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「問責」-次なるターゲットは与謝野大臣 !?

 -税制・社会保障改革の推進役としての起用も、菅改造内閣最大の障害に-

 14日発足した菅再改造内閣は、直後の各社世論調査の結果支持率は微増にとどまり、菅直人総理の政権浮揚の目論みは出足で大きくつまずくことになりました。
 来年度予算案を審議する通常国会を24日と間近に控え、改造内閣最大のサプライズとも目玉とも言われた、与謝野馨経済財政担当相が改造内閣最大の障害として浮上してきています。

 改造内閣の不安定な船出を見て、自民党など各野党が「対決姿勢」を鮮明に打ち出しているからです。その最大のターゲットとして与謝野大臣は、野党の集中砲火を浴びかねない状況なのです。国会冒頭から荒れた展開が予想されます。
 例えば山本一太自民党参院政審会長は15日朝の民放某番組で、「(与謝野氏は)前回の衆院選では自民党の公認で小選挙区で負け、比例で復活当選している方だ」と述べ、議員辞職して議席を自民党に戻すよう要求しています。
 
 与謝野氏の場合、問題は前回自民枠で議員を続けていることの道義的責任だけではありません。民主党政権をこれまでボロクソにコキ下ろしてきた前科が多すぎるのです。
 最も手っ取り早いのが、同氏が昨年1月に出版した自著のタイトルです。ズバリ『民主党が日本経済を破壊する』(文春新書)というものです。このタイトル通り民主党批判のオンパレードです。例えば、「子ども手当などと名前をつけてお金を配っても、親が子供のために消費に回す保証はどこにもない」「民主党のマニフェストは、選挙用の毛ばりのようなもの」とケチョンケチョンです。

 この他にも民主党のマニフェストについては、「ほとんど空想、だまし絵の世界」とも発言し、昨年4月の某紙インタビューでは「民主党ほど政治の決定過程が不透明な政党は、民主主義国家では珍しいですよ」と完全否定までしています。
 それなのに「何で民主党内閣の閣僚だよ?」と言わざるを得ない与謝野氏の政治姿勢に、党内外から「大臣病患者」「永田町のユダ」との異名が定着しつつあるといいます。

 ともかくこのような過去の民主党ボロクソ批判を、来るべき国会答弁でどう整合性を取っていくつもりなのでしょうか?野党の国対関係者は「攻撃材料には事欠かない」「与謝野さんも問責で追い込める」とニンマリだというのです。
 何しろ自民党や公明党など野党は、完全に「倒閣」に照準を合わせてきています。その格好のターゲットとして、与謝野大臣が火ダルマになるのは必至とみられるのです。

 「自民党など野党は、与謝野さんを裏切り者とみている。自民党や立ち上がれ日本からの離党の仕方をみて、身勝手すぎる、人の道に反すると、悪感情だけです。国会が始まれば、容赦なく、与謝野さんは一点集中で攻撃される。道義的なことに加え、過去の民主党批判発言の矛盾も次々と質問される。それこそ吊るし上げ状態も考えられるのです」(政治評論家・浅川博忠氏-1月18日付『日刊ゲンダイ』2面より)
 病み上がりで高齢(72歳)の与謝野氏が、古巣・自民党などの猛攻に果たして耐えられるのでしようか?いずれにせよ野党の攻撃は、本人が倒れるか、内閣が倒れるまで続くものと覚悟すべきです。

 こういう次第で、仙谷前官房長官、馬渕前国交相に続いて、与謝野経財相の参院問責決議は早や確定的とみられます。野党は江田五月法相の、参院議長時代の言動も問題視していますから、出すとしたら二人セットでの問責でしょう。
 しかしこれらの大臣の任命権者は菅総理です。全責任を負うべきは菅直人なのです。

 その菅総理は、最近テレビに映るご面相を拝見するに、時折り呆(ほう)けた表情が見られるのが気がかりです。多事多難のこの日本、舵取りは正気かつ最有能な人にも難しいのに、痴呆症気味の総理大臣では本当に困ります。
 “鬱”から“躁”への極端なアップダウンといい、「石にかじりついてでも」発言といい。痴呆症が進行中で、正確な状況判断が出来なくなっていると考えれば合点(がてん)がいきます。
 
 ハイテンション中菅総理は側近に、「オレは3年どころか、10年くらいは政権を担当出来そうだぞ」と放言したといいます。これぞまさに「おいおい、気は確かかよ?」の世界ではないでしょうか?こんな“恍惚の人”には、危なくて国事を任せるわけにはいきません。
 かかる「異常」な人物を総理の座から一刻も早く引きずり下ろすのが、唯一国益に適う道です。この際野党は、与謝野、江田両大臣のセットではなく、菅総理を加えたトリオの問責決議案を通常国会の出来るだけ早い時期に提出するべきです。

 (大場光太郎・記)

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コメント

民主党窮地の鐘の声、諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色、ヤミ権力必衰の理を顕す
おごれる菅も久しからず、政権交代に酔った真夏の夢の如し
逃げ菅も、遂には亡びぬ、ひとえに風の前の塵に同じ

投稿: 鳩山ルーピー由紀夫 | 2011年1月18日 (火) 18時25分

 かの『平家物語』冒頭の下りのパロディ、面白く読ませていただきました。またサイト『民主党の内幕』訪問させていただきました。確か同サイトは、過去にも2、3度訪問した記憶があります。痛烈な民主党批判ですよね。今回後で目を通すつもりで、「お気に入り」に入れました。
 ただ私は、菅政権は「アカン」と全面否定ながらも、民主党再生の望みは捨てていません。菅直人退場後の民主党に、ということですが。
 よって私の現政権批判は、「民主党愛」の裏返しなのです。

投稿: 時遊人 | 2011年1月18日 (火) 20時43分

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