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フォレスタの「汽車・三部作」

 -混声コーラスの醍醐味ここにあり ! この歌を聴いていると元気が湧いてくる !-
 
     (この歌の動画は削除されました。)
 
 今回ご紹介する「フォレスタコーラス」は、レベルの高い混声合唱だとこんな凄いコーラスが可能になるのだ、という格好の見本のような歌です。
 『汽車・三部作』と銘打っているように、昔懐かしい聞き覚えのある「汽車の歌」を3曲続けて歌っています。
 1曲目 『汽車』 (明治45年-作詞不詳、作曲:大和田愛羅)
 2曲目 『汽車ポッポ』 (昭和12年-作詞:宮原薫、作曲:草川信)
 3曲目 『汽車ポッポ』 (昭和2年-作詞作曲:本居長世)

 男声、女声フォレスタ混声フルコーラスといっていい豪華なメンバーです。男性陣6人はこれがフルメンバーです。名前と担当パートをご紹介します。右から大野隆さん(バス)、川村章仁さん(バリトン)、今井俊輔さん(バリトン)、榛葉樹人さん(テノール)、横山慎吾さん(テノール)、澤田薫さん(テノール)です。
 対して女性陣は『別れのブルース』(『美しすぎるフォレスタ』)と同じメンバーです。右から中安千晶さん(ソプラノ)、吉田静さん(メゾソプラノ)、矢野聡子さん(ソプラノ)、白石佐和子さん(ソプラノ)。
 これに小笠原優子さん(ソプラノ)が入っていれば完璧でしたが、ともかく10人も並んでのコーラスは壮観の一言です。

 各歌とも女声の高い声と男声の重厚な声がうまくミックスしていて、実によく「汽車の歌」の雰囲気を醸し出しています。「混声コーラスの醍醐味ここにあり !」と言った趣きです。

女性陣よく間違えないなぁ凄い!
とくに3曲目Σヽ(゚Д゚; )ノ
 (ある人のコメント→この人の記号、判読不能ながら凄い !)

 男性陣もさることながら、特に女性陣の歯切れの良さが印象的です。よく聞き分けてみますと、女性コーラスいなこのコーラス全体を引っ張っている“機関車”は吉田静さんであるようです。ご本人には「自分だけ目立とう」というようなつもりはまったくないのでしょう。がとにかく、この歌全体にわたって吉田さんの歌声だけははっきり聞き分けられます。
 吉田さんの存在こそ、この歌の小気味よく歯切れよい女性コーラスの要といってよさそうです。

 ある人は他の歌のコメントで「メゾソプラノの力」と述べていますが、私はズバリ「吉田静の力」と言いたいと思います。声質、声量とも、吉田さんは女性陣の中で頭一つ抜きん出ているように感じられます。
 それにこの歌での吉田さん、終始にこやかで心から楽しんで歌っているようすです。そんなところからも、彼女にはまだまだ「遊び(余裕)」がありそうに感じられるのです。
 「フォレスタの快挙」と形容したくなるこの『汽車・三部作』は、吉田静さんが加わったことによって可能となったといっていいのではないでしょうか。

 と言っても、白石佐和子さん、矢野聡子さん、中安千晶さんという他の女性陣を相対的に貶めるつもりは毛頭ありません。白石さんも矢野さんも中安さんも、(またおいおい取り上げていくつもりですが)それまでのしっとりした叙情的な歌謡曲、唱歌、童謡で、それぞれの持ち味を十分出し切っておられます。
 ただ吉田静さんが加わったことによって、今回の『汽車・三部作』のような弾んでテンポ良いコーラスも可能になったのです。「フォレスタ女性コーラス」として新領域を切り開いたわけですから大変喜ばしいことだと思われるのです。

 またこのコーラスで忘れてならないのは、軽快に刻まれていくピアノの旋律と和音です。これを演奏しているのが南雲彩さんと吉野翠さんの二人です。二人のめったに見られない連弾がこの歌にさらに弾みをつけています。お二人とも心から楽しんで演奏しているように見受けられます。(手前が南雲さん、奥が吉野さん。)

 1、2曲は、子供が汽車に乗っての感動を歌にしたものだと思われます。子供の視点からとらえた事物が素直に歌詞になりメロディになっています。それぞれ違った味わいがあり甲乙つけられません。
 何と言っても愉快なのが、ラストに持ってきた本居長世の『汽車ポッポ』です。これは当時東海道本線の丹那トンネル着工にあたり、御殿場駅経由のルートで運転されていた、その御殿場ルートの急勾配を蒸気機関車が駆け上がっていくようすを歌にしたものだそうです。

「何だ坂 こんな坂 何だ坂 こんな坂」「トンネル 鉄橋 トンネル 鉄橋 トンネル 鉄橋」「トンネル トンネル トントントンと のぼりゆく」
 女声コーラスが、まるで男声コーラスとの“掛け合い”を楽しむかのように歌っていて、巧まずして生まれるユーモアに思わず「お見事 !」と言いたくなります。
「ポッポッポッポッ 黒いけむはいて」「シュシュシュシュ 白いゆげ吹いて」、山坂道を息せき切って上っていく大きな黒い姿が目に浮かぶようです。

 三部作で歌われている汽車(蒸気機関車)は、それまでさんざん働いてくたびれ果てた老機関車ではありません。「さあ、これからも馬力を上げて走り回り、全国の鉄道を走破するぞ !」と言わんばかりの青年機関車です。
 フォレスタ10人による生きのいいコーラスからそう感じられるのです。

 (大場光太郎・記)

『フォレスタ-汽車・汽車ポッポ』(youtube動画)
http://www.youtube.com/watch?v=-5YY5xJSyVg&feature=relmfu
関連記事
『美しすぎる「フォレスタ」』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-1920.html

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コメント

 大場さんさんのブログはどれも楽しく読ませていただいております。と言ってもとりあえずフォレスタ関係ですが。PCに疎く、御迷惑おかけすることがあるかもしれません。よろしくお願いいたします。
 私の、女性フォレスタに感じるのは、全て「田舎のバス」を其々受け持った歌詞に現れているのでないかなっと思います。
 白石さん、中安さん、吉田さんたちはそれぞれにデュエットすると合う曲がありますね。さらに特徴が出てきて聴き応えが出てくるのが小笠原さん。矢野さんはきらびやかな声の持ち主。大阪梅田では実力発揮と見ていました。

 「汽車三部作」「コーヒールンバ」「ブルーシャトー」
「学生街の喫茶店」「愛の讃歌」「山の人気者」等なんども何度も聞きました。中安さん、吉田さんのソロも大好きです。「四季の雨」も曲も女性フォレスタとしても好きです。これからもずっと読ませていただきます。

投稿: 1947LEO | 2012年6月22日 (金) 23時16分

1947LED様
 コメントありがとうございます。いつも当ブログご訪問いただき感謝申し上げます。
 『美しすぎるフォレスタ』で述べた次第で、私が「フォレスタファン」になってまだ半年です。もっぱらユーチューブ動画による視聴ですが、「フォレスタ」本当にいいですよね。特にこの『汽車三部作』は、「フォレスタ混声コーラスの最高傑作」と思い取り上げたものでした。
 そういえば確かありましたよね、『田舎のバス』。(『山の人気者』は私もよく聴いていますが)それ以外に挙げられた各歌とともにまたじっくり聴いてみたいと思います。
 その中の『四季の雨』、いつか当ブログで取り上げようと考えている一曲です。確か小笠原優子さん、吉田静さん、矢野聡子さんによるコーラス曲だったと思いますが、お3人の持ち味が出ているしっとりした良いコーラスでした。
 今後ともよろしくお願い致します。

投稿: 時遊人 | 2012年6月23日 (土) 19時45分

2年以上『BS日本・こころの歌』を拝見させて貰ってきて少し質問させて貰いたいことがありますんで宜しいでしょうか?

男声フォレスタにはバス・バリトン・テノールと担当パートがあるのに、女声フォレスタにはソプラノとメゾソプラノは居りますが、なぜアルト担当の方が居ないんでしょうか?

投稿: ジョイナス | 2012年10月11日 (木) 20時08分

 お答えします。とは言っても、私は音楽や声楽やフォレスタ情報に精通しているわけではありませんので、あくまでも「オレ流」(ジョイナスさんには不人気だったかもしれませんが、私は落合、野村ファンなので)の解釈です。
 確かに女声フォレスタにはアルトがいません。新メンバーの上沼純子さん、内海万里子さんもソプラノのようですし。しかしメゾソプラノの吉田静さんは音域がけっこう広く、アルト(低音部)は彼女がカバーしていると思います。声量といい音域の広さといい、フォレスタにとって吉田さんは不可欠な存在なのではないでしょうか?
 なお余談ながら。本日たまたまフォレスタ新着動画を聴きましたが、上沼さん、確かに小笠原さんと似ていますね。私も初めは『小笠原さんか?』と思ったほどです !

投稿: 時遊人 | 2012年10月11日 (木) 20時59分

拝啓 時遊人殿


質問のご回答ありがとうございました。


そもそもこういう質問を書き込ませていただいた理由というのは、『青い目の人形』という曲を女声フォレスタが唄われていた際、メゾソプラノ担当の吉田静さんがアルトのような低い音域で唄われていたのをたまたま聴いたことがあり「吉田さんって本当に“メゾソプラノ”かいな?」と疑問に思えてしまいましたので書き込ませていただいた次第なのです。

敬具

投稿: ジョイナス | 2012年10月12日 (金) 02時09分

 あゝそうでしたか。確かに吉田静さんは、高い方は優にソプラノまで、低い方はアルトまで。かなりの音域をお持ちですね。「コーラスは低音が命」と言われるそうですから、その意味でも吉田さんは女声フォレスタに欠かせない存在と思います。
 『青い目の人形』、もし動画にありましたら聴いてみたいと思います。

投稿: 時遊人 | 2012年10月13日 (土) 13時23分

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