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「空洞地球」について語る時がきた(7)

内部世界では生物進化が急速に進んだ

 私たちのいる外側世界と内側世界では、生存条件が大きく異なっています。
 内部太陽は動かぬままじっと頭上にあり、ちょうど地球のど真ん中に位置を占めています。この柔らかな光が内部世界を照らしているのです。しかし日光としては充分で、内部の生物は止むことのない日の光に育まれ、進化が急速に進むことになりました。

 私たちの感覚では異常な世界と言えます。何しろ「夜のない世界」なのです。ということは昼夜の別のない、一日の終わりが来ない世界と言うことです。時間感覚が決定的に異なる、時間を超越した世界とも言えます。
 それに絶え間ない光にさらされることで、「季節のない国」が生まれることになります。この隔絶された世界は、気温を含め、自然のバランスを崩すような要因がほとんどないのです。
 これも生物進化が急速に進む大きな要因となりました。

 例えば「視覚」については、ほの暗くて変化のない光に順応できるように進化していきました。私たちのように、暗闇でも物が見える目にはならなかったのです。夜がない世界では不必要だったからです。目はまた、紫外線に対する防護を持たぬまま進化していきました。
 こうした状況は、進化中の内部生物の皮膚にも相当な影響をもたらしました。内部世界では、日焼けによる皮膚障害は起りません。日中の高温による問題もなく、寒さを防ぐための毛布、体毛、脂肪層も不必要です。

 内部世界には寒い夜もなければ、凍りつくような冬もありません。どこに行ってもただただ暖かい常春(とこはる)のような国なのです。したがって生物にとって、さまざまな気温領域に順応して特化する必要がありませんでした。
 このように内部世界の生物種の進化には、ほとんど障害が見られませんでした。そのため進化の展開に伴う複雑さが大幅に少なかったのです。

空洞内は「重力の少ない世界」である

 また特筆すべきは、空洞内部では、地球の重力が少ないということです。
 私たちのように外側の地表面に立っている時は、地球の全体積が足元にあり、私たちの体を下向きに引いています。
 ところが、空洞内の表面に立つと状況が一変するのです。ここでは地球が球体であることにより、足元にある質量がはるかに少なくなります。そのため外側の地表面に立つよりも、体重がうんと軽くなるのです。
 そればかりではなく、地球の反対側(つまり頭上の彼方)にある物体から来る引力も作用します。それが上に引き上げようと働くため、体重がさらに減少するという結果になるのです。

 低重量は暮らしやすさの点で有利な結果をもたらします。
 内部生物はさほど努力をしなくても移動が容易にできます。それにより、進化に伴って生じる体構造もあまり複雑化しませんでした。支えるべき体重が軽いため、骨は細くなり、筋肉量も少なくなりました。外側世界のように下向きの強い引力による破壊的なストレスがないため、皮膚組織も薄くなりました。

 重力と日光がともに弱い内部世界では、気象条件が異なります。外側世界の私たちにはおなじみの激しい気象変動は、内部世界ではほとんど体験されません。
 内部の熱対流はさほど活発ではなく、気象条件が安定しているため、暴風雨や集中豪雨をもたらすような激しい降雨は見られません。そのため動物の骨格がそうであるように、樹木も外側世界のような頑丈さを必要としません。内部世界の植物は、より柔軟で、単純で、華奢にできているのです。

空洞内の特定種族は、地上人類より遥かに高度な知的レベルに達している

 つまり地球内部の生物は、動物でも植物でも、比較的安全な環境で進化していけたということです。欲しいだけの環境が得られるだけに、進化は順調に加速していくことができたのです。
 まさに理想的な条件です。進歩は止むことなく、しかも急速に進んでいきました。外側の何倍もの速度で進化していき、生物種の数とその亜種の数を拡大していきました。
 そのせいで、内部世界の生物進化は、早々と外部世界に追いついてしまったのです。

 遂に内部世界の一部の生物種は、考えたり、推論したりする能力を獲得し始めます。突如として、何千という生命形態が知性に手が届きそうな段階に至り、単純な知能が一般的に見られるようになっていきます。
 内部世界の発達段階でも、強い生物種が知能の劣る種を抑圧することが起こり、自然淘汰により少数の種が残り繁栄することにもなりました。

 こうして力をつけていった内部種族は、ますます知性を向上させていきます。生き延びた種族は、やがて環境に適応することと共に、他の種族と共存するモラルも身につけていきます。
 現在に至るまでのその後の数百万年間、知的生命体はなお進化し続けてきました。
 今日内部世界の知的生命体は、生活向上の完成度という点では、外側世界の私たちには信じられないほどのレベルにまで到達しているのです。  (以下次回につづく)

 (大場光太郎・記)

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