« 小沢氏「菅首相ひどい、もう持たない」 | トップページ | 改造しても“危険水域” »

「こんなヒドイの初めてだ」内閣

 -それにしてもヒドイ人事だ。「最強の体制」-自画自賛の裏に何がある?-

 このたびの菅再改造内閣には、「何もコメントなし」(石原慎太郎東京都知事)「民主党には人材はいないんですか?人材不足、たらい回し内閣としか言いようがない」(大島理森自民党副総裁)「とっくに用済みの人たちを引っ張り出してきた“廃材内閣”だ」(渡辺善美みんなの党代表)などと、厳しい声が相次いでいます。
 私もこれらの声に同感で、ことさら感想や意見など述べたくもない心境です。でもそれでは本記事はここでお終いになってしまいますので、何とか気力をふり絞っていつもの分量に近づけるよう努力したいと思います。

 菅直人総理は13日の党大会で、「日本の改革を推し進める最強の体制にしたい」と、これ以上の表現がないくらい自画自賛していました。また改造後の記者会見では、「後は有言実行あるのみ」と勇ましい発言もしています。
 しかし総理就任後7ヵ月の言動を思い出してみるに、口で言っていることと実際に行うことのギャップが甚だしい、つまり「有言不実行」が菅直人という男の一特質です。いくら新年を迎えたからといって、180度方向転換して、国民のためになる政策を実行できるものでしょうか?私は菅直人の巧言令色をまったく信用していません。

 実際の改造人事を見て『やっぱりね』と思ってしまいました。昨年暮れから折に触れて鉛筆なめなめ人事構想を練ってきたのだろうに。イザふたを開けてみると、何ら代わり映えのしないメンツばかりです。
 何せ11閣僚が留任、2閣僚はポストの横滑り。全閣僚のうちの3/4以上が前と同じメンツ、新メンツはたったの4人だけなのです。何の新鮮味もなく、大島氏から「たらい回し内閣」と言われても反論できないことでしょう。
 これ一つ取っても、「やるやる詐欺」に引っかかったような嫌な気分です。

 その中の最大の目玉は、たちあがれ日本を離党させて、閣内に引張り込んだ与謝野馨経財相なのだそうです。菅総理が「政治生命を賭ける」と空手形を切った、税制・社会保障改革の推進役を期待してのことだそうです。
 自民党の谷垣禎一総裁は、自分にイチャモンつけて離党した者を閣僚に取り込んだことに、「与謝野氏をわが党との調整役にとお考えなら筋違いだ」と不快感をあらわにしていますし、公明党の山口那津男代表も「自民党を除名された人は潤滑油にはならない」と断言しています。

 党内からも、「与謝野氏は市場原理万能、財政再建至上主義の自民党の経済政策司令塔である。すでにそうなっているとも言えるが、このまま大増税路線を進むようなら完全にマニフェスト違反」(森ゆうこ参院議員ツイッター)というような、執行部への怒りの声が挙がっています。 
 それに与謝野氏は政策通らしいのですが、就任会見時の発言の弱々しいこと。同氏は近年大病を患いましたが、通常国会中仏倒(ぶったお)れることはないのでしょうか?当人も「最後の花道」のつもりの離党、入閣のようですが、本会議中“お陀仏”なんてことだけは勘弁してくださいよ。

 もう一つの注目人事は、問責を出された仙谷由人に代わる枝野幸男の官房長官就任だそうです。枝野の調整能力には疑問符がつく上、昨夏惨敗した参院選の時の幹事長として、一番の責任者であった人物です。この就任には小沢グループなどから、「参院選惨敗などの責任を誰も取らない。逆にどんどん出世している」というような反発の声が挙がるのも当然です。
 少し前『官房長官人事で大迷走』で触れましたように、枝野は仙谷の一の子分です。もう一度言いますが、46歳の枝野が「背後霊」仙谷由人のパペツト(操り人形)官房長官になる可能性大有りです。

 与謝野経財相、藤井裕久官房副長官などは、消費税増税のためのシフトだと見られています。また海江田万里の経産相横滑りは、菅総理が前のめりなТPP(環太平洋経済連携協定)推進シフトだとみられています。
 いずれも、政権交代時のマニフェストと真逆のことをやろうとしているわけです。これだけ当初の民主党公約と違う政策を実行するからには、解散・総選挙でもう一度国民に信を問うべきです。

 特にТPPは、自由化により経済界は大喜びでしょうが、外国農産物が安価でどっと入り込み、国内農業や地域社会の崩壊を招きかねず今後とも慎重論議が求められます。のみならずある人は、「これは遺伝子組み換え食品をどんどん与え、日本人の遺伝子を破壊するための米国“闇”勢力の陰謀だ」とまで言い切っています。
 米国に魂を売った菅直人は、こんな危険なТPPをも「強力に推進」しようとしているのです。ことは国民一人一人の生存に直結するかもしれない大問題です。十分すぎる警戒,、いなストップが必要です。

 結局のところ菅総理が「強力に推進」しようとしているのは、ろくでもない「亡国政策」だけなのです。鳩山前政権の時は、消費税増税の前に「霞ヶ関改革」がまずあり、ТPPや普天間問題の前提として「日米対等」がまずあったはずです。
 なのに官僚依存、大企業優遇、対米隷属…。つまり菅政権は、09年の政権交代時の国民との約束をことごとく反故(ほご)にしようとしているのです。
 こんな政権をダラダラ続かせていたら、この国は「失われた30年」どころか、米国の植民地または亡国まっしぐらです。一刻も早く終わらせるよう、国民もいよいよ腹をくくるべきです。

 (大場光太郎・記) 

|

« 小沢氏「菅首相ひどい、もう持たない」 | トップページ | 改造しても“危険水域” »

時事問題」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。