« 『星の流れに』から『東京ブルース』へ | トップページ | 阿修羅の「特定人規制」について(2) »

島田紳助、芸能界引退

 -暴力団関係者とズブズブなのは、島田紳助だけか。氷山の一角ではないのか-

 世間に衝撃が走った。「テレビ界のドン」といった感じのあった島田紳助(本名:長谷川公彦-55)が23日夜、芸能界引退を表明したのだ。原因は紳助の暴力団との黒い関係が明るみに出たことである。

 島田紳助は04年、吉本興業の女性社員を殴って怪我をさせた事件を起こした。その時は何ヶ月かの謹慎のみでテレビ界に復帰できた。(同事件は略式起訴され、罰金30万円の略式命令で決着。)
 しかし今回発覚した暴力団との関係は根深いものがあり、8月中旬に吉本に外部から持ち込まれた情報を同社は独自に調査したらしい。その結果「かばいきれない」と判断したようだ。記者会見に同席した、よしもとクリエィティブ・エージェンシーの水谷暢宏社長は「社会的影響力の高いテレビなどに登場しているタレントとして、厳格な態度で臨んだ」と語った。

 島田紳助と暴力団との関わりは概略以下のとおりである。
 紳助は04年6月から07年6月までの3年間、暴力団関係者らと親密さをうかがわせるメールのやりとりをしていたことが判明。調査の結果その事実を知った吉本側が、紳助に事実確認を行ったところ、その行為を認めその時自ら芸能活動からの引退を申し出たという。
 問題となった暴力団関係者について水谷社長は、「十数年来の友人関係」としながらも「違法行為に関わったり、暴力団の活動に協力したりするようなことはなかった」と、単なる“お友達”であることを強調していた。
 しかしどうやら紳助と暴力団との関係はズブズブらしい。

 紳助は会見で友人Aと暴力団関係者をBとして交友を説明した。Bとは十数年で5回程度会っただけで、Bにトラブルでお世話になったお礼などをAのメールを通して伝えていたという。
 ここでAとは元プロボクシング世界王者の渡辺二郎であるという。渡辺は羽賀研二の未公開株詐欺事件で今年6月、大阪高裁から恐喝未遂で懲役2年の有罪判決を出されている。渡辺は大阪府警に山口組の「極心連合関係者」と認定された構成員で、紳助は渡辺が銃刀法違反容疑で逮捕された際情状証人として出廷した間柄だという。

 またBは「極心連合会」の橋本弘文会長だとみられている。橋本会長と紳助との関係を、紳助とは実懇の仲であるノンフィクションライターの森功氏は、関係者の証言として次のように記している。
 「紳助は、橋本本人だけやのうて、家族ぐるみで付き合いしとるんです。ガサのときには嫁さんと一緒に写っている写真なんかもいっぱいあった」「極心の関係者に聞くと、『オヤジ(橋元会長)には、3日に一回ぐらい電話がかかっくる』ほどらしい」(『週刊現代』5月14日号)

 紳助には以下のような話まであるという。
 「紳助がヤクザ絡みの恐喝に関与しているという情報があるのです。被害者に証拠があるようで、ヤクザとお友達のレベルでは済まなくなる可能性があります」(捜査事情通)
 これを知った吉本興業がビビって、紳助をこのまま所属させておくと会社に火の粉がふりかかってくるのを恐れて、事実上の解雇(クビ)にしたという観測もあるようだ。

 以上の“裏”紳助に対して“表”紳助は、その軽妙なしゃべりと毒舌、マルチな才能で人気を博し、誰知らぬ者とていない超売れっ子タレントだった。引退直前に紳助が司会として仕切っていたのは、『行列のできる法律事務所』(日本テレビ系)『クイズ ! ヘキサゴンⅡ』(フジテレビ)『開運 何でも鑑定団』(テレビ東京)などレギュラー6本。
 また紳助は実業家としての顔も持ち、不動産投資や飲食店経営も手がけている。55歳にして資産数十億円と言われるほどの超資産家でもある。

 それからすれば、「一般人」に戻っても悠々自適の生活が待っているといえる。しかし待ち受けている現実はそれほど甘くはないかもしれない。
 一つは上の恐喝関与事件が進展して、紳助にまで捜査の手が及ぶケースだ。もしこれがなければ、ほとほりが冷めた頃「芸能界復帰」という線は十分考えられるが、仮に刑事被告人にでもなれば復帰は絶望的だろう。
 それにもう一つは、レギュラー番組降板の“落とし前”である。事が暴力団絡みでの降板だけに、後始末には各キー局とも苦慮しているという。各局合計で数十億円規模の損害賠償に発展するのではないか、との一部情報もある。

 吉本女子社員への殴打事件や各レギュラー番組出演者への傲慢な態度など、近年島田紳助はおごりが目立っていたようだ。「おごれる者は久しからず」。紳助にとって今回の件は奈落への転落となるのだろうか。

 引用、参考
 『日刊ゲンダイ』「バケの皮がはがれた-エセ視聴率男-島田紳助」(8月25日5面)など

 (大場光太郎・記)

|

« 『星の流れに』から『東京ブルース』へ | トップページ | 阿修羅の「特定人規制」について(2) »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。