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小沢元代表、今こそ決起せよ

 -昨年末離党の機会を逃し今は“座敷牢”状態。小沢一郎はなぜ動かないのか-

 ヌルヌルベタベタ気色悪いし、いざ捕まえようとして甚だ掴みずらいし。そんな「ドジョウ」に自らを擬しているのが野田佳彦首相である。かかるドジョウ首相の政権ウオッチなどバカバカしく、あまり関心が湧かずに政権発足後3ヶ月が無関心のうちに過ぎた。
 ふと気がついたら、審議すべき重要法案や国家的課題は山ほどあるだろうに、今月9日で国会を閉じてしまったというではないか。

 バブル以前のように“バカチョン首相”でも務まる上げ潮の時期なら、どんないい加減な政策をこねくり回しても、各官庁の官僚たちに丸投げの政権運営でも構わなかった。国会など、規定どおりの通常国会だけで十分だったろう。
 しかしバブル以降、下降し続け長期化している景気低迷のこの時代、中央官僚たちはその打開策、景気浮揚のビジョンなど示せるはずがないのである。だからおんぶにだっこの官僚依存ではダメなのである。

 それが自明だから一昨年9月の政権交代時、民主党は「国民の生活が第一」の公約実現の大きな柱として、「政治主導」「脱・官僚依存」「霞ヶ関改革」を掲げて新政権発足したのではなかったのか。
 それがどうだ。菅直人前政権そして野田現政権と、ますます官僚依存が強まる一方ではないか。国家予算中の特別会計や天下り、公務員給与大幅引き下げなどの官僚聖域にはほとんど踏み込めず、国民に大きな負担を強いる消費税増税を既定事実化しようとしている。自公政権に勝るとも劣らずヒドイ民主党現政権である。

 それでなくても今年は「千年に一度」という東日本大震災の復興、チェルノブイリ級の福島第一原発事故収束、欧州発の世界金融不安、国内景気対策など深刻な諸問題が次々に襲いかかってきている。財務省などの振り付けによるТPPや消費増税など後回しにして、こちらの諸課題解決が先決だろうと言いたくなるのだ。
 この国難的状況下、国会を閉会するなどもってのほか。国民の負託を受けた政権としての自覚が本当にあるのなら、各野党にも呼びかけて、年末年始を返上しての通年国会とするくらいの意義込みを示してもらいたいのである。

 憤懣やるかたなく、ついつい回りくどい話になってしまった。早々と国会を閉じたのは、参院で問責決議を受けた一川防衛相と山岡国家公安委員長問題への野党の攻撃をかわすのが狙いだという。
 この国難下、法案成立は34%と過去20年間で最低にも関わらず、ただそのためにだけ国会を閉じてしまったのだ。ひたすら長期政権しか念頭にない野田首相らしいではないか。ТPPや消費増税でもそうだが、都合が悪くなるといつも「逃げの一手」。一国の最高指導者として、困難な諸課題に正々堂々真正面から立ち向かい、打開していこうという姿勢や気概がまるでないのだ。

 そういう野田首相の本質に、国民もうすうす気がつき始めたようだ。政権発足後3ヶ月、直近の世論調査では、各社とも支持率が40%台半ば以下にまで急落し、しかも不支持が支持を上回り、早くも政権末期のような危険水域に入りはじめている。それをみて、野田政権擁護の姿勢だった各マスコミもここのところ腰が引け、政権批判を強めている。

 こうなると「ポスト野田」が囁かれ始めるのも時間の問題だろう。しかし国民の審判を仰ぐことなしの「政権たらい回し」はもう許されない。野田首相は代表選の来年9月まで解散はしないつもりらしいが、そこまで持つとでも思っているのか。とにかくありとあらゆる指標から、国民は「現民主党政権ではダメだ」とレッドカードを突きつけていることは明らかである。
 政権担当能力のない民主党にダラダラ政権を任せておく猶予は今のこの国にはない。民主党を下野させるために、一日も早い解散、総選挙が望まれるのだ。

 こういう情勢になってくると、いつも注目されのが小沢一郎元代表である。小沢は今何を思い、今後どうするのだろうか。
 小沢元代表は既に、ТPP参加問題以降現政権批判を強めている。特に消費税増税問題は、自身の掲げた「国民の生活が第一」をまっこう否定するものだけに、一段と批判のトーンを強めないわけにはいかない。

 来る20日には、今や“時の人”である橋下徹大阪新市長が上京するに当たって、小沢元代表との対談を希望しており、実現しそうだ。違いも目立つものの、この国の抜本的改革の必要性の認識で2人は共通している。「どんな話になるのか」と、永田町、民主党内、各マスコミが今から固唾を呑んで見守っているという。
 単なるセレモニーで終って欲しくない。もちろんいきなりの「小沢・橋下新党」ぶち上げなど望むべくもない。しかしこの国のよりよき未来のため、今後につながる実りある対談であることを望むばかりである。

 この国のメディアの中で唯一「小沢びいき」なのが、夕刊紙『日刊ゲンダイ』である。その日刊ゲンダイも最近はしびれを切らして、「小沢なぜ動かぬ」「小沢決起せよ」などの大見出しが踊っている。これは多くの小沢支持者たちの本心を代弁したものだろう。
 政倫審出席問題で大揺れだった昨年末、私は小沢グループの集団離党を期待していた。政党助成金の関係で年末がリミットだからだ。しかし小沢元代表は動かなかった。その結果今年2月「党員資格停止処分」をくらい、以後座敷牢に閉じ込められ身動きが取れない状態である。直後の大震災や原発事故という一番“豪腕”が必要な時に、目立った動きができなかったのだ。
 あの時松木謙公などコアな人たちと思い切って離党していれば、局面は大きく変わっていたのではないだろうか。

 小沢元代表は最近、消費税がらみの話の中で、「国民が望むなら」という条件付で離党も考えていると述べている。しかしマスコミマインドコントロール国民の7割以上は、今もって「小沢一郎 = 悪人」と思い込んでいる。官報複合体合作による小沢事件の真相が分かっている国民など依然少数なのだ。
 また“いかさま小沢裁判”などこの際どうでもよい。仮に来春“いかさま法務一派”らによって「有罪」とされたら、ますます動きずらくなるばかりではないか。

 このまま民主党に留まって「国民の生活が第一」政党への再生を望んでも、もう無理な状況なのではないだろうか。野田、仙谷、前原、岡田、枝野、玄葉ら性悪な「米官業べったり派」とは水と油。彼らを改心させられる手立てなどないのではないか。
 小沢元代表自身の読みどおり、次期総選挙は大惨敗、即下野確定であろう。もういい加減「ダメ民主党」には見切りをつけて、さっさと離党、新党結成するのが最善なのではないだろうか。それとも「豪腕」「壊し屋」の異名は、単なるこけおどしだったのだろうか。

 (大場光太郎・記) 

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