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おごれる仙谷久しからず

 -「仙谷官房長官更迭」決定的。小沢vs仙谷党内抗争、小沢圧勝で決着?-

 優柔不断の菅直人総理も、とうとう決断せざるを得なくなったようです。遂に「仙谷切り」の方針を固めたとみられるのです。
 仙谷由人官房長官に対しては、昨年末の臨時国会終盤の参院で馬淵澄夫国交相とともに問責決議案が出され、両大臣が辞任しないかぎり年明けの通常国会参院での審議には一切応じられない旨強硬に主張しています。

 しかし馬渕国交相はともかく、仙谷官房長官は菅内閣の司令塔的存在です。“オレ様”仙谷はやけに目立ち、菅直人を差し置いて「陰の総理」「実質総理」との評判、噂がもっぱらでした。
 東大法学部卒業で司法試験にも一発で合格したという仙谷は、自身でも『民主党内で一番頭の良いのはオレ様だ』と思っているようです。総理の菅直人すら見下し、自身が弁護士出身なのを鼻にかけ、弁理士出身の菅総理を陰では「弁理士総理」と言ってみたり、「菅がこんなに使えないとは思わなかった」と周囲に漏らしていたといいます。

 菅政権発足当初菅総理は、「仙谷さんは煙たい存在」と評していましたが、国会会期中の華の予算委員会ではしばしば自分を差し置いて、「ハイ、ハイ、ハイ」と野党の質問に応える仙谷の姿には、プライドだけは人一倍高い菅総理としては相当頭にも来ていたことでしょう。
 一部情報では、“イカサマ”代表選後早くも、仙菅両人の間には隙間風が吹き始めたということです。

 「まるで幼稚園の学芸会レベルだ」とヤユされてきたのが菅政権です。そんな中、小学生レベルで少しばかり実務能力に長け「各官僚との折衝ごとでも内閣のことでも、オレを通さないと物事が進まないんだよ」と豪語する仙谷官房長官を失うダメージは大きく、野党の問責決議を受けてもぐずぐず「仙谷切り」を先延ばししてきた菅総理でした。
 1月5日付『日刊ゲンダイ』3面によりますと、そんなダメ菅総理に仙谷切りを迫ったのは、意外なことに昨年末小沢一郎元代表が不意を衝く形で「政倫審出席」を表明したことだそうです。

 以下『日刊ゲンダイ』同記事によりますとー。
 まさか小沢元代表が政倫審出席を承諾するとは予想していなかった仙谷周辺は、これに焦りまくっているといいます。仙谷らにとって痛かったのは、小沢元代表が「問責決議の方が、国会審議を進めるには大きな問題ではないのか」と、誰もが納得する“正論”を吐いたことです。小沢一郎へのマスコミの批判トーンも一気にしぼみ、小沢を追いつめようとして投げたボールが仙谷に戻ってきたのです。

 民主党長老の一人の西岡参院議長は早速、今月下旬から始まる通常国会前に仙谷官房長官を交代させるよう岡田幹事長に迫っています。もはや国会召集前の内閣改造は規定路線なのです。
 仙谷グループは、小沢元代表の政倫審出席拒否を見越して「離党勧告」を突きつけるシナリオを練っていたものの、それもパーになり「困った、困った」と頭を抱えているといいます。
 
 仙谷が「小沢を殺(や)るか、オレが殺られるかだ」「これからは“脱小沢”から“殺小沢”だ」などと血なまぐさいことを口走っていたように、昨年の「6・2クーデター」以来民主党内は、小沢一郎vs仙谷由人という対立構図が続き、そのため事あるごとに深刻な党分裂の危機に見舞われました。すべての元凶は仙谷ですが、一時は仙谷サイド圧倒的優位で「小沢失脚か?」とも思われる局面もありました。
 しかし彼我の政治的力量の差はいかんともし難く、菅総理の「追い込まれ内閣改造」によって、どうやら小沢一郎の「圧勝」で決着しそうです。

 菅総理は4日の新年会見で、「“政治とカネ”問題は何としても決着させたい。起訴されたら小沢元代表は議員辞職でけじめをつけるべきだ」と、自分がさもクリーンの権化のような“余計なお世話”発言をしました。シンパであるマスコミが問題にしないだけで、「アンタ自身の事務所費疑惑はどうした?」と“問責”したくなります。
 対して同日某テレビに出演した小沢元代表は、「他人のことは気にしなさんな。それより、菅総理がまずもって心配すべきは“国民の生活”をどう守るかでしょう」と、余裕で切り返していました。まったくその通りです。

 議員辞職など論外として、「離党勧告」も出来はしないことでしょう。何せ例の新年会「120人対45人」ですよ。今や“死に体”でありながら、「“小沢切り”などとよく言うよ」です。それとも菅総理はボケが進行中とのことで、今やそういう政治力学もまったく理解できないレベルということなのでしょうか?
 そんなことより、「実質総理の仙谷なき後…(おっと、これは失言)」、官房長官の後釜を誰にするのか、前原誠司か、玄葉光一郎か、江田五月か?それを早く決めて、七転八倒×2乗、3乗の来るべき通常国会をどう乗り切るのか、そっちに“無い知恵”を絞ることの方がよっぽど建設的だと思いますがねえ。菅直人殿。

 ともかく。仙谷由人のオンステージもたった半年の“仇花”で終わりそうです。官房長官を辞めて次は党幹事長に横滑りなどとなったら、それこそ野党は猛反発必至だろうし。結局“一兵卒”になるしかないんじゃないか?
 そうすれば官房長官というポストゆえの「やりたい放題」「言いたい放題」だったわけで、傲岸不遜な仙谷は人望なく、影響力は限りなくゼロになることでしょう。
 仙谷という司令塔が失脚すれば、「反小沢一派」も総崩れです。

 もうこの先の政治的浮上は見込めないでしょうし。何かというと「法律的には…」を連発していた仙谷由人殿、いっそのこと政治家稼業から足を洗って元の弁護士活動に戻られてはいかがか?

 (大場光太郎・記)

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