アセンションの実例
この第3密度としての地球が今よりずっと濃密鈍重だった各時代、ある個人がアセンションを遂げるのは至難の技でした。イエス、聖母マリア、聖ヨハネ、老子、聖ババジ、我が国では修験道の創始者の役(えん)の行者とその一統など、ごく限られた人たちにしてはじめて可能だったのです。(中国や我が国では「屍解仙(しげせん)」と言われた)
それでなくてもアセンションは、古典的な定義では「第六イニシエーション」に達してはじめて可能となるとされていたのです。このイニシエーションはどういうものか、簡潔な説明ではー。
「第六イニシエーションとはアセンション(次元上昇)の達成をいい、すなわち「アセンションしたマスター」になることである。(中略)その肉体はただ消えうせ、光の体(ライトボディ)に取って代わられる。」 (『完全アセンションマニュアル〔上〕』より)
この地球世界で得ることの出来るイニシエーションは、あと第七イニシエーションを残すのみです。第七に到達したアデプト(超人)は(第六で)不死を得て、地球世界の輪廻転生のくびきから解放され、光の領域に参入でき、地球に張り巡らされていた「通過不可能な輪」をも突破して他の惑星、他の星系に行くことすら可能となります。(なお「通過不可能な輪」は1987年8月のハーモニック・コンバージェンスにより、取り払われた。)
こうしてみると「アセンション」など夢のまた夢のお話のようです。思わず尻込みもしたくなります。しかし「ひょっとして誰にでも可能なのかも知れない」と思わせられる実例として、ある一人の米国女性の例をご紹介してみます。
その女性とは、アナリー・スケアロンという人です。年代は不明ながら、つい近年の出来事だったようです。前掲の書からその部分を引用します。
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アナリーは初老のモルモン教徒で、大いなる光の女性であった。彼女は『汝らは神なり(Ye Are Gods)』という美しい本を書いたが、それは彼女自身の神なる自己から、チャネリングによって得た情報を記したものである。モルモン教会はこのきわめて貴重な書物を快く思わず、すでに老境に達していた彼女に除名を言い渡した。生涯を通じて教会に仕えてきた彼女は、この破門宣告にはひどく取り乱した。そんなあるとき彼女は同居人の女性に、もうじき天使が迎えに来てくれるような気がするので、身の回りのものを整理しておきたいともらした。その直後のある日の深夜、よく寝入っていたはずの同居人は突如目を覚まし、ふとアナリーのことが気になった。彼女がアナリーの部屋まで来ると、ドアの下からこれまで見たこともない眩しい光がこぼれている。彼女は直感的にアナリーの邪魔をすべきではないと悟り、自室に戻って床についた。翌朝、彼女が様子を見ようとアナリーの部屋をノックし、そっとドアを開けると、そこにアナリーの姿はなかった。アナリーの入れ歯はテーブルに置かれたままで、アナリーが外出時には忘れず入れ歯を着けていたことを思うと、それは非常に奇妙なことだった。それからまる一日を経過しても、アナリーは戻らなかった。
同居人はアナリーの身内に連絡を取り、その日のうちに家族がやって来た。全員が居間に集まっていると、突然ドアが開き、そこにぼろぼろの服を着たアナリーの姿があった。「私、昇天したの。信じてもらえるかしら。」(昇天とアセンションは同義語である)家族はみなアナリーを信じると答えた。アナリーが彼らの信仰を讃えるやいなや、その姿はたちまち白く美しい光の長衣に変わった。そしてアナリーは皆の面前で姿をかき消し、あとはただ家族たちが凝然としてその場にたたずむのみであった。
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最後の場面は何やら新約聖書の『使徒行伝』中の、十字架から復活したイエスが弟子たちの前に姿を現し、生前言い残した教えを宣べ伝え、何十日か後に広場で弟子たちが見守る中昇天していった小型版のようです。
アセンションとは「5次元領域に入ること」です。いわゆる死後の世界(4次元)を一気に飛び越えてしまうのです。幽体(ゆうたい)となった死者は、生者の目には見えなくなります。いわんやさらに精妙な5次元体(ライトボディー)をや、ということです。
名も無い元モルモン教徒の初老の女性だったアナリー・スケアロンは、イニシエーションの仔細など知らなかったに違いありません。しかし「汝の信仰、汝を救えり」。そのひたむきで純粋な信仰が彼女を丸ごと純化し、光の体を形成させ、知らず知らずのうちに「アセンションの道」を歩んでいたということなのでしょう。
今は「集団アセンション」の時です。かつてない波動の急上昇がそれを可能にするのです。原則的には、アセンションは意図しない限りその軌道には乗れないとされます。しかし幼子やアナリーのように真に心の美しい人は、そんな知識をまったく知らなくても、気がついた時には5次元の新地球に身を置いていた、ということもあるようです。
参考・引用
『完全アセンション・マニュアル〔上〕』 (ジョシュア・D・ストーン博士 著、紫上はとる 訳-ナチュラルスピリット刊)
(大場光太郎・記)
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コメント
真っ直ぐであるがためこの世界社会の汚い部分が見えて流されそうで卑屈になる時がある。
投稿: ー | 2011年9月 9日 (金) 12時53分
この世界は「現世(うつしよ」)。この世のすべての事象は、ただ移り行き消えて行きます。一つひとつの出来事に囚われることなく、「消えてゆく姿」と観じて心豊かに生きていきましょう。
投稿: 時遊人 | 2011年9月 9日 (金) 13時38分