終末が来た-最終決着は「原発爆発」
-4月7日付『日刊ゲンダイ』(3面)記事は深刻だ。そのまま全文転載する-
菅政権も東電もすべてウソばかり、真相は語れない恐怖
「低レベル汚染水海へ放出」の次は「高濃度汚染水」も海に放出となる
福島原発の事故は最悪の状態を迎えつつある。
東京電力は放射性物質を含む汚染水を海に放出。原子力安全・保安院は汚染が低レベルのため、原発の半径1㌔のすぐ外で取れた魚を毎日200㌘食べても年間の被曝は0・6㍉シーベルトと説明して国民を安心させようとしている。
だが放射能拡散の危険性は日ごとに高まっていく。次は高濃度の水を海へということになるだろう。
今国民は、福島原発災害は最終的にどうなるかという恐怖に怯えている。冷却作業がうまくいかず、どうしようもない大惨事が起きるのではないかと恐れているのだ。ズバリ原発爆発の危険である。
京都大学原子炉実験所助教授の小出裕章氏が言う。
「燃料棒の崩壊熱は容易に下がらない性質で、1年でせいぜい半分になる程度。今後1年間は水で冷やし続けなければなりません。一番心配なのはなんらかの事故で冷却がストップすることです。圧力容器内の温度が2800度に達したら、燃料棒内部のペレットが大規模に溶け出し、容器の下で水蒸気爆発を起こす可能性がある。圧力容器を覆っている格納容器はペラペラといえるほど薄いので、圧力容器とともに破壊されて放射能が飛び散ることになります。残念ですが、こうした最悪の事態が起きないとは言い切れないのです」
日本列島は放射能まみれに
今回の事故で1号機と3号機で水素爆発が起きたが、水蒸気爆発となったらその被害は比べものにならないほど大きい。大爆発が起きれば日本は崩壊にまっしぐらだ。
環境ジャーナリストの天笠啓祐氏は「チェルノブイリ事故以上の惨事になります」と言う。
「チェルノブイリのときはオーストリアやイタリアなど半径1500㌔地点まで放射能汚染が進みました。原発事故が起きた場合、日本列島全体が放射能に覆われます。プルトニウムやストロンチウムは重いから遠くで飛散しないとはいえ、少なくとも30㌔圏内は立ち入り禁止になる。最終的にどれだけ土地が無人地帯になるか想像もつきません」
人類が経験したことのない大惨事が待っているのだ。
当然ながら海も放射性物質で覆われる。怖いのは海に流れた物質に汚染されたプランクトンを魚が食べるという食物連鎖の中で放射性物質が濃縮すること。これを人間が食べると、がんや白血病を発症してしまう。水俣病と同じ原理だ。
「放射能は数十年単位で海と地上に残り、魚も野菜も安全なものが激減します。太平洋側の各漁港では今後100年は放射能の測定を続けなければなりません」(天笠啓祐氏)
原発が日本をぶっ壊し、沈没させることになるのだ。 (以上転載終わり)
*
低レベルであろうが何だろうが、放射能汚染水であることに変わりありません。海は世界中の国々とつながっています。前代未聞の事態だけに、今後海洋全体や魚介類など海の生態系にどんな影響を及ぼすのか、世界中の誰にも分からないわけです。そこでお隣の韓国をはじめ、中国、ロシア果ては米国まで、今回の我が国政府の窮余の一策には各国が神経を尖らせ批判を強めています。
上記文のような最悪のケースに至らないことを祈るとともに、政府、経産省、東電、専門家などが知恵を出し合って、国民が本当に安心でき、海外からこれ以上の不信感を持たれない打開策を早急に講じてもらいたいものです。
「政官業+米」と一体化したマスコミのプロパガンダ報道に騙され、「今後とも原発の続行を望みますか…はい。60%以上」などというバカな数字をたたき出してはいけません。第二、第三の福島原発を急ぎ防止しなければなりません。既設原発の停止、廃止に向けた国民運動を起こしていくべきです。
いいではないですか、昭和50年代前半あるいはそれ以前まで生活レベルが下がっても。それだって、本当に貧しい国々からすれば十分豊かなのですから。もし嫌なら、原子力に代わる“真のクリーンエネルギー”を、国民の英知を結集して世界に先駆けて開発すればいいのです。
(大場光太郎・記)
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