をおびてくるように思われるのです。
(注記)本記事は、『MSN産経ニュース』(2010.11.8 14:52)を参考、引用してまとめました。
(参照)『新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0』より
三陸ミステリー 岩手少女殺害事件の真相
2008年7月、三陸海岸の断崖絶壁からこつ然と姿を消した容疑者…
警察は「偽装自殺」だと断定し、懸賞金100万円をかけて指名手配。
まるでサスペンスドラマのような展開を見せた岩手少女殺害事件だが、
今も逃亡を続けているとされる小原勝幸容疑者は本当に殺害遺棄の実行犯なのか?
去年6月、小原容疑者の父親が日弁連に人権救済申立書を提出し、
息子を犯人と断定した指名手配の停止を求めた。
「指名手配犯の親がこんな所に出てくるなんて前代未聞だが、
勝幸は殺されて埋められている可能性がある。
真犯人が野放しになっているかもしれない。もう一回、捜査して欲しい」
その約1ヶ月前には、容疑者家族と被害者家族らが、
共に独自調査した情報提供書を警察や公安委員会に提出してこう訴えた。
「適正な捜査を行い、真相を解明して欲しい」
その記者会見の場に、被害者<佐藤梢さん>と高校の同級生で、同姓同名の少女がいた。
<もう一人の佐藤梢さん>が語った驚くべき新事実…
「梢ちゃんは私と同姓同名だったばかりに身代わりで殺された。
そのことは警察も知っているのに何か隠している!」
小原容疑者の足取りを徹底追跡した取材班は、様々な証言や証拠から、
死亡推定時刻の容疑者のアリバイを独自に立証。
さらに、容疑者と<二人の梢さん>という3人の男女をめぐる数奇な因縁も判明、
報道されない“もうひとつの真相”にたどりつく。
(大場光太郎・記)
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