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このごろ永田町で流行る詩

 -危機に迅速に対応できない菅政権では、二次的人災が拡大するばかり-

 「このごろ都に流行るもの」で始まる歴史上有名な“落書き”があります。時は建武元年(1334年)8月のこと。
 その前年の正慶2年(1333年)には、鎌倉幕府が倒れ執権の北条家は滅亡。「建武の中興」が成りました。後醍醐天皇による建武親政がしかれる中、政権の政庁である二条冨小路(にじょうとみのこうじ)近くの二条河原に、時の政権を風刺する落書きが掲げられたのです。

   このごろ都に流行るもの、夜討、強盗、にせ綸旨…

 世に言う「二条河原の落書(らくしょ)」です。この中の「にせ綸旨(りんじ)」とは、「天皇の命令書」ということです。久々に天皇親政による政権交代なったはいいけれど、肝心の後醍醐帝はイマイチ政権担当能力に欠け、ために世情は乱れに乱れこの有様だというのです。
 建武親政は結局、時の最有力武将の足利尊氏(あしかが・たかうじ)が離反したことにより、わず3年で崩壊。以後南北朝動乱が続くことになったのです。

 「読み書き」の出来る知識層が少数だった当時のこと、作者は不明ながら、建武親政に不満を持つ貴族か、動乱に苦しむ民衆を憐れむ僧侶か。いずれにしても、今で言えば第一級のコピーライターの才能の持ち主と言えそうです。

 この落書きは、何やら大震災後の今の世相の生き写しのようです。テレビ報道などでは、震災地の復興に向けた確かな足取りを伝え始めています。確かに全体的にはそうなのでしょうし、またそうでなければ困ります。
 だとしても、震災後20日余経過しても政治的対応のまずさで、食糧、生活用品、ガソリンなどが満足に届かない、そんな中夜の寒さで凍死した人、将来を絶望視して自殺する人、ほんの些細なことで殺人に至るケース、略奪、強盗…。
 世界も「日本の被災者たちのマナーの良さ」を賞賛し、また国内マスコミも深刻な状況はほとんど取り上げず「頑張れ、日本 !」一色です。しかし被災地の実情は、まだまだ悲惨な状況が山ほどあることを、私たち他の国民は見逃してはいけません。

 『日刊ゲンダイ』(3月2日付)3面左上に、「官邸周辺ではやるパロデイ詩-笑いたくないが、笑っちゃう」という囲み記事がありました。この時期不謹慎ですが、やはり面白い内容ですので紹介してみたいと思います。

 「3・11」大震災以後、枝野幸男官房長官の記者会見のもようが、嫌になるほど連日流されています。福島原発事故で何か聞かれると、「今のところは安全です」と実に巧妙な逃げの一手。本音は『何とかこの急場をしのぎ、政権とこのオレの身さえ保たれればいいんだ。何年か先の影響?そんなの知るか。第一その頃放射能の影響が出ても、今の政権は続いていないんだ』ということなのでしょう。
 そんな枝野長官のノラクラ会見にウンザリしているのが官邸記者たちで、次のような「戯れ歌(ざれうた)」が出回っているというのです。

   「大丈夫?」っていうと
   「大丈夫」っていう
   「漏れてない?」っていうと
   「漏れてない」っていう
   「安全?」っていうと
   「安全」って答える

   そうして、あとで怖くなって
   「でも本当はちょっと漏れてる?」っていうと
   「ちょっと漏れてる」っていう

   こだまでしょうか?
   いいえ、枝野です。

 思わず「うまい !」と言いたくなります。元の出所については、言わずともお分かりでしょうが、震災後からの「ACジャパン」の怒涛のテレビCMの一バージョン、金子みすずの詩『こだまでしょうか』をもじったものです。
 ACのCM、はじめの頃は新鮮でも、あヽ繰り返し流されるといい加減食傷気味です。その中で金子みすずのこの詩については、3月中に『名詩・名訳詩』で取り上げようかとも考えていたのですが、まさかこんな形でとは…。
 これには別バージョンもあります。

   「安全?」って聞くと
   「安全」と答える
   「健康被害は?」と聞くと
   「直ちに影響はない」っていう

   詐欺師でしょうか?
   いいえ、枝野です


 また「心は見えないけれど」バージョンでは、菅直人総理を皮肉ったものもあります。しかしいいでしょう、この御仁のは。

 (大場光太郎・記)
 

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