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神社は最強のパワースポット !?

 -初詣の増加、パワースポット巡り…。長引く不況による不安感の裏返し?-

 いよいよ年の瀬が迫ってきました。そこで今回は少し気が早いかもしれませんが、初詣、パワー神社、伊勢神宮、パワースポットなどを取り上げてみたいと思います。
 
 12月28日付『日刊ゲンダイ』14面、15面見開きで、「不況時代を乗り切れ !!」「都内屈指の“パワー神社”で強運体質を手に入れろ !」というデカイうたい文句で特集を組んでいます。何でも金運、勝負運、商売繁盛、縁結び果てはゴルフの飛距離アップ運まで、速攻でご利益を叶えてくださるという、東京都内の神社・仏閣六社が紹介されています。
 「愛宕神社」「飛不動尊」「成田山深川不動堂」「花園神社」「鷲神社」「牛天神北野神社」の六社です。09年1月の『寒川神社参拝記』シリーズで述べましたように、私自身は、ここ20余年来ずっと、相模一之宮・寒川神社オンリーです。花園神社は行ったこともありますが、今さら“神様浮気”はできません。都内にお住まいで『これだ !』という寺社がある方は、参拝してみてはいかがでしょうか?

 一々ご紹介したいところですがその余裕はありませんので、六社のうち「愛宕神社」のみご紹介致します。
 愛宕(あたご)神社は都内港区にあり、日刊ゲンダイ記者の売り言葉は、「花のお江戸の守護神に祈願 ! 徳川家康の“戦勝運”をいっぱいもらって、来年は全てに勝つ !」だそうです。江戸時代「お伊勢七度、熊野に三度、芝の愛宕へ月参り」と謡われたほど、江戸庶民の信仰が厚かった神社のようです。

 同神社の由来がこれまた面白いので、以下に紹介してみます。
 1582年、大和、宇治の戦いを終えた徳川家康が近江の国(今の滋賀県)信楽で“勝軍地蔵尊”を献上されたそうです。以来家康は出陣のたびにこの勝軍地蔵尊に戦勝祈願を重ね連戦連勝、1600年の“天下分け目”の関が原合戦にも勝利し、征夷大将軍に昇りつめました。
 そこで家康は、勝軍地蔵尊を徳川家の「護り本尊」と定め、江戸城に近く江戸市中で最も高い愛宕山に手厚く祀ったのです。

 同本尊に祈願して家康が天下を取ったという話は、またたく間に江戸中に広がり、「これ以上の開運はない」と江戸庶民の信仰を集めたというのです。
 実際の話、この神社は江戸を守ったことがあります。明治元年、幕府軍の勝海舟は江戸総攻撃をもくろむ官軍の総大将・西郷隆盛を愛宕山に誘ったのです。もし総攻撃が実行されれば、江戸中火の海です。そこで勝は眼下に広がる市中を見せ、西郷を翻意させ“無血開城”の筋道をつけたのです。
 「その時歴史が動いた !」。愛宕山山頂で、両雄は何を語り合ったのでしょうか?

 次は『日刊ゲンダイ』(日付不詳)が「日本最強「パワースポット」」「独身ОLが殺到で、参拝者が過去最高を記録」と銘うっている、「伊勢神宮」に関する話題です。
 神宮司庁によりますと、今年1月1日から12月19日までに伊勢神宮の内宮(ないぐう)と外宮(げぐう)を訪れた参拝者数は860万3748人で、過去最高を更新したというのです。
 ちなみにそれまでの最高は、20年に一度行われる式年遷宮で、御神体を移す「遷御」が行われた1973年の約859万人だったそうです。37年ぶりの記録更新ということになります。

 「式年遷宮の年以外で、これだけの参拝者が集まるのは異例のことです。伊勢自動車道で無料化社会実験が実施された影響もあるでしょうが、神社に対する関心が高まっていることを示す現象だと思います」と、関係者は話しています。
 ところで今は「パワースポットブーム」です。女性ファッション誌でも、伊勢神宮はパワースポットとして、さかんに取り上げられているのだそうです。
 「パワースポット」とは、そこに行くだけでパワーをもらえる特別な場所のことで、風水(ふうすい)では「宇宙の気が集中する場所」と考えられていて“龍穴(りゅうけつ)”と呼ばれています。

 伊勢神宮の中でも、天照大神(あまてらすおほみかみ)が祀られている内宮の神域の“御垣内”は日本最強のパワースポットとされており、特に縁結びの効果があるそうな。 そこで同神宮はОLにとっては憧れの旅先になっていて、旅行特集で取り上げると、反響がすごいのだそうです。
 なお伊勢神宮に行くのが面倒な向きには、手近な「縁結びのパワースポット」として東京大神宮があるそうです。両神宮は“縁結び”の双璧だそうです。

 都内千代田区にある東京大神宮は、平日昼間から“若いオナゴ”でごった返しているといいます。女性向けに可愛らしいデザインのお守りが売られており、争うように買っていく光景は異様でもある、とは記者さんの感想です。続けて「こうもパワースポットにすがるのは、現代の病理のようにも見えてくるのだ」と鋭くコメントしています。

 なるほど確かに。この場合の若い女性たちに限らず、現ニッポン人は新聞、テレビ、雑誌などマスコミ情報に、依存し過ぎているところが大有りです。
 こういう手合いが一番困るのです。マスコミにとっては、これほど世論誘導しやすい人種はないわけですから。しかしこういう層が、国民の多くを占めているのもまた事実です。
 マスコミは、予め誘導したい方向の情報をどっさり与えておけばいいのです。その結果、「郵政民営化は必要ですかーハイ」「小沢一郎はクロですかーハイ」「消費税増税はやむをえませんかーハイ」「憲法改正は必要ですかーハイ」「米国と一体化した軍事行動は必要ですかーハイ」…。おいおい、この先のニッポン、ホントに大丈夫かよ !?

 かなり脱線してしまいましたが。スピリチュアルに大いに関心のある私も、パワースポットの重要性は認めます。しかし風水の「ふの字」も知らないで、それに頼りきるのはいかがなものか。
 「すべての力の源は自分自身の内にある」「天は自ら助くる者を助く」。この真理を等閑視して、外の情報に振り回され外の力に頼ってばかりではいけませぬ。

 (大場光太郎・記) 

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