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清武解任で内紛一応決着?

 -日本シリーズを平気で吹っ飛ばす、「球界の足ひっばり盟主」は永遠に不要です-

 日本シリーズ直前に持ち上がった、巨人軍の清武英利球団代表(61)と渡辺恒雄球団会長(85)との内紛。
 これは、口の悪い『日刊ゲンダイ』によれば犬も食わない「痴話喧嘩」だそうですが、実際清武vs渡辺の醜い罵り合いに付き合わされた国民はウンザリ、ゲンナリでした。
 それがほぼ1週間が経過して一応の決着をみようとしています。

 18日桃井恒和球団オーナー(64)が記者会見し、「清武代表解任」を発表したのです。桃井オーナーは、解任の理由として次の5項目を挙げています。
 ①独断で会見を行い巨人と社会を混乱させた
 ②会見で誤った事実を公表し巨人と読売グループの名誉を傷つけた
 ③コーチ人事など機密事項を暴露した
 ④反省せず敵対行為を取った
 ⑤取締役辞任と引き換えに渡辺会長の解任と常勤監査役就任の不当な要求をした
 桃井オーナーは「日本シリーズの妨害になるのでは」の質問に、「不正常な状況をこれ以上は放置できないということで、この時期の決定となった」と説明しました。

 11日文科省内という公共施設を使って内情暴露、渡辺批判会見を行いながら、自ら辞任する意思など毛頭なく、以後も悪びれず代表として球団業務をこなしてきたような“いいツラの皮”の清武氏です。
 解任以降は、球団に関する一切の身分は剥奪され、球団内への出入り禁止という厳しい処断が下りました。これで一気に意気消沈かと思いきや。清武氏は至って意気軒昂、「私は間違ったことはしていない」と一歩も引かぬ構えです。

 解任に対して早速「今日のことは不当だと思っている」と反論し、強気の姿勢を崩していません。そもそも前回会見時、清武代表の弁護士は「あまりに理不尽なことがあれば対応を考える」と話しています。
 つまり今回の解任を不当として法的措置も辞さないとみられるのです。

 仮に訴訟となった場合、清武氏は勝てる見込みがあるのでしょうか?
 刑法の専門家である板倉宏氏(日大名誉教授)は、「清武氏の勝ち目は非常に乏しい」と結論づけています。
 その理由として「桃井オーナーが上げた①~⑤の解雇理由はいずれもまっとうと言えるもので、彼の行動が巨人に対しての信頼を貶めたことになったのは確かです」と言い、また「内輪もめに大王製紙やオリンパスを引き合いに出したことで、巨人から名誉毀損で訴えられもおかしくはない」と述べています。

 こうしてみるととても勝ち目がなさそうなのに、清武氏が「これから本当のことが明らかになる」(母校での講演)などと強気に出ているのはどうしてなのでしょうか?
 何らかのスキャンダルを握っていて、内情暴露などの行為に出ることも十分有り得るようです。何と言っても同代表は04年から巨人の編成に携わってきたわけですし、それ以前は長く読売新聞の社会部部長を務めていた御仁です。表ざたになるとヤバイ、渡辺会長や巨人軍の悪事を握っていてもおかしくはないわけです。火種はなおくすぶったままと言うべきです。

 以前は盾つくなど考えられなかった「ナベツネ独裁体制」でしたが、今回は飼い犬に手をかまれ大怪我をしてしまった格好です。しかも謝罪を求める猶予まで与えたのに、逆に反論される始末です。一連の出来事は、ナベツネの威光に翳りが見え初めていることの証明と言えます。
 だからこそ余計、ここは何としても強硬手段に出ざるを得なかったとみることができるのです。

 こうしてナベツネも深く傷を負った今回の内紛劇。「清武解任」で一番得したのは原監督(53)とみられています。
 とにかく近年の清武代表との関係は最悪で、トレードや新外国人補強に関してはカヤの外。清武代表が独断で連れてきた新外国人を自分より先にスポーツ紙が報道し、それを通して知るという屈辱も味わってきました。
 コーチ陣も同様で、これまでも監督と関係良好なコーチは降格させられたりクビにされたり。このオフのコーチ人事も清武主導でした。

 球団新代表に決まったのが原沢敦氏(55)です。同新代表は19日、早速秋季キャンプ地の宮崎市を訪れ、原監督や選手たちと顔合わせをしています。清武氏にさんざん煮え湯を呑まされてきた原監督とすれば、今後は補強やコーチ人事などに自分の意見が反映され、監督業がしやすくなるのは確実です。

 アンチ巨人の私は、来季も渡辺-清武-原というグチャグチャ体制が存続することを願っていました。しかし結果として渡辺-原はそのとおりでも、騒動の原因となった清武氏のみが外れることとなりました。
 ウ~ン。これはあまり歓迎できない展開ですね。どうせだったら清武クーデターが成功し、清武は球団内独裁体制を揺るぎないものとし、渡辺-原の両名が放逐されるという逆パターンが次善だったんですけどね。
 野球オンチらしい清武氏が、今後も的外れなトレードや外国人補強をしまくり、コーチ陣も清武お気に入りの人事とする。これだと、来季以降誰が監督でも巨人のますますの弱体化が確実だったわけです。

 原沢新代表が有能か無能かに関わらず(どうせナベツネのイエスマンでしょう)、これで巨人内部の風通しが一気に良くなられると困るのです。まして長期政権を目論む原“独裁”監督にとって、目の上のタンコブだった中日の落合監督の退任が決まっています。もう怖い者なしです。
 トレードや新外国人補強に成功した来季の巨人は、スタートダッシュから順調、5月連休明け頃にはブッチギリの首位に立ちそのまま独走し続け、前半で早くも他球団は追撃をあきらめる。そんな展開も予想されそうです。ア~ァ、嫌だ嫌だ。

 今回の一連の騒動が、巨人にとって「雨降って地固まるにならなければいいがなぁ」と思うのは私だけでしょうか?

参考・引用
『日刊ゲンダイ』11月21日(36面)など
関連記事
『巨人軍、渡辺vs清武の仁義なき内紛』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-fd21.html
『かくてナベツネ体制はなおも続く』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-b388.html

 (大場光太郎・記)

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コメント

「パンとサーカス」茶番

投稿: 大衆ゴイム | 2012年5月 3日 (木) 17時43分

 少々意味が分かりかねますが、読売巨人軍そのものが「茶番」ということでしょうか?

投稿: 時遊人 | 2012年5月 3日 (木) 23時31分

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