良い子が住んでる良い町は…
冴返る駅で募金の子供たち (拙句)
「冴返る」(さえかへる)とは、俳句では春の季語です。そろそろ暖かくなりかけたかなという時に、「冴え」が「返る」つまり寒さが戻ってくる、ちょうど今時分の早春の頃のことをいいます。
また「三寒四温」とも言うけれど。ここ何日かは「三寒」の谷のように、雨が降ったり曇ったりの寒い日が続いています。
10日もやはり肌寒い曇り日でした。昼過ぎ、所用で本厚木駅方面に出かけました。用事が済んで本厚木駅に戻ってみると、同駅南口の通路の所に並んで、「車イスの募金お願いしま~す !」と大きな声を張り上げている子供たちがいました。
男の子、女の子10人ほどが2列になって、通路を行き交う人たちに募金を呼びかけているのです。時刻は午後2時前、まだ放課後には早い時間だと思いますが、終業式が近づきもうその日の授業は終わってのボランティア活動なのでしょうか。
寒い日にああやって小学生たちが頑張っているんだからと、私も通りすがりに何がしかのお金を募金箱に入れました。「どうも、ありがとうございま~す !」の過分なお礼の声とともに、一人の子からA4の大きさの1枚の紙を渡されました。
後で目を通してみますに、子供たちの誰かが一所懸命書いたのでしょう、手書きの文章です。一番上に「厚木第二小学校4年ぼ金グループ」「車いすぼ金にご協力おねがいします。」と、自分たちの所属と目的をきちんと明記してあります。文面はー
わたしたちは、1学期に町のやさしさ、さがしをしてきました。2学期は、体の不自由な人のたいけんをしてきました。それをいかして3学期は、車イスぼ金をする事になりました。いまお年よりが使っていて古くなった車イスがあります。それをわたしたちがぼ金をして車イスをこうかんするのにやくだててもらいます。
集まったお金は厚木市社会ふくしきょう議会にとどけます。
~おねがい~
もしも、だんさがある所に車イスにのっている人がいたらたすけてあげてください。
右下には、女の子の全身のイラストが描かれ、「よろしくおねがいします。」
いやあ、たまたま目撃した募金活動といい、4年生1年間の社会体験といい。先生の姿を見かけないことからすると、子供たちが自主的にやっているようです。うん十年前の私たちの小学4年の頃より、何としっかりしているのでしょう。
こういう子供たちの姿を見ると嬉しくなります。
巷ではよく、やれ「いじめ」だ、やれ「学級崩壊」だと言われているけれど。こういう「心のやさしさ」を体験を通して学んだ児童たちは、陰湿ないじめには組みしないことでしょう。またこういう取組みをさせている学校には、そう極端な学級崩壊も発生しないことでしょう。
このような元気で前向きな子供たちの姿を見ると、単細胞かもしれませんが『世の中、まだまだ捨てたもんじゃないぞ』と、何となくほっとした心持ちになります。
君たちはいわゆるインディゴ・チルドレン、スター・チルドレン、クリスタル・チルドレンなどと呼ばれる、極めて高い魂の一員であるのかもしない。DNAは既に「多重螺旋」に進化しているかもしれない。それでもこの世のこの先の戦いは困難だ。
3次元の鈍重な重力の世界で、生きていかなければならないからだ。どんな高い魂にも、制約多い肉体という衣をまとって生きるのは難儀なことなのだ。それに「今この時」は、「後がない」と分かっている闇の勢力が大車輪で襲い掛かってきている。彼らが世界システム、政治システム、教育システム…のすべてをコントロールしている。この呪縛から脱け出すのは、容易ではない。
現に君たちより少し前にこの世に出てきた輝く魂たちの多くが、思春期以降道を踏み外してしまった。しかし君たちは、それず曲がらず真っ直ぐに、未来に伸びていってもらいたい。
そして君たちがやがて住み続ける、この町か、あるいはどの町かを、君たちの力で「光のシティ」に変えていっていただきたい。それが君たちの、生まれる前からの約束。
子供たちの募金活動の姿を思い出しながら、ふとそんなことを考えました。
(大場光太郎・記)
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