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「小沢裁判」検察・裁判所最後の謀略

-小沢裁判の行方がこの国の将来を決する。多くの人に真実を知っていただきたく、唯一の正義の言論紙『日刊ゲンダイ』の(2月20日)1、2面を全掲載する-

この裁判の目的は小沢抹殺

東京地裁の17日の決定でも有罪なのか無罪なのか 小沢一郎裁判重要な局面

 
前代未聞の奇天烈な裁判である。犯罪の核となる証拠は失われた。起訴の根拠はゼロに等しい。それでも裁判は続いている。21世紀の法治国家にあるまじき、前時代的な茶番劇。いったい、この国に正義はあるのだろうか。
 民主党の小沢一郎元代表(69)の裁判で、裁判所は17日、石川知裕衆院議員(38)の供述書の証拠採用を見送った。土地購入費の4億円を報告書に記載しないことについて、石川が小沢に報告して了承を得たという調書も不採用である。

 検察審査会は、今回却下された調書などを基に、政治資金収支報告書の虚偽記載に「小沢の共謀があったのではないか」と強制起訴している。とすれば、この裁判は、証拠ゼロで開かれたも同然だ。無実の罪を着せられたデッチ上げ裁判となる。捌きを下す理由はないし、下すべきかどうか判断する機会を設ける必要性もゼロ。まともな国であれば、世論は猛烈に反発するだろうし、裁判そのものが終わるところだ。

 なにしろ大善文男裁判長(52)が「違法不当で許容できない」「強力な圧力を掛けた」と特捜部の取り調べを批判しているのだ。むしろ罪に問われるべきは、調べを担当した田代政弘検事(45)の方である。
 共謀を示す材料もない小沢のことで「有罪か、無罪か」とワーワー騒ぐのがおかしい。一刻も早く田代検事を取り調べるべきである。それが正義ではないのか。

証拠がいらない小沢裁判

 元東京地検検事で名城大教授の郷原信郎氏も、「調書の不採用は当然の決定。これで、常識的には、小沢氏有罪はあり得ない。万が一、有罪判決が出されるようなことがあれば、それは、もはや“裁判”ではない」と言っている。ゼネコンの裏金からして認められていないのだから、虚偽記載する動機もない。小沢と石川らが共謀しなければならない理由は、これっぽちもないのだ。どう考えてもつじつまが合わない。

 だが、これは小沢裁判だ。ターゲットは、旧体制をぶち壊そうとした実力政治家である。オール霞ヶ関の敵だ。役人にオンブにダッコの野田政権にとっても厄介者である。常識が通用するとも思えない。

 元東京地検検事の落合洋司弁護士は「指定弁護士が立証の上で重要な物を失ったのは間違いないが、状況証拠や小沢事務所の実態に踏み込み、小沢元代表の共謀を認定する可能性はある」と言った。直接証拠がなくても、「小沢が知らないのはあり得ない」「小沢が了解しないと何事も決まらないはず」などと決め付けられ、動機はウヤムヤのまま有罪判決が下る可能性は高いのだ。

 実際、元秘書ら3人の裁判でも、供述調書の採用を見送ったが、「隠蔽工作を行ったことが推認される」と、想像や妄想、独善、偏見、思い込みで有罪判決を下している。ことに小沢に関しては、証拠などなくても有罪。それがこの国の裁判だ。国民は他人事だと思わない方がいい。

起訴される前から決まっている有罪判決

 もともと裁判官は無罪の判決文を書きたがらない。有罪判決を書きたいのだ。
 これまで3400件の事件裁判を傍聴しているジャーナリストの今井亮一氏が言う。
「裁判所は無罪の証拠については徹底的に疑う。石橋を叩いて叩いて、叩き壊すまで疑い抜きます。しかし、有罪の証拠については、その理由まで残らず拾い集めようとする。だから、起訴された時点で、ほぼ有罪になるのです。無罪の判決は書きにくく、有罪の判決は書きやすい。彼らには、そんな習性があるのです。小沢裁判は、検事が起訴したものではありません。そのため、警察や検察の筋書きを追認するほかの裁判と、少し趣が違う。それでも、よほどのことがない限り、無罪となる可能性は少ないと思います」

 オランダ人ジャーナリストのカレル・ヴァン・ウォルフレン氏は、日本の異様な小沢バッシングを「人格破壊キャンペーン」と指摘した。
 権力の側にいる連中は、小沢を抹殺したいのだ。公正な裁判など期待できない。検察審査会に回された時点で、「有罪」は決まったも同然である。

「国民の生活が第一」の政治は遠のくばかり

 政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「検事と判事は同じ釜の飯を食ってきた仲間です。検察が狙った人物をやすやすと無罪放免にすることはない。しかも、相手は小沢です。検察が目の敵にしてきた政治家で、マスコミと二人三脚で追い落としを謀ってきた。ろくな証拠もないのに有罪となれば、司法への不信は高まるでしょう。それでも有罪になる公算は大きい。仮に無罪になって復権すれば、永田町は大騒ぎになる。党員資格停止で座敷牢に入れておくことは出来ません。政治活動の縛りはなくなり、自由に発言し動ける。悪役のレッテルがようやくはがされるのです。財務省の宣伝マンとして消費税増税一辺倒の野田首相にも対抗できる。国民の生活が第一の政治も、ようやく実現に向かう。それだけに、小沢の復権を望まない勢力は多い。無罪判決が出る見込みも薄いのです」

 この裁判は、小沢の政治生命を左右するだけではない。国民の暮らしや将来にも、重大な影響を与える。
 役人たちがよってたかって自分たちの利権を守るために実力者を抹殺ーそんなデタラメはあってはならない。  (転載終わり)

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