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禁固3年求刑で「小沢有罪」が強まった?

-「小沢無罪」の衝撃波を最もこうむるのが司法一派。一審無罪はないのでは?-

 予想されたこととは言え、開いた口がふさがらない求刑ではないか。9日の小沢裁判第15回公判で、検察官役の指定弁護士が、小沢一郎民主党元代表(69)に対して「禁固3年」を論告求刑したのである。
 何を血迷っているのか指定弁護士 !

 そもそも小沢裁判の立脚点となっているのは、検察審査会による2度目の「起訴相当」議決である。これによって小沢一郎民主党元代表は強制起訴されたのだ。その際11人の素人審査員が起訴相当議決の判断根拠としたのが、田代政弘検事による問題の捏造調書なのである。
 検察審査会による強制起訴の前提となった検察調書が捏造だと発覚した段階で、もうこの裁判を続ける意義は消滅しているのも同然である。

 本当なら小沢裁判を担当している東京地裁の大善文男裁判長(51)が「調書は違法不当なもので許容できない」と厳しく断じ、田代検事が作成した捏造調書を却下した段階で、この裁判は控訴棄却して終わりにすべきだったのである。
 しかしこの国は法治国家などと言うも恥ずかしい、悪徳司法組織「放置」国家である。まともな「法の常識」が通用する国ではないのだ。

 検察、最高裁を含めたオール霞が関にとって、最大の邪魔者が小沢一郎である。戦後65年以上かけて営々と築いてきた自分たちの利権構造が、「脱官僚」を掲げる小沢によって根底からひっくり返されかねなかったからだ。
 そこで、“霞ヶ関ゴロツキ砦”の用心棒として駆り出されたのが東京地検特捜部である。彼らオール霞ヶ関の総意は「小沢一郎の政治生命抹殺」である。09年3月3日の大久保隆則元秘書逮捕に端を発する西松事件、そして今裁判の陸山会事件はその意図に沿って捜査開始されたのである。

 だから一連の小沢事件は、昨年発覚した村木厚子事件の前田恒彦元大阪地検検事のFD改ざんとは、司法全体の謀略性においてスケールがまるで違うのである。
 もし新聞・テレビがまともな報道機関であるのなら、かつて小沢一郎の「人格破壊キャンペーン」を執拗に繰り返した以上の熱意を込めて、検察、検察審査会、最高裁事務総局、日弁連一体となった恐るべき謀略の実態を徹底追求すべきなのである。

 意義喪失の小沢裁判はダラダラ続けられ、あろうことか指定弁護士は証拠がまったくないのに「憶測」「決めつけ」「邪推」によって、禁固3年というありえざる論告求刑をしたのである。石川知裕衆院議員ら3元秘書を有罪にした、“ミスター推認”こと登石郁郎裁判長も真っ青の求刑ではないか。
 この法外かつメチャクチャな求刑には、「小沢の政治的復活を可能にする無罪にだけはさせない」という、司法さらにはオール霞ヶ関の蛇のような執念を感じるのは私だけだろうか。

 素人考えではあるが、今回の論告求刑の「禁固3年」と「無罪」との間には相当の開きがある。ここに大善裁判長に対する強烈な圧力を感じるのである。
 「オマエさんも司法官僚の一員だよな。オレたちはここまでお膳立てしてやったぞ。どういう判決を出せばいいか、言わなくても分かってるよな」
 つまりは小沢裁判も、前回の登石裁判長による3元秘書有罪のケースと同じパターンをなぞることになるのではないのか、と一抹の不安を感ぜざるを得ないのである。

 検察も司法全体もオール霞ヶ関も、まさか実刑判決までは望んでいないはずである。そんなことをすれば、真実を知り抜いているネット市民が司法の中枢の最高裁事務総局にまで直談判に押しかけている当今、暴動が起きかねないことくらい先刻承知のことだろう。
 だから「懲役3年 執行猶予1年6月」くらいでちょうどいいのである。どっちみち小沢有罪には変わりなく、最高裁での最終審で無罪にするにせよ、その間の2、3年、大メディアは鬼の首を取ったように騒ぎ立てるだろうし、小沢一郎は今以上に政治的に身動きが取れなくなるのだ。立派に目的達成である。

 東大法学部閥が占める“赤レンガ組”法務省エリート群にあって、大善裁判長は早稲田大学卒だそうである。早大の気骨ある校風にならって、圧力をはね返して「無罪」判決を出すのか。そうすれば名判事として大善文男氏の名前は長く語り伝えられるだろう。
 しかし圧力に屈したり、己の出世欲に目が眩んでしまえば、「有罪」判決となろう。その場合は、登石郁郎とともに不名誉な名前が長く残ることになるであろう。
 ベテランの大善裁判長は堅物で、一度も無罪を出したことがない、と言われるのも気になるところである。

 いずれにせよ、今後のこの国の命運を大善裁判長が握っていると言っても過言ではない。4月26日か27日とされる判決日には、一点の曇りもない明鏡止水の心境で法廷に臨んでもらいたいものである。

 (大場光太郎・記)

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