金総書記死去は超激動の「2012年」の序曲 !?
-超激動が予想される「運命の2012年」。金総書記死去はそのきっかけに?-
金正日(キム・ジョンイル)総書記の死は単なる一国のリーダーの死、今後世界及び我が国に「ただちに影響を及ぼすものではない」などと、悠長に構えている政府関係者、国会議員、専門家、国民はそう多くはないことでしょう。
北朝鮮という国の特殊性を考慮し、なおかつ我が国の置かれている地政学的意味合いからも、万が一の最悪の事態すら想定しておかなければならないからです。
北朝鮮という国の特殊性とは何でしょうか。
一つ目は同国がガチガチの共産主義国家であるということです。二つ目はそんな国を、金(キム)一族が世襲的に独裁支配していることです。
そして三つ目。これが一番問題ですが、北朝鮮は「先軍主義」を唱える軍事最優先の軍国主義国家であるということです。
北朝鮮は例えてみれば私の出身県である山形県一県のGDPくらいしかない、世界有数の経済小国です。こんな弱小国をかつて米国は極度に警戒して、イランなどとともに「ならず者国家」に指定しました。
これには生前の金総書記も、「アンタの国だけには言われたくないよ」と怒ったかどうかは分かりませんが。ともかくこんな世界有数の経済劣等国が、世界一の超大国・米国相手に外交交渉などで一歩も引かず互角に渡り合い、時にさんざん手こずらせてもいるのです。
そんな北朝鮮のしたたか外交の源泉になっているのが、軍事力です。ただし通常兵器では我が国自衛隊の足元にも及ばないほどヨレヨレ、世界の三流、四流にすぎません。戦車や戦闘機は旧ソ連や中国お下がりの旧式に加え、貧乏で燃料がないためロクに訓練すら出来ない状態です。
しかし「核」や「生物兵器」となると段違いです。既に相当数の核を保有し、各地の山をくり抜いた秘密基地に実戦配備していると言われています。またわずか1グラムで数万人を殺せる生物兵器を1トンも保有している(韓国の国防白書)とみられているのです。
東アジアの弱小国である北朝鮮は、核や生物兵器を目一杯利用し、有効なカードとしてちらつかせ、老獪かつ際どい綱渡り外交を展開してきたわけです。
しかしこれまで北朝鮮発の「朝鮮有事」が起こらなかったのは、金正日総書記のしたたかなバランス感覚によるところが大きいと思われます。金総書記は独裁者には違いありませんが、少なくとも狂気に駆られて暴走することはなかったのです。自国を取り巻く韓、中、日、米、ロという五カ国のパワーバランスを冷静に読みきり、巧みに泳ぎまわる賢さがあったとみるべきです。
そんな金正日総書記が死去しました。その結果北朝鮮・金王朝は、金正日三男の金正恩(キム・ジョンウン)に引き継がれることになりました。
初代の金日成(キム・イルソン)から正日への後継世襲は、完了まで数年かかっています。しかし三代目の正恩が、北朝鮮国内と世界に向かって登場したのは昨年のことです。わずか1年余で、北朝鮮の命運は28歳の若き金正恩に握られることになったのです。
今年1月の『朝鮮有事は起こりえるか?』記事は、「もし仮に金正日総書記が死んだ場合」の朝鮮有事の可能性について述べたものでした。それがこのたび、金総書記の死が現実のものとなってしまいました。
若い正恩は父・正日からどれほどの“帝王学”を授かっていたのか、外交・内政の指導力がどれだけあるのか、軍部をどれだけ掌握できているのか…。すべては未知数です。
その上心配なのは、正日のようなバランス感覚が正恩にはあるのかという問題です。これを欠いているようだと、ある日突然暴走しかねず、韓国はおろか我が国も深刻な脅威に巻き込まれることになりかねません。
今年はエジプトのムバラク長期政権が倒され、リビアの独裁者・カダフィ大佐も死去しました。そして今年の締めのように金正日が死去したのです。
その上「世界皇帝」ディビット・ロックフェラーの消息までも不明です。一説にはロスチャイルドによって失脚させられたとも噂されますが、真偽のほどは不確かです。何やら世界中の「勢力者地図」の総塗り替えのようにも思われるのです。
これについては、昨年「政治とカネ」で方々の旧勢力から総攻撃を受けていた小沢一郎が、「2012年には世界中の指導者が皆変わるから…」と、おそらくこの年こそ「自分の復権のチャンスだ」という含みなのでしょうが、何やら予言めいたことを言っていたことを思い出します。
そういえばもう間近に迫った来年は、米国大統領選の年です。今の情勢ではオバマ再選はまずないとみられています。また一方の大国・中国も、来年秋の共産党大会で中国の最高権力ポストである共産党総書記に、習近平が就く見通しです。(但し国家主席を胡錦濤から譲り受けるのは2013年春の全人代において。)
明日満78歳の誕生日をお迎えになる、今上天皇陛下のご健康も気になるところです。
本来「2012年問題」とは、マヤ暦の終わりとされる「2012年12月22日」を見据えたスピリチュアルな問題です。本日は冬至で、この日までちょうど1年ということになりました。
この日の意義については毎年述べてきましたが、「地球がアセンション(次元上昇)する」「この日時間がタイムゼロになる」「地球がフォトンベルトに丸ごと浸ることになる」などと言われてきました。
ただ今年になって、「マヤ暦の終わりは、2012年12月22日よりも前らしい」(船井幸雄氏説)とか、「正確には2011年12月28日である」(ミノリス説)などと、どうも根拠があやふやになってきています。
スピリチュアルはさておき。現実問題として、2012年は今年以上の超激動が十分予想されます。主だった世界的指導者の交代もそうです。朝鮮有事の懸念もまたしかり。
米国は金総書記の(10月中の)死去を、今回の発表直前まで掴んでいなかったそうです。イラン・イスラエル対立の状況分析で北朝鮮どころではなさそうで、もし仮にこの両国間で戦争が勃発すれば、「最終戦争は(イスラエルと)イランとの衝突によって起こる」という旧約聖書からの預言が成就し、ハルマゲドンに突入しかねないのです。
イ・イ戦争がないとしても、例のEU・欧州各国の金融危機が、いよいよ年明けにもメルトダウンか?という観測もあります。米国の財政破綻だってあり得ます。中国も欧州との貿易がかなりの比重を占めているため、欧州がバンクすれば相当のダメージをこうむります。
そんな中日本はどうなるのかですって?「今後の生き方」も含めて、それはこれをお読みのお一人お一人がお考えください。
関連記事、
『朝鮮有事は起こり得るか?』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-d45e.html
『えっ、ディビッド・ロックフェラー失脚 !?』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-626c.html
『資本主義が終わり、次は何主義?』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-ceb8.html
『アセンション情報カテゴリー』(『2012年12月22日』など)
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/cat42266063/index.html
(大場光太郎・記)
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