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国民蜂起-「エジプト革命」

 -失政、悪政に抗議するのが健全な国民の姿だ。翻って現日本は…嗚呼 !-


       1日、首都カイロのタハリール広場の反政府デモに集結した夥しい人々

 
いやあ、民衆の力恐るべし ! 1月25日から始まったエジプトの反政府デモは、わずか8日目で、約30年間も続いたムバラク独裁体制を崩壊させようとしています。

 首都カイロなどエジプト国内の諸都市で連日デモが繰り広げられ、日に日に参加者の数を増大させていきました。「ムバラク大統領の退陣」「民主化」を要求する反政府デモは1日、ピークを迎え、この日カイロ、アレキサンドリア、スエズなどの大都市で総計100万人もの人々が集結したと伝えられています。

 当初はデモの要求を突っぱね、あくまで政権維持に執念を見せていたムバラク大統領(82)でした。が、長期政権の一番の拠り所だった国軍が反政府デモ容認の姿勢を打ち出したことで、事態は一変したようです。
 さらに親米ムバラクの後ろ盾・アメリカのオバマ大統領も「秩序ある移行を」と、暗にムバラク退陣を促したことがダメ押しとなりました。
 こうして1日ムバラク大統領は、「9月に行われる大統領選には出馬しない」と事実上の退陣表明をせざるを得なったのです。

 反政府デモ指導部や野党は、「9月まで居座るとどんな報復が待っているか分からない。即時退陣を要求する」となお強硬です。一方野党の一部や、デモに参加していない市民からは、「長期政権が終わりを告げることで大きな勝利を得た」「とにかく1日でも早く平穏な状態に戻ってほしい」など、今回のムバラク表明で良しとする声もあります。

 また2日にはカイロ市内で、数千人規模のムバラク支持者によるデモが展開され、反政府デモ市民との間で小競り合いが続きました。実際一般市民の声の中には、「変革は歓迎する。ただムバラクが今去れば、国が混乱する。イスラム原理主義者が出てくるかもしない」と、ムバラク後を不安視する声もあるようです。

 これほど大きな「チェンジ(変革)」です。新政権に移行するまで、なお紆余曲折や困難が横たわっていることでしょう。
 次期大統領は、完全にムバラク色を払拭した人物が就くのか、中間派か、ムバラクに近い人物となるのか。今回の民衆蜂起には、「親米ノー !」という意思表示も含まれているとみるべきですが、なお予断を許しません。何しろエジプトは「アラブの盟主」だけに、新指導者が誰になるかは、中東全体の今後に大きな影響を及ぼすことになります。
 「ムバラク後」については、今回大きな役割を果たした国軍の動向次第というところもあるようです。

 そもそもは、チュニジアの民主化運動によるベンアリ政権崩壊が、アフリカから中東のエジプトに飛び火したのでした。チュニジアで起きた「ジャスミン革命」が、アラブ大衆の胸を打ち、強権的なアラブ諸国を揺さぶっているのです。
 その発端となったのが、昨年12月中旬の、失業中の若者の抗議の焼身自殺でした。その出来事はネットを通じてまたたく間に広まり、失業解消を求めるデモや暴動がチュニジア各地に広がっていったのでした。デモの動員には、ツイッターやフェースブックが大いに活用されました。まさに「草の根ネット運動」恐るべしです。

 チュニジアからエジプトへ。そしてアルジェリアやヨルダン、サウジアラビアなどへも?今回のアフリカ、中東の一連の政変劇は、政権がいかに言論統制しようとしても、「草の根ネット運動」の情報網はそんな統制など軽く突破してしまうという好例のようです。

 さて、どんなヒドイ政治をされても「むしろ旗」一つ掲げない、どこぞの国のお気楽な「マスコミマインドコントロール国民」よ。あなた方は、ネット情報網という「真実情報」の活用にいつ目覚めるのやら。

 (大場光太郎・記)
 

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