« 『クリスタルの階梯』 | トップページ | 蟻の街のマリア »

「美しすぎる女スパイ」のその後

 -男性誌で大胆セクシーポーズ。かと思えば、党幹部をステップに政界進出?-


       男性雑誌『マキシム』(ロシア版)の表紙を飾るアンナ・チャップマン

 米国で今年6月スパイ容疑で逮捕、「美しすぎる女スパイ」として米国民の話題をさらったのが、ロシア人女性のアンナ・チャップマン(28)でした。その後チャップマンは「スパイ交換」で7月、ロシアに帰国しました。
 「米国でのスパイは、ロシアでのヒロイン」とばかりに、帰国するやチャップマンの故郷、ロシア南部のボルゴグラードでは、同市の市民団体が「アンナはボルゴグラードの名を世界中に知らしめた。彼女に名誉市民の称号を」との呼びかけがなされたようです。
 それどころかチャップマンは、プーチン首相やメドベージェフ大統領とも面会し、10月には栄えある国家勲章が授与されました。

 かと思うとアンナ・チャップマンは、男性誌『Maxim(マキシム)』11月号のロシア版で、大胆セミヌードを披露し、世の男どもの度肝を抜きました。冒頭の画像は、同誌の表紙を飾ったチャップマンの、ボンドガールも真っ青のセクシーポーズです。
 なるほど噂に違わぬ悩殺ボディですが、画像が大きすぎて私自身恥ずかしい気がするほどです。最近画像アップの方法を少し覚えましたが、画像を縮小したりする高度な技術にはほど遠く、「ほどほどに」が出来ず恐縮です。

 今やすっかりロシアにおける「時の人」となったチャップマンは、その後カザフスタンのバイコヌール宇宙基地での宇宙船打ち上げに姿を見せて騒ぎとなりました。
 さらに今月14日には、ロシア版シリコンバレーと呼ばれるスコルコボ技術革新センターを訪問しています。米国で収監中は弁護士に「このまま米国にい続けたい」と駄々をこねていたそうですが、この時の記者たちの質問に「帰国後の生活を楽しんでいる」と答えたそうです。何でも彼女の最近の仕事というのは、某商業銀行の顧問だそうですが、「この仕事に満足しているか?」の質問には、「まあ、そうね」とどっちつかずの答えだったといいます。

 そんなアンナ・チャップマンの最新ニュースが23日、日本のメディアでも一斉に報じられました。それによりますとチャップマンは、与党・統一ロシアの青年組織の要職に就いたようだというのです。彼女は22日同組織の大会に出席し、「未来を“笑顔で”変えるべきだ」と演説したのです。
 この日のチャップマンは、赤と黒のタイトなボディスーツ姿で壇上に登場し、かつてのソ連時代の党幹部の演説を彷彿とさせる口調で、人生に前向きになるよう若者たちに訴えました。

 日本のテレビでも彼女の演説の一端が放送されましたが、案に違わず「美しすぎる」上、話しぶりもなかなかどうして堂に入ったものでした。ロシア諸民族友好大学(経済学専攻)では優秀な学生だったそうですが、やはり並々ならぬ聡明さを感じました。

 大方の見方のように、これを足がかりにアンナ・チャップマンはロシア政界に進出するのでしょうか?だとするとひょっとして何十年か後に私たちは、「かつての美しすぎる女スパイ、ロシア初の女性大統領に !」などというニュースに接することがあるかもしません。
 仮にそうなったら彼女は、自分を罰したアメリカとどう向き合うのでしょう。「もうお互い、暗いスパイ活動をし合うのはやめにしましょう。平和のために秘密情報をさらけ出し、ウィキリークスを全面活用して、世界中にバラシちゃいましょう」とでも言うのでしょうか?

 (大場光太郎・記)

|

« 『クリスタルの階梯』 | トップページ | 蟻の街のマリア »

日々のこと」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 『クリスタルの階梯』 | トップページ | 蟻の街のマリア »