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菅院政による菅流政治の継承を阻止せよ

-最低・最悪総理が院政を敷くなどあってはならない。菅一派は党外追放とすべし-

 菅直人首相がようやく辞任を決めたらしい。事実上の退陣表明だった6月2日から2ヶ月以上も居座った末にやっとだ。
 その間往生際の悪いことに、やれ「福島原発事故収束は私に課せられた使命だ」「震災地の瓦礫処理は2次、3次も含めて私の仕事だ」「10月中旬の訪中によって対中関係を修復したい」「再生エネルギー法案を成立させることが私の内閣の務めだ」「(突如として)全原発に対するストレステストを実施することとした」「ここに脱原発を宣言する」等々。
 「一内閣一仕事」が常識なのに、あの小泉元首相も真っ青の、政界曲芸師さながらの店じまい的政策大安売りを連発してきたのだ。

 これは一国の首相として国を思う真情から出たものなどでは毛頭ない。ただただ菅直人の頭にあったのは、総理大臣のイスに一日も長くしがみつきたいがための、我利我利亡者の妄執から発するものであった。
 今や国民は「B層」などと侮ってばかりはいられない。そんな薄汚い菅首相の意図を鋭く見破り、マスコミ各社の世論調査では実施するたびに菅内閣や民主党への支持率は急落し、遂に民主党政権発足以来最低にまで落ち込んだ。逆に菅首相への辞任要求はいずれも8割に迫る勢いだった。
 
 党内外や、以前ならシンパだった朝日など大新聞などから日増しに加わる退陣圧力に加え、どんな巧い事をブチ上げてもソッポを向き放しの国民世論に、さすが厚顔無恥の菅直人も「もうダメだ」と観念したのではないか。
 その意味で岡田克也幹事長や仙谷由人代表代行らがいくら退陣を迫っても為し得なかった、今のこの国にとって最大の障害物を取り除いたのは「国民の力」と言えなくもない。
 世論の力はまた、菅が何かというとちらつかせていた「衆院解散」という伝家の宝刀も抜かせなかった。民主党の支持率わずか10%前半台で解散したらどうなるのか、異常性格者の菅直人もさすがに思い止まらざるを得なかったのだろう。

 菅首相は今月末までの退陣が確実と言われ、政局は早やポスト菅に向けて動き出した。今月末か遅くとも9月上旬に行われるとみられる民主党代表選に向けて、候補者たちが続々と名乗りを上げている状況である。
 しかしちょっと待ってもらいたい。小沢一郎元代表が「菅さんでなければ誰でもいい」とはっきり言明したように、一日も早く新代表、新首相が選出されることは望ましいことである。しかしすべての民主党国会議員はその前にやるべきことがあるのではないのか。
 昨年9月の代表選で菅直人支持だった205名の民主党所属国会議員の責任は特に重大だ。1年余の「菅流政治」の総括と、犯罪的首相・菅直人への処罰を明確にしてから代表選に臨むべきなのだ。

 今回の菅首相の「やっとこさ退陣決意」は、菅首相と岡田幹事長ら党幹部との出来レースのにおいがしてくる。双方の今後の政治的延命にとってどちらも損のないように、裏で取引した疑いが濃厚なのだ。
 このまま菅の政治責任を問うことなく代表選になだれ込んだらどうなるのか。菅直人は薄汚くも、かつての自民党の森喜朗元首相のように、党内に隠然たる影響力をふるう余地を残すことになるのだ。
 3・11大震災以降特にこの国を発展途上のような三流国に落とした、史上最低・最悪の菅直人の「院政」など許していいのだろうか。

 一方の岡田、仙谷、安住ら現党幹部らも「延命」という事では菅直人と利害が一致している。そして双方の政策のベースにあるのが、小沢・鳩山両氏による09年政権交代時の「国民の生活が第一」の理念の否定である。
 象徴的なのが、政界、官界の無駄排除なしの消費税増税主張であり、アメリカ様ご奉仕のТPP推進であり、こども手当て見直しに見られるマニフェスト廃止の方向性である。
 これらは、それら政権交代理念を構築した小沢・鳩山の排除に直結するのだ。さらに突き詰めて言えば、この先も「小沢排除」路線を貫くということである。

 おそらく菅も岡田ら現執行部も、裏で「小沢排除」で手を握り合ったのだろう。そのために彼等が担ぎ出すのが、野田佳彦財務相ということではないのか。野田も含めた彼等の方向性は09年マニフェストの破棄であり、これは政権交代時国民が民主党に期待したものとは完全に異質である。「米官業の利益が第一」の今の民主党は明らかに旧自民党と同一路線上にあるものであり、「第二自民党」と呼ぶべきものである。
 政権交代させた国民が望まない形での政権たらい回しはするべぎはない。それだったら自民党末期の安倍→福田→麻生と、総選挙を経ずにコロコロ代わったのとまったく同じではないか。だったら「約束が違う」。少々政治空白が生じても「国民に信を問えよ」が有権者の偽らざる声である。

 そんな現執行部の悪しき思惑を打破するには、現執行部が依然敵とみなしている豪腕・小沢一郎の突破力に期待するしかない。現在小沢グループだけで140名に達しているとの情報もあるが、それに鳩山グループや中間派なども糾合し、何としても党内過半数以上を確保すべきだ。
 既にそうなっているのかもしれないが、とにかく代表選に向けた一連の流れで、悪辣かつ横暴な菅、岡田、仙谷一派らに主導権を握らせてはならない。無罪を百も承知で小沢元代表を党員資格停止処分にしたのがこの者らだ。今度は逆に彼等を厳正に処分し、党員資格停止さらには党除籍処分に処する必要がある。
 そうなって初めて民主党は、国民が当初期待した政権与党としての原点に立ち還れるのだ。

 (大場光太郎・記)

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