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通常「本免許」国会始まる

 -本免許というからには、内政・外交上の事故や衝突などはないんだろうね?-

 24日第177回通常国会が召集され、菅直人総理は初めてとなる施政方針演説の中で、「開国」という言葉を15回も使い「平成の開国」をアピールしました。
 しかしこの言葉は、出来もしないことを平気で言う、菅直人お得意の大風呂敷と言うべきです。それを見透かして野党席からは、「何をやるんだ !」「財源どうすんだ !」「ウソ言え !」などという激しいヤジが飛びました。

 それにアメリカに魂を売った菅総理の言う「開国」には要注意です。それは「米国植民地(としての)開国」を意味するのかもしれず、売国総理は闇雲にその方向に突っ走りかねないからです。

 “平成の無責任男”小泉純一郎の後継者を目指しているらしい菅総理は、昨年末臨時国会終了後の会見で「今までは仮免。これからが本免許」と言いました。それまで起きた中国漁船衝突事件や北朝鮮砲撃事件などの外交的不手際、代表選時「雇用、雇用、雇用」を連発しながら一向に改善されない雇用情勢、下がりっぱなしの国内景気…。
 これら内政、外交両面の大失政を、この一言で国民有権者にチャラにしてもらおうと言うのです。冗談じゃありません。一国を預かる政府の長たる者、「今までは仮免」など口が裂けても言うべき言葉ではありません。

 野党の問責決議を受けた、仙谷由人前官房長官の首を切っての内閣改造。やったはいいが、肝心の支持率はご祝儀相場というには余りにも寒い、各社とも微増の「危険水域」すれすれの30%前後です。
 税制・社会保障改革(改悪)目的にかこつけた消費税増税の推進役、その上自民党など野党との協議の調整役にと期待して、野合的に入閣させたのが与謝野馨経済財務担当相でした。しかし改造直後から党内外で「永田町のユダ」を入閣させたことへの反発は強く、31日から始まる予算委員会以降、与謝野大臣への集中砲火を覚悟すべき情勢です。

 比例で復活当選した与謝野大臣の党籍は、理論上いまだ自民党にあるとみられること。これまでの同氏の激しい民主党攻撃との整合性。同氏の民主党マニフェストへの基本姿勢。税方式のあり方をめぐる同氏と閣僚間の食い違い…。与謝野大臣一人を取ってみても、各野党は攻め手にこと欠かない情勢です。
 
 自民党などはあくまで「倒閣」を目指しており、一切妥協しない構えです。谷垣禎一総裁は、「年内に政権を奪還する」と過日の自民党大会で宣言しています。ある党幹部は、「もし民主党政権を解散に追い込めなかったら、(谷垣総裁の)責任問題になる」ときつい縛りをかけています。自民党も引くに引けない状況です。
 菅総理は、元はといえば自分がまいたタネである「衆参ねじれ」解消への画策も不調に終わり、4月頃とみられる「菅内閣ご臨終」まで、(四苦八苦+七転八倒)×2乗、3乗の苦しみを味わうことでしょう。

 国会閉会中は、菅直人の唯一の活力源である小沢一郎元代表を「抵抗勢力」とみなすことで、ハイテンションになることができました。しかしいよいよ始まった「本免国会」では、敵は与謝野大臣の問責決議案どころか、自分の内閣の不信任案すら出しかねない各野党です。予算案成立など具体的な成果が第一に求められます。
 もうごまかしはできません。さすが能天気な菅直人も、日に日に“躁”から“鬱”へのしょぼくれ顔、そしてまたぞろ“恍惚の人”のような呆けた顔に戻らざるを得ないのではないでしょうか。

 それにしても何ともお粗末な政治状況です。この政治的貧困に対して、ТBS報道番組『ニュース23クロス』のインタビューで直木賞作家の高村薫氏は、「もう政治に何かを期待しない方がいいのではないか。国民は政治など当てにしないで、我が身は自分自身で守るという意識が必要だ」と述べています。
 いやはや。こんな無能な総理大臣以下の閣僚や現政権スタッフを養うのに、それこそ莫大な国費(国民の血税)が充てられているのです。

 高村氏はまた、菅総理の演説では「平成の開国」「最小不幸社会の実現」「熟議国会」などただ言葉が踊っているだけで、具体的なビジョンが何も見えてこないとも指摘しています。
 また高度成長時代と違って、今この国には悠長に民主党政権の成熟を見守るだけの余裕はない、もし仮に見守ってやったとしてもこの先菅政権が期待値を上回る見込みもないと、厳しく批判しています。

 参院本会議での演説の締めくくりに「国民の皆様は何を期待しているのでしょうか?」と問いかけると、すかさず野党席から「衆院解散だ !」とのヤジが飛んだと言います。総理の器ではない菅直人を、代表選で選出した民主党国会議員、地方議員、党員・サポーターの責任は極めて重大です。
 また小沢一郎元代表を政治的に抹殺すべく、謀略捜査、謀略報道の限りを尽くしてきたことが今日の政治的混迷を招いていることを思えば、検察、マスコミの在り方は、責任論を超えてまさに罪万死に値する「国家反逆罪的犯罪」です。

 (大場光太郎・記)

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時事問題」カテゴリの記事

コメント

最初の開国は明治維新である。二番目の開国は戦後である。三番目の開国はこれからである。


考え方にはいろいろある。自分たちの考え方が理に合わないものであることを証明するのは難しいことである。だが、それが証明できなければ、おかしな考え方を改めることも難しい。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812

投稿: noga | 2011年1月25日 (火) 13時41分

noga様
 コメントありがとうございます。現在は「第三の開国」とのお説、私も賛成です。ただ菅総理が「平成の開国」と言う場合、その真意が那辺にあるのか?本文中で指摘したような「米国植民地開国」にしかならないのではないか、と大いに気がかりです。
 過去の「開国」においては、いずれも大変な衝撃を伴いました。それからすれば、今次の「開国」は、この日本にとどまらない地球全体の「宇宙的開国」が求められているように思われてなりません。
 ここで詳述できませんので、いずれ記事として公開できればと思います。

投稿: 時遊人 | 2011年1月25日 (火) 16時53分

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