書中お見舞い申し上げます
とある午後日傘美人とすれ違ふ (拙句)
本日10日、我が家の部屋の中にいてさえ、朝から窓を通して透かし見る空は抜けるように青く、その尋常ならざる青さに『そう言えば梅雨はどうなったんだ?』とふと思われました。
“無テレビ生活”が3ヶ月になんなんとする身には、特段それで不都合を感じることもないけれど、このような日々の情報にはどうしても遅れを取りがちです。ただ梅雨明けがどうであれ、それが死活に関わる問題でもないわけです。
ある程度こまめにチェックしているはずのネット二ュースでは、梅雨明けはまだだったよなあ、と思いつつ。一応気になって昼過ぎグーグルニュースを繰ってみました。案の定メーンの日々のニュース項目には出ていません。しかしこの時ばかりは一歩踏み込んで、右サイド上部に小さく一まとめしてあるニュース項目にも目を通しました。するとそこに「梅雨明け」があり、早速クリックするに、「梅雨明け:九州北部と関東甲信、北陸で」というタイトルがあるではありせんか。
記事内容は、気象庁は9日上記各地方で梅雨明けしたとみられると発表したというのです。道理できのうといいきょうといい、この空の色、この暑さなわけです。
今年は梅雨入りも5月下旬と早やければ、梅雨明けも関東甲信では平年より12日も早いとのことです。
「梅雨明けしたとみられる」根拠として気象庁は、日本付近で太平洋高気圧が強まり、日本海に停滞していた梅雨前線がその勢力で北上し、もうこれ以上南下しないと予想されるためと説明しています。
振り返ってみると今年の梅雨は、前半6月上旬頃まではいかにも梅雨らしい曇りと雨がちの鬱陶しい空模様だったものの、それ以降はまるで空梅雨のような、思わず『一雨欲しいなあ』と思うようなカンカン照りの日が続きました。
猛暑を記録する地域としてここ数年すっかり有名になった埼玉県熊谷市では、6月24日に39.8度という6月としては観測史上最高となる驚異的気温も記録しました。
それに今年は福島第一原発事故による電力不足という、ウソか本当か分からない政府・東電総がかりの“電力不足大キャンペーン”が加わります。おかげでどこもかくこも節電右ならえ状態、例年なら日盛り道からとある店内にでも入り込めばクーラーガンガンだった昨年までとは様変わり。屋内でも弱クーラーのため、胸といわず背中といわず汗がジトーッ、タラタラと流れてきます。
それもあってか既にこれまで熱中症で倒れ、病院に担ぎ込まれる人の数が例年より急増しているそうです。
例年より10日以上早い梅雨明け。昨年のあの殺人的猛暑のトラウマが残っている身には、『ひょっとして、今年はこのまま9月のお盆過ぎまで、いや9月いっぱいまで猛暑が続くのか?』とつい身構えてしまいました。
しかしご安心あれ。気象庁の今夏の長期予報では「猛暑となった昨夏よりやや低めの気温となりそうだ」とのことです。ひとまず『あヽよかった』と一安堵といったところです。
ということで。当ブログ背景、真夏バージョンに替えました。開設した08年以来4回目の『Winter(冬)』です。当ブログを折角ご訪問くださった方々に、つかの間でも「涼(りょう)」を味わっていただくために、あえて冬の背景を真逆のこの季節に持ってきています。
これまでの『かっぱ君と雨』1ヵ月弱でお役ごめんとなり、また来年ということになりました。もし私にとって不意打ちのような梅雨明けがなければ近いうち、柳田國男の名著『遠野物語』中の「河童譚」をご紹介するつもりでした。それも来年に持ち越しです。
末尾ながら。皆様にはいよいよ本格的な暑さに向かう折りから、益々ご健勝で充実したサマーライフご堪能ください。
(大場光太郎・記)
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