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ブログ背景替えました-11年9月篇

  あをあをと月に読まるる河原かな   (拙句)

 二十四節気の「立秋」今年は8月8日、したがって暦の上で今はもう秋なのです。しかし立秋のみならず立春(例年2月4日頃)や立夏(5月5日、6日頃)も、暦と実際上の季節にはかなりのズレがあります。
 それが証拠に夏の風物詩の一つである蝉は、今でもけっこう「ミン、ミン」「ジー、ジー」鳴いています。以前ご報告しましたとおり、当地では7月末になってようやく鳴き始めたのが、初秋の今になっても名残り惜しげに鳴き止まないのです。

 また『きょうは暑いなあ』と感じる晴れた日など、見上げた空の低いところから高くまでニョキニョキと入道雲が立ち上がっているのが認められます。しかし同じ日の夕方再び空を見上げるに、日盛りの入道雲は消えていて、代わって中空辺に薄い横すじ雲やうろこ雲が見られ、『あヽやっぱり秋なんだなあ』と思わせられます。
 西の彼方に、底辺の広い二等辺三角形状にどっしりと聳える大山(おおやま)の峯目指してうころ雲が広がっていたりすると、以前記事にした『鰯雲(鱗雲)』 (09年10月)のことをふと思い出したりします。

 言うまでもなく、うろこ雲はイコール「鰯雲(いわしぐも)」です。小説『鰯雲』は厚木市出身の農民文学者・和田傅(わだ・でん)の代表作ですが、昭和33年映画化(東宝作品)されたのです。
 主演は宝塚出身で当時の美人女優の淡島千景と新進の二枚目スターだった木村功。淡島演じる女学校を卒業して厚木の在(ざい)の農家に嫁いだ女と、東京の新聞社から厚木に赴任してきた木村演ずる新聞記者との、うたかたの恋をメーンとしたストーリーでした。
 (二代目)中村鴈治郎、小林桂樹、加東大介、杉村春子、司葉子、新珠三千代などの往年の名スターたちが脇を固めています。(監督:成田巳喜男、脚本:橋本忍)

 この映画では随所に、昭和30年代前半の大山の麓ののどかな田園風景や、同じく当時の厚木の古めかしい街並みが映し出されていました。それらの風景を織り込みながら、つかの間のラブストーリーが詩情豊かに展開されていくのです。
 ずい分間をおいてデレビでも2回ほど放映されました。私は2回とも観ましたし、市の出先機関に設けられている視聴覚ライブラリーコーナーのビデオを借りてと、都合3回ほど観ています。あまり知られていないかも知れませんが、昭和30年代の名画の一つだと思います。

 1週間ほど前は赤とんぼも見かけました。とある店舗の駐車場の上を飛んでいたのです。もちろん昔々のような大群ではなくほんの3匹ほどだけですが、舗装された場所で近くに樹木など自然物は何もないにも関わらず、気持よさげにスイスイと…。

 8月最後の日のきょうは曇りがちながら、やけに蒸し暑い一日でした。それにきのうもそうでしたが、時ならぬ時に雨がパラパラ落ちてきたりする変な陽気です。
 と気になっていましたら、「大型で強い」という台風12号が日本の南の海上を進んでいるとのことです。予想進路図では2日頃には中国地方あたりに上陸し、そのまま3日にかけて日本を縦断、北上しそうな気配のようです。
 強風の上に勢力範囲が広そうです。近年台風などは思わぬ地方に激甚災害をもたらしがちです。通過が予想される地域の方々はどうぞ警戒していただきたいと存じます。

 いよいよ9月、仲秋の候です。仲秋と言えば「名月」「お月見」の季節です。というわけで当ブログ背景も、『十五夜』バージョンに替えることにしました。このテンプレートは昨年使用したばかりですが、今年は早めということになりました。しばしこの背景でお付き合いください。
 ちなみに今年の「十五夜」(仲秋の名月)は9月12日(月)です。8月29日に朔(新月)を迎えたばかりのお月様は、9月5日に上弦(じょうげん)となり、なおなお膨らんでいって12日に望(満月)となるのです。
 十五夜のみならず、時に外に出て夜空を眺めてはそれに至るプロセスも楽しまれてはいかがでしょうか。

 冒頭の句は、以前の『俳句を始めた頃(5)』(09年7月)でもご紹介しましたが、だいぶ前の「伊勢神宮観月句会」に投句して採用となった一句です。選者は同じ山形県出身の有名俳人の鷹羽狩行(たかは・しゅぎょう)です。(同観月句会で採用された諸句はまとめて一冊の句集に収録されます。著作権法上は既に私を離れていますから、以上の来歴を付けなければ勝手に掲載出来ないのです。)

 この句では「月に読まるる」が生命線です。とは言っても私の独創ではなく、ある有名俳人の句から拝借したものです。古事記中の、天照大神、須佐之男命と共に三貴子の一柱である「月読命(つきよみのみこと)」に由来しています。
 神様にお叱りを受けそうですが、月読命とは何とも詩的なネーミングです。これも以前触れたとおり、日本神話の「中空構造」の隠身(かくりみ)の神の代表例と言えます。

 (大場光太郎・記)

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