« 金総書記死去に気づくまで | トップページ | 金総書記死去は超激動の「2012年」の序曲 !? »

山形県内高校事情

 -本記事は大変ローカルながら、出身地への郷土愛と母校愛から綴ったものです-

 手っ取り早く。『夕刊フジ』12月15日1面に掲載された「全国高校偏差値ランキング」から、私の出身県である山形県の高校ランキングを見てみることにします。

  70  山形東
  65  山形西  山形南  鶴岡南  酒田東  米沢興譲館
  62  長井

 以上7校ですが、これらはすべて公立校です。直前の『全国高校偏差値ランキングから』でみたように、「地方は公立校が頂点に立っている」という典型例のようです。
 私の出身校である長井高校が名を連ね、ОBである私の面目をつないでくれました。

 山形県は「県別GDP」といった各指標で見た場合、47都道府県で下位の方にランクされることが多い目立たない県といっていいようです。
 全国区で名前が知られているものといえば、Jリーグのモンテディオ山形くらいなもの(残念ながら来季のJ2降格が決定)。また山形県出身の有名人としては、タレントのあき竹城(米沢市)、プロ野球・広島カープの大型内野手の栗原健太(天童市)、そして今年2月世間をお騒がせした京大カンニング騒動の「aicezuki」君(新庄市)くらいなものです。

 そんな地味な山形県。今回のランキングで判明したことには、何と「東北一の教育県」としての素顔です。大都市・仙台のある宮城県や関東に隣接する福島県をしのいで、高ランキング校が一番多いのです。
 これは同県出身者の私にとっても意外でした。全国的な各指標の低ランクに、かつての県内リーダーの方々が、「これではダメだ。何とかしなければ !」と発奮し、その一環として着目したのが「すべての基盤となる教育」だったのでしょうか。そういう基本方針がきっちり定まっていなければ、とてもこのような成果となって結実しないはずです。

 それは我が母校の長井高校にも言えそうです。昔3年間通学しましたからよく分かっていますが、母校のある長井市は、当時これといった特色も産業もない小人口の町でした。それが最近では「エコロジーの町」として、全市挙げたエコへの取り組みが数年前のNHK教育で紹介されたほどでした。
 我が母校は以前の『万物備乎我』シリーズで述べましたが、大正8年創立の旧制中学校が前身の、置賜地方では米沢興譲館高校と共に地域の名門校ではありました。私が在学中の昭和40年代前半「偏差値」なるものはありませんでした。しかし仮にあったとして比定するに、当時はこの私がそうでしたが、2年から「就職コース」2クラスがあり簿記やソロバンを習っていたレベルでした。

 そのくらいですから当時の母校、確かにずば抜けたヤツがいるにはいましたが、私のようなボンクラ生徒などを平均すると、偏差値50ちょぼちょぼくらいではなかったでしょうか。それが現在の偏差値になるまでには、長井市、母校関係者、そして私たち以降の生徒諸君、それぞれの並々ならぬ自助努力があってのこと、ОBとして深く敬意を表したいと思います。

 2年ほど前の母校は確か60。そして今回の62にいたのが、地域のライバル校の米沢興譲館高校でした。同校は米沢上杉藩の藩校として江戸時代からの歴史と伝統を有する、我が郷里ではトップの名門校です。中学時代漠然と憧れていて、大の勉強嫌いがたたって入れませんでした。
 そういった事からつい気になります。母校が62に追いついたかと思ったら、敵さんは65と逆に水を開けられてしまいました。
 いずれにしても母校と同校、今後とも地域の良きライバル校として互いに切磋琢磨していってもらいたいものです。

 山形西、山形南、鶴岡南、酒田東は、私の郷里とはずい分離れていることもあって、実情はほとんど知りません。ただトップの山形東高校のことに触れないわけにいきません。
 山形東、県内随一の進学校として全県下知らない者はいないと思います。「東大には10人程度、東北大にはトップクラスの60人程度を毎年送り込んでいる。東北の県立進学校では1、2番といっていいでしょう」(進学雑誌編集者)
 そういえば以前、日本テレビの『クイズ甲子園』で同校が見事優勝、全国制覇したことがあったかと記憶しています。

 すぐ上の山形東評は、『日刊ゲンダイ』12月19日(5面)記事の一部です。そして同紙面、実は同校で最近起こった不祥事について述べているのです。タイトルにいわく、
  山形・予備校生切りつけ事件
  県内一の進学校でなぜ 地元に走る衝撃
 これはつい先日、山形東出身の予備校生(19)が、同校に忍び込み女子生徒に切りつけたという事件です。動機は「受験勉強で悩んでいた。乱暴しようと思った」というものです。
 いやはや。aicezukiに続いてまたかと、折角ここまで良い事を書いてきたのに、同県出身者の一人として嫌な気分になる出来事です。

 しかし硬直化し、歪み、制度疲労が限界に達しつつあるような今の社会、多くの人が鬱屈した感情を抱えています。たまたま山形東高で事件が起きましたが、これに類した不祥事は全国どこの有名高校でも起きる可能性があります。
 何ヶ月か前の阿修羅掲示板のある記事に、
 「現役の東大生だけど、いいことなんて何もない」
というようなコメントがありました。もちろん匿名ですから、この人物が本当に現役東大生なのかどうか確認しようがありません。
 しかし今の世の中つらつら思い見るに、こういう学生がいても不思議ではありません。

 どこぞの高偏差値の名門高校出身で、僕自身の奮闘努力と両親の教育投資の甲斐あって東大に入りました。が、実情はこのような荒涼とした心象風景なんです。就職超氷河期の現下、東大生でありながら、既に幾つもの会社の面接を受けてもまだどこからも内定がもらえてないんです。お先真っ暗ですよ。寝る間も、遊ぶ間も惜しんでこれまで勉学に励んできたのは、何のためだったんでしょうね。

関連記事
『全国高校ランキングから』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-4cfd.html
『犯人が分かってみれば…』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-aef0.html
『万物備乎我(2)』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_305b.html

 (大場光太郎・記)

|

« 金総書記死去に気づくまで | トップページ | 金総書記死去は超激動の「2012年」の序曲 !? »

教育問題を考える」カテゴリの記事

コメント

311後「希望のメッセージ」を拝読してより、お邪魔しております。

ご存知ないようでございましたので、是非ともご紹介したい山形出身の素晴らしいミュージシャンがおられます。
ベーシスト須藤満(すとうみつる)さん。
元T-SQUAREのベース奏者で、フュージョン、ジャズ界では彼の上をいくベース弾きはおられません。
チョッパーベースという奏法では‘神技’で定評があります。

最近ソロアルバムを出されたので、是非ともお聴きになられて下さい。

投稿: 悠 | 2011年12月21日 (水) 12時04分

 遥様 コメント大変ありがとうございました。
 『希望のメッセージ』からのご訪問とのことで、大変嬉しく思います。聖ジャーメインの「愛とやすらぎ」のメッセージ、公開したこの私自身それにもとる言動がままあり、忸怩たる思いがいたします。時折しっかり読み返してみる必要がありそうです。
 また「聖ジャーメイン」や「紫色の変容の炎」などについて、いつか記事にしたいと考えておりますが、内容的に難しく、なかなか記事にし切れません。
 あっ、そうですか。須藤満という有名なベーシストがおられたんですか。現代音楽にはとんと疎く、ご指摘のとおりまったく知りませんでした。少しこの人のことを調べたり、機会があればその音楽を聴いたりして、いずれ記事にしてみたいと思います。
 ありがとうございました。今後とも当ブログよろしくお願い致します。

投稿: 時遊人 | 2011年12月21日 (水) 15時15分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 金総書記死去に気づくまで | トップページ | 金総書記死去は超激動の「2012年」の序曲 !? »