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今回の入試問題は氷山の一角 !?

 -小沢元代表の、「日本全体が劣化している」という指摘は正鵠を得ている-

 京都大、早稲田大、同志社大、立教大で相次いだ、入試問題がネット掲示板「Yahoo知恵袋」に流出した問題は、事が事だけに大きな社会問題として世間の関心を集めています。
 当該4大学からの被害届を受けた京都府警と警視庁は、「偽計業務妨害」容疑で本格捜査に乗り出しています。犯人特定は時間の問題とみられています。
 「ネットカンニング騒動」は異例の刑事事件に発展したのです。

 「ヤフー知恵袋」に入試問題の解答を求める書き込みをしたのは、「aicezuki」というハンドルネームの人物です。警察は今後、ヤフーに対して投稿者のIPアドレス(ネット上の住所)を照会し、書き込みに使った携帯電話を特定した上で、携帯会社からその番号を割り出す方針とみられています。(その後、投稿にはNТТドコモの同一の携帯電話が使用されたことが判明。また携帯の認識番号もまったく同一であることも分かった。)
 また当該4大学に共通して受験した者を絞り込み、犯人を特定する方法も同時に進めるもようです。

 大学側もそれぞれ独自の調査から、犯人の特定を急いでいるようです。
 「カンニング行為を刑事事件にするとは大げさな対応と思うが、大学側が強硬姿勢で臨むのは、犯人に名乗り出てもらう狙いもあると思う。未成年者なら将来もあるため、何とか穏便に済ませたいのが本音ではないか」と、ある京都府警担当記者は語っています。

 そんな中ネットでは、早くも犯人の「個人情報」とされる書き込みが出回りはじめているといいます。
 それについて某IТジャーナリスト氏は、「(『aicezuki』は)プロフィールでは、都内の有名国立附属高に通う18歳の男子学生と記されていますが、この人物が本当に『aicezuki』なのか、真偽はまったく不明です」と語っています。
 そして事件発覚当初から言われていたのが、外部に協力者がいた可能性です。「試験会場で問題文を携帯に入力し、返信まで書いていることから単独でやったと考えにくい面もある」(捜査事情通)というのです。

 「aicezuki」は、ツイッターに、「京大の試験官は全然監視していないからカンニングし放題だった」「少なくともトイレに行けばカンニングは余裕」などとうそぶいていたことも分かったそうです。
 実際京大に限らず、試験官のチェックはザル同然で、悪辣受験生たちによる“やり放題”がまかり通っているという指摘もあるというのです。

 以前某大学で試験官を務めた男性(50代)は、次のように説明しています。
 「実は、怪しい動きをしている受験生に気づいていないわけではないのですが、大学側から、気づいても事を荒立てないようにとクギを刺されていました。試験中に騒ぎになれば、同じ教室の受験生全員に影響が及ぶ。最悪の場合、みんなが試験をやり直しという事態もあり得ます。それが面倒だから、ほとんどの試験官は気づかないフリをするか、せいぜい“抑止力”として怪しい受験生の側に立つくらい」。
 入試で不正がはびこる背景には、大学側の事なかれ主義もあるわけです。

 「受験現場でカンニングし放題になっているという告発は、5、6年前から急増しています。IТの進歩でカンニング手口が巧妙化する一方、試験官の質が低下しているのです。最近はネット上で試験官のアルバイトを募集するケースも多く、小遣い稼ぎの主婦が試験官をやっていたりする。大学受験に限らず、国家試験も同様です。今まで知られていなかっただけで、こんなのは氷山の一角。今回の4大学以外にも、カンニングはあちこちで行われていますよ」(告発サイト運営者でジャーナリストの西島ゆうじ氏)

 いやはや、今回の件は氷山の一角とは「恐れ入谷の鬼子母神」です。ということは、そうして体よく有名国大や有名私大に潜り込んだ連中が、相当数いるっていうこと?
    体主霊従(悪)の世の劣化花びら降りやまず   (拙“狂”句)
 政治の世界から何から何まで狂ってしまって。現ニッポンは、もう限界だね。

 (注記)本記事は、3月2日付『日刊ゲンダイ』(3面)を「かなり」参考、引用してまとめました。

 (大場光太郎・記)

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