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伊藤リオンの出頭、逮捕など

 -謝罪会見も済み伊藤リオンも出頭してきたことで、この事件は幕引き近しか?-

 先月25日未明に起きた市川海老蔵(33)に対する暴行事件で、警視庁は10日夜8時前、都内路上にいた伊藤リオン(26)の身柄を確保し、その後霞ヶ関の同庁本部で逮捕しました。警視庁は海老蔵からの被害届を受けて、伊藤容疑者の行方を追っていましたが連絡が取れず、事件発生後15日での逮捕です。
 なお7日の謝罪会見前後から、海老蔵の「無期限謹慎」の先の復帰を見越してか、各マスコミは「海老蔵さん」と急に丁寧な呼称に改めました。しかし当ブログでは引き続き敬称略とします。

 伊藤容疑者は10日夜、弁護士を通じて警視庁の捜査員に「出頭したい」と連絡、その後の逮捕に至ったものです。
 テレビ報道で見る伊藤リオンは、黒のジャンパーを着て坊主頭にヒゲを生やし、時にカメラの方に視線を向けることもありました。

 伊藤リオンは、アメリカ人の父と日本人の母を両親に持つ、黒人ハーフのようです。東京都杉並区出身で、小学生の頃からヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)の育成組にあたるジュニアやジュニアユースなどに所属し、運動能力の高さと攻撃的なプレーを武器にFWとして活躍、将来を嘱望されていたといいます。
 しかしキッカケは何だったのか、1999年に高校1年で同ユースを退団。その頃から素行の悪さが目立つようになり、都内を拠点とする暴走族「関東連合」に加わり次第に頭角を現していきました。
 身長は170cmくらいと大きくはないものの、腕っ節が強く喧嘩っ早いことから同グループで「特攻隊長」との異名を取っており、六本木界隈では有名な“ワル”だったようです。

 10日には伊藤容疑者の他に、事件の重要な鍵を握っているとみられる、事件当夜ずっと海老蔵と一緒に飲んでいた、暴走族の元リーダーらも出頭する予定だったようです。しかし今回は伊藤容疑者単独での出頭、逮捕となりました。

 会見でも「一方的に殴られた」「私は被害者だと思います」と主張し続けた海老蔵ですが、会見当日のスポーツニッポンには、逆に「海老蔵に殴られた」と主張する元リーダー(29)のものとみられる診断書が紙上公開されました。
 同診断書には、事件当日の11月25日のほか、12月6日の2回分で、それぞれ別の病院で取られ、先月25日の診断書は「鼻部打撲・上口唇裂傷」、完治まで「受傷日から約10日間の見込み」という内容。12月6日のものは「顔面打撲頚椎捻挫」で「本日より2週間の安静・加療を要す」とされています。

 元リーダーが、この診断書をもとに被害届を出せば「海老蔵による」傷害事件に発展する可能性もあります。事実リーダー側はこれに基づいて、警視庁に被害届を出す意向を固めたとされていました。
 しかし紙上公開された当夜の海老蔵「被害者会見」を経ても、いまだに被害届は出されていません。もし「逆・被害届」を出されでもすると、海老蔵は加害者となりダメージはそれこそ図り知れません。そこでそれを知った海老蔵側の弁護士が、リーダー側と示談交渉を進めているようなのです。
 今回元リーダーらが出頭しなかった裏には、水面下で海老蔵側との交渉中という事情があるようです。 

 ところでこの事件、警視庁は殺人など凶悪犯罪専門の捜査1課を投入していますが、捜査員の士気はさほど上がっていないといいます。
 “花の捜査1課”にしてみれば、海老蔵事件は本来ならば「飲み屋の喧嘩」に過ぎません。海老蔵という有名人が巻き込まれた事件であるため、各マスコミは連日大きく報道し世間も大騒ぎしていますが、これが一般人同士なら捜査1課が出張るまでもなく、サッサと示談で片付ける事件であるようです。

 つい先日の8日、東京地検は、今年1月初場所中の傷害容疑で書類送検されていた元横綱の朝青龍(30)を不起訴(起訴猶予)としました。
 奇妙なことに朝青龍が暴行した相手と言うのも、関東連合の元リーダーで伊藤リオンらの先輩格に当たる川奈毅でした。朝青龍は泥酔の上、川奈に全治1ヵ月の重傷を負わせても、結局出されたのは「おとがめなし」だったのです。

 そこである捜査事情通は、「伊藤リオンを逮捕したところで、不起訴や起訴猶予で釈放される公算が高い。公判を請求するには、海老蔵が一方的に殴られた状況を裏づける必要がありますが、双方の言い分が食い違う以上、立証は困難です。だから当局としては、海老蔵が被害届を取り下げ、示談での解決を望んでいるわけです。しかし、海老蔵が謝罪会見で『私は一方的な被害者』と大見得を切った以上、被害届を取り下げる可能性は低い。捜査員も頭を抱えているはずです」と話しています。

 元リーダー側との交渉が長引いている背景には、海老蔵の「自分は被害者」で押し通さなければならない事情があるのかもしれません。またそれをいいことに、示談金をどんどん釣り上げてきている元リーダー側と、金銭面でなかなか折り合いがつかないのかもしれません。

 ところで今回の一連の事件報道の過程で、海老蔵の「酒グセの悪さ」は満天下の知るところとなりました。これは、それを具体的に証言している友人、知人が多いことから、根も葉もない噂ではないことでしょう。
 そのため今回の事件は、いくら海老蔵の釈明会見を聞いても額面どおりに受け取っている人は少なく、事件発生の要因は「フィフティ、フィフティ」「どっちもどっち」と冷静に見ている街の声が多いようです。

 日頃泥酔すると「オレなんか、60歳まで国から2億円もらえる」「黙っていても人間国宝になれるんだ」などと豪語していたという“梨園のプリンス”にとって、それは著しいイメージダウンとなったわけで、事件の決着がどう転ぼうと、市川海老蔵が今回失ったものはあまりにも大きいと言わざるをえません。

 (大場光太郎・記)

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