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2012年4月

小沢検察審議決の決定的疑惑

 『小沢無罪判決に思うこと』の「まっすー」様コメントで、重要な情報が寄せられました。以下に転載させていただきます。
                        *     

検察審査会の議決書は、特捜検事斎藤某の捜査報告書の丸写し!審査なんかしていない!

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すごい話ですね。検察審査会の議決書は、特捜検事斎藤某の捜査報告書の丸写し!つまり、審査なんかしていない。検察が議決書を捏造した!ここに巨悪あり!おい、無能な裏社会、もう少し上手く立ち回れ、まぬけがっ。情報感謝。

http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1491.html

<斎藤の捜査報告書>
≪小沢が本件4億円の出所について明らかにしようとしないことは、小沢に本件不記載・虚偽記入に係る動機があったことを示している≫
<第五検審の議決書>
≪被疑者が本件4億円の出所について明らかにしようとしないことは、被疑者に収支報告書の不記載、虚偽記入に係る動機があったことを示している≫

<斎藤の捜査報告書>
≪年間約450万円もの金利負担を伴う4億円もの債務負担行為の趣旨・目的を理解しないまま、その融資申込書や約束手形に署名したとの点については、極めて不合理・不自然である≫
<第五検審の議決書>
≪年間約450万円もの金利負担を伴う4億円もの債務負担行為の趣旨・目的を理解しないまま、その融資申込書や約束手形に署名・押印したとの点については、極めて不合理・不自然である≫

<斎藤の捜査報告書>
≪このような銀行借入を行うことを了承して自ら融資申込書等に署名している以上、当然に不記載についても了承したものと認められる≫
<第五検審の議決書>
≪このような銀行借入を行うことを了承して自ら融資申込書等に署名・押印している以上、当然に不記載・虚偽記載についても了承していたものと認められる≫

2012/4/25 14:12
《日々坦々》 http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1491.html
(週刊朝日が爆弾スクープ!「誤導」に満ちた捜査報告書を掲載!
週刊ポストも「検審議決書」のコピペ疑惑追及!) 《晴耕雨読》 http://sun.ap.teacup.com/souun/
(「田代検事不起訴の方向という検察リーク報道。前田元検事への対応と何故こんなにも違うのか:森ゆうこ議員」)
《稗史(はいし)偉人伝》
http://yamame30.blog103.fc2.com/blog-entry-267.html 
(4月26日、国家が精神的死を迎える) 週刊朝日と週刊ポスト、買ってきました。 peco  (転載終わり)

【私のコメント】
 数多く噴出している「小沢検察審査会疑惑」の中でも決定打となりそうな内容です。それも朝日新聞社系列の『週刊朝日』がスクープしたというのです。

 早速気になって近くのコンビニに行って同記事を当たろうとしましたが、同週刊誌が置いてなく内容を確認することはできませんでした。だから「議決書は斉藤検事捜査報告書の丸写し」は、第1回目(10年4月)のことなのか、第2回目(同年9月)のことなのかは不明です。
 ただ私の感触では、小沢一郎民主党元代表への強制起訴を確実にした「第2回目議決」の方だったように思われます。

 検察審2回目議決に関しては、後に検察審事務局が発表した審査員11人の平均年齢に疑問の声が噴出しました。審査員メンバーは全員入れ替わっているはずなのに、何と第1回目メンバーと同じ「34.55歳」だと言うのです。
 これは確率的にあり得ないことであり、日本人の平均年齢からみても異常に若すぎます。ここから「2回目は幽霊審査員だったのではないか?」との憶測を呼んでいたのです。

 今回の『週刊朝日』のスクープ記事はそのことを裏付けるものです。第2回目議決に審査員は存在せず、検察審査会事務局が(暗黒奥の院、最高裁事務総局の指示によってか?)勝手に「起訴相当議決」を作って発表した疑いが濃厚です。
 こんな暗黒手法で裁判にかけられたらたまりません。小沢元代表ならずとも、どんな政治家でも国民でも、司法一派の気に食わない人物はこの手法でいくらでも起訴、有罪にされかねないではありませんか。

 親会社の朝日新聞社が、こういう重大疑惑を知らないはずはありません。しかし朝日をはじめ読売、毎日、それに各新聞社系列のテレビ局も(もちろんNHKも)一切報道しようとはしません。
 それのみか、今回の無罪判決で小沢元代表の政治とカネ疑惑が消えたわけではない、検察官役の指定弁護士は上告して争うべきだ、とけしかけているのです。

 新聞・テレビと週刊誌では、国民に対する影響力がまったく違います。両者に編集方針の違いはあるにせよ、特に「朝日」の欺瞞に満ちたダブルスタンダードは一体何なのか。言論機関として許されるものではない ! (大場光太郎・記)

関連記事
『小沢無罪判決に思うこと』  
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-0552.html   

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開設満4年を迎えて

  早や絮(わた)となりしたんぽぽ野原かな   (拙句)

 新緑まぶしき「昭和の日」のこの良き日、おかげ様で当ブログも開設満4年を迎えることができました。これはひとえに、2008年4月29日以来ご訪問くださいました多くの方々のお支えの賜物によるものです。
 あらためまして深く感謝申し上げます。

 この節目にちょうど折り良く、直前の27日、ブログ開設以来の総アクセス数が「100万件」に到達しました。
 実はまだ50万件台だった昨年秋頃から、『来年4月の開設満4年までは100万件に乗りたいものだ』と密かに考えていたのです。ただそのために、高アクセスが期待できそうな記事を作ることはしませんでした。あくまで成り行きにまかせることにしたのです。
 そのためアクセス数は思うように伸びず、その望みは非現実的なものに思われたことが何度もありました。

 しかし予期せぬことに、過去記事へのアクセス数が急増する現象がけっこう起きてくれました。例えば『池田大作氏死去?』『押尾事件の陰の主役-森祐喜氏死去』『かなえの殺人レシピ(1)~(15)』などです。特に『かなえシリーズ』は、木嶋佳苗裁判への世間の関心の高さもあいまって長期間高アクセスを維持してくれました。
 そして最近では『ファティマ第3の予言』関連記事への関心の高さがありました。また1週間ほど前、一昨年4月の『「初音ミク」って誰だ?』記事の一部とURLがあるサイトで紹介されたことにより、3日ほどアクセス殺到状態になりました。そしてとどめは「小沢無罪」判決が出された26日昼過ぎからの『大鶴基成検事が弁護士に転身?』記事がバカ受けとなり100万件到達の決め手となってくれました。

 「総アクセス数」と「純訪問者数(ユニークアクセス数)」は違います。純訪問者数については過去に遡って調べれば調べられなくもありませんが、少々大変です。当ブログの場合、両者の比率は約2倍弱くらいと思われますから、純訪問者数は約50万人強くらいかもしれません。(いつか余裕のある時にきちんと調べて、また折りをみてご報告したいと思います。)

 50万、100万と一言で言えば簡単ですが、過去に何度か述べましたとおり、開設当初は1日10人にも届かず悩んだことがあることを思えば、実際大変な数字です。
 また当ブログ記事が、それに関するグーグルやヤフーの検索トップ面に表示されていたり、阿修羅掲示板に転載されたり、他のサイトに記事URLが紹介されたり、ツィッターで拡散されたりということがまゝ起こるようになりました。
 依然小なりといえども、「ネット世界において少しは影響力のあるサイトに成長した」という自覚と責任が必要なのかもしれません。

 以前のように「当ブログは弱小ブログですから…」というような弁解は許されず、これまで以上に、一つ一つの記事の発信内容にはより慎重さが必要となるのかもしれません。すなわち個人や組織への告発、批判はしっかりした裏づけを取るべきこと、不用意な表現は思わぬ「筆禍」を招きかねないこと、著作権法違反には十分留意すべきこと、などです。

 最近は『日刊ゲンダイ』や阿修羅掲示板、他サイトからの転載記事も多く掲載していますが、それを除いても、私自身による純然たる記事だけで1300記事以上に上ります。
 「カテゴリー」をご覧いただければお分かりかと存じますが、日常の雑記雑感、身辺雑記的なものから、名句・名短歌・名詩・名曲鑑賞文、読書感想文、政治記事、芸能事件記事、果ては「アセンション」などスピリチュアル記事、イルミナティなどオカルト記事まで。

 当ブログで扱う題材は多岐に及んでいます。これは「森羅万象探求者」を自称する私の関心、興味が広範に及んでいることに起因しています。
 ある特定のテーマについて、たまたま当ブログで少し気の利いた記事に触れ以後時たま訪問してみるに、そのテーマについては以後ほとんど触れないのでがっかりした、という方もおありかもしれません。
 それらの方々には、「皆さんもこの際ぜひ森羅万象探求者となって、この世界の不可思議な種々相をご一緒に探求してみませんか」とお答えしたいと思います。

 口はばったいことを申すようですが、これまでの4年間の記事全体は「大場光太郎の思想山脈」といっていいものです。その時々に私の心のアンテナに引っかかったテーマについて述べてきました。
 もうこれで十分述べ尽くしたようでもあり、いや一つ一つのテーマについて説明不十分なところ、各分野について踏み込み不足なところも多々みられ、私が本当に言いたいことはもっと先にあるようでもあります。

 よってこの「思想山脈」は、私が精神的に成長し進化し続ける限り、さらに広がり深化していくべきものです。
 仮に私の成長が止まってしまったならば、記事をお読みになる方々に、何ら新鮮な刺激もインスピレーションも与えられなくなってしまいます。
  進化 = 深化 = 新化 = 神化
 「今この時」、人間のみならず地上のありとあらゆる生命体は、さらなる進化のステージに向かうべく促されています。出来得れば、この宇宙潮流に乗り遅れることのないようにしたいものです。

 当ブログ、今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

 (大場光太郎・記)

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S&G『四月になれば彼女は』

 -四月の持つ季節感、さらには1970年代の時代感さえ蘇ってくるようだ-



 我が青春のデュオ、サイモン&ガーファンクル(以下「S&G」)の歌をまた取り上げます。 『四月になれば彼女は』(原題『April Come She Will』)。
 昨年9月に取り上げた『木の葉は緑』もそうでしたが、S&Gの歌の中ではどちらかというと地味で目立たない歌かもしれません。私自身S&Gを夢中で聴き出した昭和46年当時、この歌はまったく知りませんでした。

 知ったのはずっと後、昭和50年過ぎのことです。当時たまたま購入したS&Gのカセットテープにこの歌と『木の葉は緑』が収録されており、以後この2曲は私のお気に入りの曲になりました。
 曲自体短く、アート・ガーファンクルが切々と歌うシンプルなこの歌、聴くほどになぜか心に深くしみ入って聴き逃せない歌になったのです。

 直後にS&Gの曲を集めた楽譜集を求め、フォークギターでコードを一所懸命なぞりながら、ブロークンイングリッシュで、この歌を繰り返し下手くそな弾き語りしていたことも懐かしい思い出です。
 この歌はギターのアルペジオ奏法が用いられており、当時これが何ともたまらず魅力的でした。ところがいざ楽譜をたどって自分でやってみると、なかなか思うようにいかないんだな、これが。

 S&G曲のほとんどがそうですが、この歌もポール・サイモンの作詞・作曲になるものです。それにしても改めて思うのは、ポール・サイモンの音楽的才能の凄さです。
 と言っても、今もそうですが、当時はなおのこと英文の原詞の意味などよく分かりませんでした。だから「四月にやってきた彼女は、八月には死んでしまって、九月にはもう回想の領域に入ってしまうだろう…」。
 ガーファンクルの歌の歌詞をなぞり、そんな適当な解釈をしていただけです。それでもメロディだけでこの歌の良さが十分伝わってきました。

 実在の「彼女」がいたのかどうか、今聴いても胸迫る「ラヴ・バラード」という気がします。4月で始まり9月で終わる、これは『木の葉は緑』と同じモチーフです。方やこちらは「愛と死」がテーマで、方や『木の葉は緑』は移ろい行く「人生の諸行無常」がテーマでしたけれども。
 どちらもポール・サイモン20代前半の作品ですが、思索的にかなり深いものに迫っていると思います。

 当時この歌から、四月という月の持っている季節感が実にうまく表現されていると感じました。
 今あらためて聴いてみると、さらにこの歌からは1970年代の時代の空気感さえ伝わってくるようです。今の時代では味わおうとて味わい得ない、あの頃の懐かしい時代感が。

 (大場光太郎・記)

『四月になれば彼女は』(YouTube動画) 
http://www.youtube.com/watch?v=Smp9dwVUuls&feature=related
関連記事
『S&G「木の葉は緑」』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-0bdf.html

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小沢無罪判決に思うこと

 -戦後最悪の暗黒冤罪裁判。無罪判決が出た今こそ直ちに真相究明を急げ !-

 2012年4月26日。この日は戦後日本史の中でも永く記憶される日になるのではないでしょうか。この日小沢一郎民主党元代表に対して、東京地裁第一審法廷において大善文男裁判長より「無罪判決」が言い渡されたのです。
 この事件での司法一派の山のような謀略を知る心あるネット市民なら、無罪判決しかあり得ないことを確信していました。ただ相手はこの国の暗黒司法のこと、ひょっとして有罪の可能性もあるのではないか、と一抹の不安を抱いていたことも事実です。

 何はともあれ無罪判決が出ました。「終わり良ければすべて良し」、後は晴れて小沢一郎が民主党政権のしかるべき地位に復権してくれれば一件落着、と言いたいところです。
 しかしこの事件に限ってはどっこいそうはいきません。何しろ3年余にも及ぶ一連の小沢事件は、戦後最大級のデッチアゲ謀略冤罪事件なのです。検察はもとより最高裁事務総局、検察審査会、当時の自民党麻生政権幹部、現民主党幹部、日弁連など、謀略に加担した組織の裾野は広大です。
 この大暗黒冤罪事件に徹底的にメスを入れずして、この国の真の再生などあり得ません。

 今回の「小沢無罪」の陰のMVPは、石川知裕衆院議員とロシア専門家で元外交官の佐藤優(さとう・まさる)氏であると言えます。自身も鈴木宗男事件の連座で逮捕・取り調べを受けた佐藤氏のアドバイスで忍ばせた、石川議員のICレコーダーの隠し録音が証拠採用され、後々田代政弘検事の捏造報告書暴露に直結したのです。

 これがなければ検察側の捏造報告書の実態は永遠に闇に葬られ、検察調書の多くが却下されず法廷採用され、当初の検察シナリオ通り、小沢裁判は有罪の方向性を決定付けたであろうことは想像に難くありません。
 Cレコーダーの存在こそは、まさに天佑、天の配剤でした。

 それにつけても問題視すべきは、検察の前近代的取り調べ手法です。可視化されていないのをいいことに、密室状態で検事たちはやりたい放題です。検察側のシナリオ通りの誘導的取り調べが行われ、捏造調書が日常茶飯事的に作られていた可能性が否定できないのです。

 だいぶ前に述べたとおり、そもそも我が国の検察は、「捜査権」「公訴権」という二つの権限を有しています。これは他の先進国ではあり得ないほどの強大な権限です。
 検察はこの二大権限によってこれまで、「捜査を要するが捜査しない/捜査を要しないが捜査する」「起訴を要しないが起訴する/起訴を要するが起訴しない」が、検察幹部らの恣意的な裁量で決められてきたのです。
 これが検察利権や不正の温床となり、一部政官業との癒着の温床ともなっています。小沢無罪を絶好機として、小沢事件における検察犯罪を白日の下にさらすことはもとより、検察の権限の分離などの大改革、取り調べの可視化、特捜部解体などが真剣に論議、実行されなければなりません。

 2009年3月の大久保隆則元秘書の逮捕後の歳月は、この国にとって痛恨の「失われた3年余」です。以後の目も当てられない迷走民主党政局を創り出した張本人は、樋渡利秋検事総長、大鶴基成次席検事、佐久間達哉特捜部長ら当時の東京地検幹部らです。民間人になろうが、左遷されようがこれらの者の「国家反逆罪」的犯罪を不問に付してはいけません。

 また官報複合体の一角として、新聞・テレビの「小沢一郎 = 悪人」を全国民に刷り込んできた、狂気のバッシング報道にもちっきりメスを入れる必要があります。この3年余の常軌を逸した小沢バッシングは、オランダ人ジャーナリストのウォルフレン氏言うところの「小沢一郎人格破壊キャンペーン」以外の何物でもありません。
 新聞・テレビは同事件で誤報を重ねながら謝罪も検証もしていません。最もタチの悪い連中です。小沢弁護団は片っ端から各マスコミを名誉毀損で訴えるのも一つの方法です。

 しかし検察も裁判所もマスコミも自浄能力が期待できない点では同じ穴のムジナです。検察幹部、最高裁事務総局長、新聞社・テレビ局幹部らを国会の証人喚問の場に呼んで徹底的に真相を吐かせるべきです。

 最後に。割を食っている3人の指定弁護士殿、ご同情申し上げます。もうこれ以上不毛な裁判を続けないでいただきたい。つまり潔く上告を断念していただきたいのです。

 (大場光太郎・記)

参考
『佐藤優の眼光紙背』「小沢一郎無罪判決と隠し録音」(「BLOGOS」転載全文)
http://blogos.com/article/37669/
関連記事
『大鶴基成検事が弁護士に転身 !?』(26日昼過ぎから驚異的なアクセス数とツィッター数を記録しました。)
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-efe2.html

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外国人特派員協会に要請文提出

 小沢裁判の判決を間近にし、東祥三衆院議員、森ゆうこ参院議員ら約140人の国会議員による小沢裁判の不当性を訴える動きが急です。23日には、小沢元代表を強制起訴した検察審査会の違法な実態を調査するための、秘密会を国会で開くよう求める文書を衆参両院議長に手渡しました。

 続いて25日は森ゆうこ議員が中心となって、日本外国人特派員協会に衆参両院議長への要請文を提出しました。その内容を以下に転載します。

 なお『日刊ゲンダイ』は以前からですが、ここにきて『週間ポスト』『サンデー毎日』などが検察捜査や検察審査会の違法性について厳しく特集し始めています。中でも「週刊朝日」(5/4・11合併号)の記事『小沢一郎を陥れた検察の「謀略」』は、小沢一郎氏の強制起訴前に検察から検審に提出された6通の捜査報告書の全貌を掴み、「暴走検察」と報道しています。  (大場光太郎・記)
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日本外国特派員協会へ要請文を提出

外国人特派員協会の記者会見は実現しなかったが、下記の文書と衆参両院議長に提出した要請文を、特派員全員に配布して頂けることになった。

日本外国人特派員協会 会員各位

議会制民主主義の危機 「小沢裁判の違法性について」

 東京第五検察審査会の「起訴議決」による「小沢裁判」が明日4月26日、判決を迎える。

昨日我々は、別紙のとおり、衆参両院議長に対して「検察審査会の実態調査を目的とする法務委員会秘密会の開催について」の要請を行った。2日間で集まった約136名の国会議員の署名を添付したところである。

 密室で行われた11人のくじで選ばれた国民による「起訴議決」の違法性については、別紙要請文に述べたとおりであるが、その審査の資料は東京地検特捜部が作成した「捜査報告書」である。本日発売された週刊誌「週刊朝日」に、その一部が暴露されたが、検察は証拠がなくて小沢氏を起訴出来なかったにも関わらず、犯罪事実が確定されたと記載している。これは、捜査当局による「有印公文書偽造」であり、明らかに犯罪である。

 一人の政治家を有罪にするために、密室で、しかもいわば法律には素人の審査員を「起訴議決」に導くために、ねつ造された報告書が提出されたことが判明した以上、この裁判はただちに取りやめるべきであり、「捜査報告書」のねつ造に関わった関係者は厳正な処分を受けるべきである。またこれは組織的でなければ行い得ないことである。そうであるとすれば、日本国憲法に規定された正当な選挙で選ばれた国民の代表であり、国権の最高機関の一員である国会議員、しかも、そのような謀略がなければ総理大臣になったであろう人物を、捜査当局が不当に弾圧できることになり、これは、我が国の民主主義の根幹を揺るがすものである。

 日本のマスメディアは、このような事実を正しく報道しないばかりでなく、メディアスクラムによってその謀略に加担してきた。

 私は、真実を国民や世界に知らせるために、日本外国人特派員協会会員各位のご協力を切にお願いするものである。

     2012年4月25日

       前文部科学副大臣参議院議員 森ゆうこ

【英文は後アップ致します】
http://my-dream.air-nifty.com/moriyuuko/2012/04/post-2545.html  (転載終わり)

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「秋田国際教養大」急成長の秘密

 -低成長時代でもやり方次第では急成長できることを同大は示してくれている-

 少子化が定着しつつある我が国にあって、星の数ほどもある大学は生き残りをかけた厳しい学校運営を迫られています。それでも学生が思うように確保できず、定員割れを起こし、創立わずか5年にして廃校に追い込まれる私立大学の例もあるといいます。
 そんな中にあって、今受験生や高校関係者の注目を浴びている大学があるそうです。2004年開学した秋田県の公立・国際教養大学(AIU)です。今回は同大学の急成長の秘密に迫ってみたいと思います。

 秋田国際教養大の場合、年々志願者が増加し、2012年度の偏差値は「66」(代ゼミ発表値)にまで急増したのです。ちなみに、東大は71、京大は69、阪大は66、東北大は64です。秋田国際教養大は今やこれら旧帝大系と肩を並べるレベルなのです。
 同大学の就職状況も注目に値します。就職超氷河期の当今、08年3月に就職した1期生の就職率は、何と100%とパーフェクトの実績を挙げているのです。

 グローバルな社会で活躍できる人材の育成を目指しているといいますが、そのカリキュラムは半端ではありません。企画担当者は次のように言います。

 「英語はツール。数学や科学、自然科学など教養科目を含め、すべて英語を通じて学びます。帰国子女は少なく、日本の高校で3年間過ごした学生がほとんどです。1年生のときは、英語集中プログラムがあり、ここで最低限の英語力を身につけます。そこで基準をクリアーしないと次のステップに進めない。必ず1年間留学しなければなりませんが、留学基準もTOEFL550点以上などと決まっている。成績管理は徹底していて、例外は認めないので学生に逃げ道はありません。4年間で卒業できる学生は50%以下。また、1年生は出身地に関係なく、全員寮生活が義務付けられています。原則2人部屋での暮らしを通じ、異文化を身をもって体験してもらいます」

 何とも厳しく息がつまりそうなスパルタ教育ですが、退学者はほとんどいないといいます。というのも、1学年の定員が175人、1クラス20人以下の少人数制で、サポート態勢が万全なためです。学生一人一人に担当教員が付き、入学から卒業までトータルで相談できるようになっているのです。

 しかし「世界に通用する人材を育成しよう」「偏差値を上げよう」はどの大学でも目指していることです。他は伸びなやみ、同大だけがここまで躍進できたのはなぜなのでしょうか。朝日新聞出版「大学ランキング」編集統括の小林哲夫氏は次のように解説しています。

 「公立だからうまくいったのでしょう。新設の大学の場合でも、国公立というだけで、ある程度のレベルの人が受けてくれるから、偏差値が保証されるのです。私立が同じようなカリキュラムを組もうとしても経営的に難しいでしょう。さらに、ここまで実績を上げたのは学長の中嶋嶺雄氏のリーダーシップがあったからです。また、多くの大学は教授会が強く、改革は難しいのですが、中嶋学長が理念に共感する教員を集め、一体化となって新しい大学づくりを進めたことも大きかった」

 秋田国際教養大の急成長を知り、『思考は現実化する』(騎虎書房刊)の中のあるエピソードが連想されました。
 シカゴにあるラサール大学は20世紀前半、パッとしない無名の田舎私立大学にすぎませんでした。この大学が、同著の著者ナポレオン・ヒルを広報部長に迎えたのです。ヒルは同大学運営のどこに欠陥があるかをただちに見抜き、改革に着手します。時には学生たちをも改革の協力者にしたのです。その結果同大学は目覚しい成長を遂げ、その後「ラサール大学」は世界に名の轟く名門大学になったのでした。

 「教授会の強い」硬直化した東大などは年々地盤沈下傾向にあります。近年ではアジアレベルでも、東大は北京大学などの後塵を拝しています。それに比して開学間もない秋田国際教養大の場合、変な縛りがなく、進取の気性を持つ中嶋学長のもと自由な学校運営ができ、国際的人材育成のための厳格な教育を学生たちに施せるわけです。
 東大など旧帝大系や早慶などもうかうかしていられないのではないでしょうか。「国際」の名が示すとおり、秋田国際教養大が我が国トップの大学として、国際的知名度を高める日が来るのかもしれません。

 (大場光太郎・記)

参考・引用
『日刊ゲンダイ』(4月25日7面)
参考
『公立大学法人 秋田国際教養大学』公式サイト
http://www.aiu.ac.jp/japanese/

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小沢判決は無罪か有罪か

 -判決次第ではこの国の再生はさらに遠のき、危機的状況を迎えるのでは?-

 小沢一郎民主党元代表への東京地裁における第一審判決が、今週木曜日26日と間近に迫りました。無罪か、有罪か。多くの人が関心を寄せているのではないでしょうか。

 判決文は既に出来ていて、後は当日の法廷で大善裁判長が読み上げるばかりになっているということです。では当の大善裁判長が判決文を作成したのかというとどうもそうではなさそうです。
 小沢裁判の過程ですっかり悪名が轟いてしまった、あの暗黒奥の院の最高裁事務総局が作成したというのです。第一審の判決文なのに東京地裁に任せず、なぜ最高裁事務総局が首を突っ込むのか。
 どうも引っかかるのです。どうせロクな判決文ではないのではないか。

 最高裁事務総局に顔の利く民主党大物議員は既に判決結果を知っている、というような噂が永田町を駆け巡っているようです。それに該当する議員と言えば、東大法学部閥のおこぼれで何とか議員としての体面を保っている江田五月や仙谷由人くらいしかいないわけです。   
 現憲法が定める「三権分立の建前」などは教科書だけのこと、現実は裁判所が時の政権幹部とツーカーなのは誰しもうすうす感じています。稀代の謀略政治屋の仙谷あたりは、小沢判決を先んじて知ることによってポスト政局の主導権を握りたいわけです。

 とにかくこの裁判自体不毛極まりない裁判です。小沢元代表を「不起訴処分」にせざるを得なかった当時の東京地検幹部らは、その時から「検察審査会にかけて2度の起訴相当議決で強制起訴」というシナリオを描いていたのです。
 イカサマソフト導入を指示して素人審査員選定を導いたのが最高裁事務総局であり、2度の強制起訴の決め手となったのが田代政弘検事による検察の捏造調書です。

 小沢検察審査会にはその他にも疑惑が山のようにあります。まともな法治国家なら、とうの昔に控訴棄却、裁判は終結となっていなければおかしいのです。そして新聞・テレビが正常なチェック機能を有しているのなら、一連の小沢事件を徹底検証し、検察や検察審査会制度に厳しい批判の目を向けなければいけないのです。
 また小沢事件では、官憲とマスコミの手によって一政治家の政治生命を抹殺されかねなかったのです。同じ政治家として与野党問わず国会議員は、この事件の真相究明に立ち上がり、当時の検察幹部、検察審査会事務局長、最高裁事務総局長らを国会の場に証人喚問すべきなのです。

 しかし実際はそんな動きは小沢支持派議員にしかなく、裏に回って司法の謀略に加担したり、だんまりと静観を決め込んでいます。司法の世界も言論の世界も政治の世界も劣化が著しく、「正義」や「道義」などは完全に死に絶えたのです。
 その結果が続けるべきでない小沢裁判であり、間近に迎える有罪・無罪の判決なのです。

 もし「無罪」ならば辛うじてこの国の良心は守られることでしょう。
 仮に「有罪」ならどうなるのか。検察、裁判所という司法一派に何ら自浄作用は働かず、ますます暗黒性を強めることは確実です。つまり司法は今後より戦時中の特高化していき、国民すべてに牙を向けてくるのではないでしょうか。

 政界では与野党問わず「小沢抜き」の勢いがさらに強まり、今以上の混沌状況となり、国民にとって必要な政策は何一つ実行できなくなります。霞ヶ関官僚はますます図に乗り、国民の不利益にしかならない消費税増税、ТPP推進、米国隷属化の動きがより具体化してきます。
 腐れマスゴミはマスゴミで、まるで鬼の首を取ったように小沢バッシング報道に拍車がかり、大政翼賛的報道体制を強めるのは間違いありません。

 心あるネット市民なら以上のようなことはすべて理解しています。しかしまだまだマスコミマインドコントロール国民が圧倒的多数です。こういうレベルだからこそ「政官業」旧勢力が思うさま悪徳の限りが尽くせるのです。
 私たち国民のあずかり知らぬところで判決は出されるとしても、「小沢有罪」の場合この国と国民がどれだけの不利益をこうむることになるのか、よく考えてみる必要がありそうです。

 (大場光太郎・記)

関連記事
『最高裁事務総局によって仕組まれた「小沢有罪」疑惑』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-0d6f.html
『検察審査会にさらなる重大疑惑』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-d504.html
『禁固3年求刑で「小沢有罪」か強まった?』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-2300.html

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フォレスタの「花の街」

      (フォレスタの「花の街」YouTube動画) 
      (2曲目が「花の街」、1曲目は「花言葉の唄」) 
       http://www.youtube.com/watch?v=H3pmbz_wGOk

                      *

 この歌には、特別の思い出があります。高校三年生の音楽の授業で習いました。

 時あたかも春5月。山形県内の高校でしたから、新緑まぶしい、東北の遅い春の盛りの頃でした。
 まず音楽の先生がピアノ演奏をしてくれて、私たち生徒は教科書の歌詞と、音符をなぞっていったのだったと思います。

 1番の1行目から歌って2番の途中まできたころ、突如、彩り豊かな花々が咲き乱れる、とある街のイメージがどっと押し寄せてきました。そしてしばし、何ともいえない幸福感、うっとり感に包まれました…。
 もう記憶にありませんが、おそらくその後授業は、半分うわの空の状態だったのだろうと思います。

 このような現象を、「自己実現」で有名なアメリカの心理学者、W・マズローは「頂上体験(ピーク・エクスピアリアンス)」と名づけました。
 マズローの頂上体験とは、もっと高度な、たとえば「サマーディ(三昧)」のような宗教的法悦をいうのかもしれません。が、私のその時の体験も、いくらかその境地に近づけた体験だったのかな、と思っています。

 (あるいは皆様も、そういう体験をお持ちかもしれませんが)私の場合、10代特に思春期の頃は、これに類した体験をけっこう味わいました。(その代わり、落ち込みも人一倍でしたが)。それが、20代では時折り、30代ではまれに、そして40代以降はさっぱり、です。それと共に、「飛ぶ夢」もとんと見なくなりました。
 もし「若返り」が叶うとしたら、先ずもって、あの頃の至福感を味わいたい。そう思います。
 (「二木紘三のうた物語」の『花の街』への私のコメント-2008年3月20日-ほぼ全文の転載。なお一部修正しています。)
                       *
 上の文冒頭の「高校三年生の音楽の授業で」については、若干の説明が必要かもしれません。今ではガチガチの進学校である母校も、私が3年生だった昭和40年代前半当時はのんびりしたものでした。諸事情により私は、2年生から2クラスある就職コースに編入となり、そのおかげで、3年まで音楽の授業を受ける大特典に恵まれたのです。

 そうして教わったこの歌や『シューベルトのセレナーデ』『嘆きのセレナーデ』『アフトン川の流れ』『別れの曲』『モスクワ郊外の夕べ』『ソルベーグの歌』などなど。
 以前『早春賦』記事でも触れたことですが、理由がどうであれ、人生の中で最も多感な時期に音楽教育が受けられないというのは、大きな損失のように思われるのです。

 以上のように、私にとって「特別の思い出」のあるこの歌を、3人の女声フォレスタが歌ってくれています。つい先日何百ものフォレスタ曲が削除されたのに、「我が青春の思い出の歌」がかろうじて残ってくれていたとは。何とも嬉しい限りではありませんか。
 削除前の予定ではこの歌、5月半ば頃に取り上げるつもりでした。が、何やら風雲急を告げ出したフォレスタ動画、この歌とていつまで視聴できるのか心もとなく、大いに前倒しして今回取り上げることとしました。

 白石佐和子さん、矢野聡子さん、吉田静さん。武蔵野音楽大学卒業の先輩・後輩3人による、息のあったコーラスという感じがします。(白石さん、吉田さんは同大大学院声楽科修了。)
 以前のフォレスタ記事に「誰それの年齢は」というフレーズでアクセスしてこられる人がいますから、私の勝手な3人の推定年齢を申し上げましょう。白石さん30歳前後、矢野さん31歳前後、吉田さん28歳前後。今回は根拠を示しませんがいかがでしょうか、当たらずといえども遠からずでしょうか。

 いつもお綺麗で新婚ほやほやの矢野聡子さん、笑顔がとってもチャーミングな吉田静さん。本当はお二人についてのコメントもたっぷり加えたいところですが、スペースの関係で今回は独唱の白石佐和子さんに特に注目してみたいと思います。

 白石佐和子さんは2006年の女声フォレスタ結成時メンバー4人のうちの一人です。中でも白石さんは女声フォレスタの看板娘と言っていいようなところがあり、これまで一番出演回数が多いのではないでしょうか。そして彼女はたいがい女声コーラスの中心のポジションを占めています。

 白石佐和子独唱曲は数多くあれど、その中でもこの『花の街』の白石さんが一番美しく感じられます。
 詩人の茨城のり子さんに『わたしが一番きれいだったとき』という、実は戦争告発の有名な詩があります。しかし正真正銘「わたしが一番きれいだったとき」を、こういう映像として永遠にとどめることが出来る白石さんたちは本当に幸せです。

 白石さんはこの歌や他の歌で、顔を左右に振ったり、小首をかしげながら遠くを見るようなそぶりが時折り見られます。これは無意識なのか、計算の上のパフォーマンスなのかは分かりません。が、どちらかと言うと“レディタイプ”の白石さんに言うのも何ですが、その一つ一つのしぐさが「とても可愛らしい」のです。

 白石さん、矢野さん、吉田さん。私の「青春の思い出の歌」をこんなに素敵に歌ってくれて、どうもありがとう !

 (大場光太郎・記) 

『フォレスタの花の街』(YouTube動画)
http://www.youtube.com/watch?v=-gr8psgngqA
参考
茨城のり子 詩『わたしが一番きれいだったとき』
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/n3tomoko/pooh/txt-wata.html
関連記事
『フォレスタ動画情報』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-0a39.html
『フォレスタ動画が視聴できなくなっちゃった』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-1442.html
『早春賦』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-c727.html

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黄なるを春の色とせむ

  かの花の黄なるを春の色とせむ   (拙句)

 かなり遅咲きだった当地の今年の桜もさすがに散ってしまいました。それにあい呼応するように、周りの草木がいっせいに芽吹きはじめ、さまざまな草花がとりどりの色で咲き誇っています。

 この季節の樹木で取り分け目を引くのが柿若葉です。柿の木が小さな若葉をいっぱいつけています。お日様が照っていると輝くばかりの、それはそれは萌黄色のやわらかい若葉です。
 それに車を走らせていると、近郷の小河川のほとりの柳若葉の初々しさにも目が奪われます。

 独断と偏見で申せば、今時分の花の色で代表的なのは黄色ではないかと思います。どこかとある道を歩いていたりすると、生垣からこぼれんばかりにいっぱいの黄色に出会うことがあります。それは連翹(れんぎょう)だったり違う花だったりしますが、そのまぶしい黄なる色にはハッとさせられます。

 それ以外にも、一面若草色に覆われた小河川の両岸に菜の花(あるいは「菜の花もどき」か)の群生をけっこう見かけます。種がどこからか風で運ばれて、あまり人の手が加えられない小河川の川岸をこれ幸いとばかりに、根付いて増えていったものなのでしょう。こちらの黄色もなかなかのインパクトです。

 さらには空き地や道端で咲いているタンポポの群生、とある庭先の黄水仙なども春ならではの寸景といえます。
 もっとも春の草花には、黄色以外にもピンクや赤や白や青なども溢れています。萌黄色や若草色を基調として、春は本当に多彩な彩りの季節です。
 しかし中でも一番目に鮮やかな事をもって、『黄色こそが春の代表的な色ではないだろうか』と思われて作ったのが冒頭の拙句です。今から10年も前の句です。

 4月も下旬だというのに曇りがち、雨がちの日が多くて、今年はなかなか暖かい日が続いてくれません。夕方あたりからにわかに冷え込んで、冬のコートを着こんで外出してちょうどいいくらいなのです。
 とにかく今年は、例年にない厳冬をここまでずっと引きずってきている感じです。

 と書きながら思い出しました。当ブログを開設したのは4年前の08年4月末のことでした。手探り状態だった当時は何も書くテーマが見つからず、もっぱら季節報告文、自然観察文、身辺雑記などをせっせと書いていました。
 だから08年春の天候はよく覚えています。この年も3月頃からやたら雨の日が多く、そのまま6月の梅雨になだれ込み、7月、8月も何度か突発的な集中豪雨に見舞われました。
 東日本大震災という昨年の超努級の大災害は別格としても。こうしてみると、ブログ開設以降の4年間は毎年何がしかの「天候不順傾向」が恒常化しているようなのです。

 少し気の早い話ながら。昨年は真夏に『今年は蝉が鳴かない?』記事を出しました。「蝉が鳴かない」「例年より大幅に遅れている」などというケースが全国的に多かったようです。
 当厚木市でも、例年ならば7月28日頃には初蝉の声が聞かれるのに、その頃は寂(せき)として声なし、ようやく第一声が聞けたのは8月に入ってからのことでした。

 全国的に「蝉が鳴かない」と大騒ぎになったのは、福島原発事故による放射性物質の影響を懸念する声が挙がったためです。それが全国に広範囲に拡散したことによって、土壌中の蝉の幼虫が死滅したからではないか、と不安視されたのです。
 しかしその説は誤りらしいことが専門家の見解によって明らかになりました。各年の初蝉は、その年のそれまでの「積算温度」に影響されるようなのです。やはり昨年もけっこう寒い冬であり春だったのです。

 それでは、今頃でも冬コートを着込むような今年はどうなのでしょうか。もしこのままでゴールデンウィークに突入し、それ以降も不順な天候が続くとしたら、初蝉の声は昨年よりさらに遅れることは確実です。
 昨年は確かゴールデンウィークとともに絶好の行楽日和になったように記憶しています。今年も是非そう願いたいものです。

 末尾ながら。このたびブログ背景を替えました。テンプレート名は『若葉』です。これは4年前の開設時から毎年使用してきたもので、今回で5回目となります。私自身この背景を目にすると『あゝまた原点に戻ったな』という感慨を持つのです。

 (大場光太郎・記)

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フォレスタ動画情報

 「魔の13日の金曜日」、newminamiさんが大量に投稿してくれていたyoutubeのフォレスタ動画がすべて削除されてから1週間ほどが経過しました。以来、心に空虚な穴がぽっかり開いてしまった感じです。
 昨年夏頃からのloveorstaさん、newminaiさんお二人のyoutubeへのフォレスタ動画投稿によって、「フォレスタ」(FORESTA)というコーラスグループを初めて知った、以来毎日フォレスタ動画を視聴してきたという人がけっこう多かったようです。かく言う私もその中の一人でした。

 それが予期せぬある日突然スパッとすべてが視聴できなくなってしまうのですから。「おいおい、BS日本テレビさん。いくら何でもそりゃないぜ」と文句の一つ、二つ、いや九も十も言いたくなります。
 ただフォレスタに限らず、youtube視聴者が常に念頭に置いておくべきは、youtubeに投稿されている動画は「著作権違反動画」が圧倒的に多いという事実です。だからいつ何時違法動画を発見した通報者によって、当局(今回の場合はBS日テレ)から削除されてしまうことも覚悟しておかなければならないわけです。

 以前の『日本は世界一著作権法に厳しい国?』で触れましたが、諸法規にとにかくうるさい米国ですら認められている「フェアユース法」が日本では認められていません。同法は「非商業での利用目的の場合は当該著作物の無断使用を認める」という法律です。
 今回のお二人の、フォレスタ無料動画の投稿などはまさに「非商業目的」そのものではありませんか。このフェアユース法の我が国への導入を阻んでいるのが、JASRAC(日本音楽著作権協会)など多くの著作権利権で甘い汁を吸っている各団体なのです。

 「日テレは許せん」「もうBS日テレなんか見るもんか」…。お気持ちは分かりますけど、「株式会社BS日本テレビ」としては、自社が独占的に占有しているはずの「フォレスタ画像」がyoutubeに大量に違法投稿されていることを知った、そこで現著作権法の定める当然の権利に基づいてすべての動画を削除したということなのです。
 「違法動画削除」に何だかんだ文句を言っても始まりませんし、いたずらに言い募ることは「無法」にもつながりかねず、あまり生産的ではないと思います。

 それよりも事の本質は、あまりにも厳しすぎる我が国著作権法の縛りにあります。先に挙げた「フェアユース法」の我が国への導入は国民全体が真剣に考えるべき問題です。特に音楽著作物に関しては、約700万曲を一手に管理しているというJASRAC(という文化庁からの天下り団体)の独裁体制が大問題です。それに今回問題の各テレビ局の、非営利使用も認めない映像占有権も問題視すべきです。

 ネット上で今回のような問題が発生するわけですから、「著作権法」はけっして一般国民とは無縁な法律ではありません。あまりにも厳しすぎる同法の規制緩和を求めて「著作権法改正」の国民的運動を起こす機運を盛り上げていく必要があるのではないでしょうか。

 と、著作権法がらみの難しい問題はこのくらいにしてー。
 お二人の大量動画は削除されましたが、「フォレスタ動画」数少ないとは言えまだ視聴可能なものが幾つか残っています。youtubeには、お二人以外の小投稿で未削除なのがあるのです。
 例えば『花の街』『忘れな草をあなたに』『アザミの唄』『里の秋』『荒城の月』『鎌倉』『おゝ牧場はみどり』『フォレスタコンサート2011』など。まだの方はネット検索によりお早めにお聴きください。

 それにこのたび『フォレスタ動画が視聴できなくなっちゃった』の「フォレスタファン」様コメントで、大変耳寄りな情報がもたらされました。以下に転載させていただきます。
                        *

毎日you tubeでフォレスタを聞くのが楽しみだったのに、削除されてしまって残念です。

でも、まだまだあちこちに残っていますよ。

とりわけ、中国の動画サイトの分は、BS日本も手が出なかったみたいで、ほぼ原形通り残っています。

曲数は極端に少ないので、さびしくなりますが、何とかフォレスタの皆さんのお姿を楽しめます。

これからも中国のサイトに直接アップすれば、たぶん日テレもどうしようもないと思います。 
                        *
 早速「善は急げ」とばかりに、フォレスタファン様ご指定の中国サイトを当たってみました。それは中国動画サイト「youku.com」のことだと思います。同サイトは視聴数が何と、1日1億本を突破しているというのです。著作権違法大国・中国のサイトであるだけに、動画の削除もゆるそうなのです。
 で、youkuのトップページ上部の検索窓に「FORESTA」と入れたところ、出てきました。懐かしのフォレスタ動画の数々が !

 1~3まであり、中にはフォレスタコーラスとはまったく無関係な動画も混じっているものの、ざっと30以上のコーラス曲がアップされています。
 例えば『5番街のマリーへ』『別れの朝』『赤とんぼ』『秋桜』『知床旅情』『蘇州夜曲』『時の流れに身をまかせ』『昴』『瀬戸の花嫁』『高校三年生』etc.
 数は少ない上、歌の終わりに向こうの映画のスポットCMが入ったりしますが、この際贅沢は言っておられません。ご紹介しただいた「フォレスタファン」様には深く感謝申し上げます。

 そう言えば、newminamiさんが投稿総合ページ右サイトで、今年に入ってから「そろそろ著作権法がヤバイ感じになってきた。別の方法を考えなければならないかもしれない」というようなコメントを出しておられました。その「別の方法」こそが、フォレスタファン様ご指摘の、中国「youku」サイトに直接アップするという方法だったのでしょうか?

 newminamiさん、loveforataさん。こういう「画期的な方法」がありますから、お早めのyoukuサイトへの、フォレスタ動画の大量再投稿を是非よろしくお願い致します。

 (大場光太郎・記)

【追記】20日夜「フォレスタファン」様がまたまた貴重な情報をお寄せになりました。以下に転載させていただきます。
                        *

私のコメント活用してくださってありがとうございました。

今日になると、すでに何曲かが新たにyou tubeにアップされていますね。

いよいよいたちごっこが始まっています。

ご参考までにお聞きください。
http://www.youtube.com/watch?v=0zzsb21jwMY&feature=relmfu
                        *
参考サイト
中国の動画共有サイト『youku.com』http://www.youku.com/
 →「FORESTA」検索した結果、
http://www.soku.com/search_video/q_%EF%BC%A6%EF%BC%AF%EF%BC%B2%EF%BC%A5%EF%BC%B3%EF%BC%B4%EF%BC%A1
関連記事
『フォレスタ動画が視聴できなくなっちゃった』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-1442.html
『日本は世界一著作権法に厳しい国?』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-6dfc-1.html

【追記2】
 既にご存知のことと思いますが、「everstone04」さんによって5月1日深夜現在、125本のフォレスタ曲が再投稿されています。多くのフォレスタファンの心情を慮ったeverstone04さんの捨て身の投稿に敬意を表し、深く感謝申し上げます。今後の完全復旧を楽しみに待っております。
 BS日本テレビ・日本テレビさん。フォレスタ曲のユーチューブ投稿は「絶大な宣伝効果」を呼んでいると思いますよ。私だって、これによって初めてフォレスタコーラスを知ったのですから。それに折りをみて、DVD全集も求めます。どうか再削除はしないでください。お願いします。 (5月2日未明)

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『ハックルぺリ・フィンの冒険』読みました

 -古き良きアメリカの開拓者精神物語に仕掛けた、M・トウェインの「陰謀」とは?-

 10日ほど前、『ハックルベリ・フィンの冒険』(以下『ハック・フィン』と略記。角川文庫)約650ページを読み通しました。姉妹作『トム・ソーヤーの冒険』を読了した今年の元旦から直ちにこちらを読み始めたわけですから、4カ月以上かかってしまいました。直後の読後感はただ一言「やれやれ、やっと読み終えたか」。

 この小説は「自由」を求めて1830年代、14歳の「宿なしハック」と黒人奴隷のジムが、『トム・ソーヤー』の舞台となったバイク郡の小さな谷あいの町から抜け出して、筏やカヌーを乗り継いでミシシッピ河を下っていく、その道中で遭遇したさまさまな人々、出来事、事件を描いた冒険物語です。
 物語の書き出しからお終いまで、ハック・フィンがその一大冒険譚を回想して話していく、という体裁を取っています。通常の香気溢れる世界文学は、格調高い文体で綴られていくものですが、『ハック・フィン』に限っては、当時の米南部各地のガラッパチな方言が自在に使われています。

 息も継がせぬストーリー展開とは、まさに『ハック・フィン』のような小説を言うのでしょう。現代の目まぐるしいテンポが売りの米国ハリウッド映画のアドベンチャー巨編は、遡ればこの小説をお手本に始まったのではないか?と思うほどです。次々に局面が変わり、ハックたちはハラハラドキドキの危ない場面に数多く出くわすのです。
 どこかの民放局のコピーをもじって言えば「面白くなければ小説じゃない」-これが小説の一つの定義であるとするなら、『ハック・フィン』はまさにそれを地でいく小説だと言ってよさそうです。

 事は単にミシシッピという大河を下っていくというのに過ぎないはずなのに、至るところに仕掛けられた地雷のような出来事、目まぐるしいストーリー展開。これぞマーク・トウェインという作家の本領発揮といっていいようです。
 この小説の中にこそ、トウェインが若い頃「水先案内人見習い」を経験した、汽船やミシシッピ河、流域一体の地形、周辺の町や村の事細かな情報が存分に生かされています。
 また忘れてならないのは、トウェインの聖書や古典文学などへの造詣の深さです。それが全編を通して、「学がない」はずのハックの口からさりげなく語られるのもこの小説の面白みの一つです。

 当時はご存知西部劇でおなじみのように大の「西部開拓時代」でした。金鉱脈などを求めて、我も我もと西部へ西部へ…。そこで生まれたのが後々まで米国人の大きな気質とされる「開拓者精神」(フロンティアスピリット)です。
 しかし『ハック・フィン』を読み進めていくと、西部への流れだけではなく、南部からより深南部への富を求めての活発な移動があったことがうかがわれます。

 宿なしハック少年や相棒の逃亡奴隷ジムでは行動的に限られてしまうところを、冒険譚に登場する大人たちの活動がそれを補完する役割をしています。
 最大の見せ場は、第19章から第31章までの、たまたま出会った老人と中年の二人の詐欺師との水上での共同生活、また彼らが陸に上がって巻き起こす大騒動の数々です。

 二人のうち老人はフランス革命の最中に行方不明になったルイ17世を騙り、中年詐欺師の方はイングランドから亡命してきた公爵家の末裔だというのです。そのため以後二人は、ハックたちに「王様」「公爵」と呼ばせ召使いのようにこき使います。
 圧巻はある町の資産家の主人が亡くなって、英国に渡っていて帰ってきた遺産相続人になりすまし、莫大な遺産を二人で丸ごと分捕ろうと算段するくだりです。二人の人非人な悪行三昧を、ハックの口を借りて次のように語らせています。
 「…これを見たら、誰だってオッ恥ずかくなるぜ。自分が人間っていう種族だってえことがな。」(第24章末尾)

 訳者の大久保博氏は「あとがき」の中で、この作品にまつわる2、3の重要な事を解題してくれています。一つだけ簡単に紹介してみます。それは『ハック・フィン』冒頭に掲げられた次の「警告文」についてです。

   警 告

 この物語に主題を見つけようとする者は、告訴されるであろう。教訓を見つけようとする者は、追放されるであろう。プロットを見つけようとする者は、射殺されるであろう。

                      発令者  著者
                        代筆者 G・G  兵器関係最高責任者

 「告訴」「追放」「銃殺」と物騒な言葉が連なっています。これは私もずっと気になっていたのです。しかし結局意味が分からず、M・トウェイン一流のジョークのたぐいかと思っていました。
 大久保氏によると、これには文字どおりの重大な内容が込められているというのです。

 この中の代筆者の「G・G」とは誰のことなのでしょうか。これは南北戦争(1861~65年)で有名な北軍総司令官のグラント将軍(1822~1885年)のことであるようです。同将軍は後の米合衆国第18代大統領(任期1868~77年)でもありました。トウェインとグラントは親交があり、だからこそ大統領経験者に自分の「警告」を代筆させているのです。

 大久保博氏によると、特に注目すべきは「プロットを見つけようとする者は、射殺されるであろう」という一文だそうです。この中の「プロット」とは通常なら「主題、教訓、筋書」などを意味します。しかしこの文のプロットとはそんな意味ではなく「陰謀」と解釈すべきだとしています(本文中にその使用例あり)。そう解釈すれば、「プロット = 陰謀→射殺」となり、相当の刑罰ということになるわけです。

 M・トウェイン自身が『ハック・フィン』の中で陰謀を企てており、革命思想を注入することが目的の書であるから「作者の陰謀を見つけようとする者は銃殺されるであろう」、読者は命がけでこの作品を読んで欲しい、とトウェインは暗に言っているというのです。
 ここで意味する革命思想とは、当時の何に対してなのでしょうか。大きく二つあり、教会と貴族制度の打破ということです。

 そうしてみると社会の最底辺に位置する浮浪児ハックや、(この作品の直前に開放されたばかりの)黒人奴隷ジムが中心の物語であることがうなずけるわけです。
 M・トウェインは「人間は誰しも奴隷的なものを有している」とも述べています。人間は少なからず「精神的奴隷」としての側面を残しているわけですから、「真の奴隷解放」もトウェインの陰謀の目的の一つだったことでしょう。

 言われてみれば文中にも、教会や貴族(上流階級)へのおちょくりや辛らつな描写、警句が散りばめられていました。キリスト教会の権威の失墜が誰の目にも明らかになったのは、約100年後の映画『卒業』(1968年公開)によってです。ラストで、教会での結婚式の最中の花嫁を、ダスティン・ホフマン演じる若者が強奪して一緒にスポーツカーで去っていく…。

 『マーク・トウェインのこと』で紹介した、
 「あらゆる現代アメリカ文学は、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』と呼ばれる一冊に由来する」
という、A・ヘミングウェイの最大級の賛辞の意味はこの辺にあったのかな、と思われるのです。

 (大場光太郎・記)

『ハックルベリ・フィンの冒険』(角川文庫 マーク・トウェイン作、大久保博訳)
関連記事
『「トム・ソーヤーの冒険」を読んで』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-5a92.html
『マーク・トウェインのこと』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-bd5d.html

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アリアドネの糸(2)

 ラビリントスでのアテネ王子テセウスと怪物ミノタウロスとの対決。首尾よくミノタウロスを退治できたとしてもその後大迷宮を無事抜け出すには…。
 今やテセウスへの恋のとりことなった王女アリアドネは、考えに考えれど不安ばかりが込み上げてくるのでした。
 しかしこれぞ天来の啓示か、ふと閃いたのです。
 「そうだ。ダイダロスに聞いてみるのが一番だわ !」
 迷宮の設計者なら、そこからの脱出法を知っているかもしれない。王女は取るものも取りあえず黒衣に身を包み、王宮を後にし、夜陰に紛れてダイダロスの家を訪ねます。

 話を聞いたダイダロスは、ミノタウロスがこの世に生み出される元となった、その昔の王女の母パシパエと牡牛との世にも奇妙な恋を取り持ったことを思い出しました。縁(えにし)は巡って、今度はその娘アリアドネとアテネ王子との恋の成就のため、いい知恵を貸してくれというのです。
 怪物へのこれまで多くの“若人肉”提供の責任の一端はダイダロスにもあります。この際噂に高いアテネ王子がミノタウロスを退治してくれるのなら願ってもないことです。

 そんなこんなで、教えてやりたいのは山々なれど。ラビリントスの設計図は、完成と同時に王女の父君ミノス王の命によって焼き捨ててしまったのです。名工の誉れ高いダイダロスも既に老境、超複雑迷宮の詳細などほとんど覚えてもいません。
 「そういうわけで、わたくしめにもよう思い出せんのです」
 ダイダロスが気の毒そうにそう言っても、アリアドネは簡単には引き下がりません。
 「何とかならないの?」となおも執拗に迫るのです。やはり「必要は発明の母」と言うもの。そこまで言われて、
 「よい考えを思いつきました」と、ダイダロスははたと膝を打ちました。

 「糸玉を持って入るのです」とダイダロスは言うのです。なおも続けて、
 「入る時に糸の端を扉の所に結びつけ、糸玉をほどきながら中へ中へとお進みなさいませ。帰り道はその糸をたぐりながら戻れば、きっと元の所に戻れましょう」

 これを聞いたアリアドネは「これぞ名案 !」と小躍りして喜び、礼を言うのもどかしく王宮に引き返しました。そして直ちにテセウスが閉じ込められている部屋に向かい、
 「もしもし、アテネの王子様。私はこの国の王女のアリアドネです」と告げました。
 こんな夜更けの予期せぬ来訪者をいぶかしく思い、テセウスは無言のままです。アリアドネはかまわず続けます。
 「ラビリントスに入ったら、もう二度と出られぬことはご存知か?」
 核心を衝いた問いかけに思わず身を乗り出したテセウスは、
 「うすうす聞いてはおります」と答えました。

 なお聞いてみると、目の前の王女は「今まで誰一人として無事で生還した者がいない大迷宮の脱出法を教えましょう」と言うのです。『敵国の王女が、まさか奇特なボランティア精神を発揮してでもあるまいし』。テセウスには王女の意図がまったく読めません。
 「なぜ私にそれほどの情けをかけてくださるのか?」
 テセウスの問いかけに、アリアドネは一瞬たじろぎます。しかし既にエロスの矢でハートを射抜かれている王女は、すぐに気を取り直して、
 「あなたが好きになったから」と告白します。

 えっ、えっ?オレを好きになったからだと?もっともこのオレ様は衆に抜きん出た色男ではあるけれど。
 よく見れば、夜も更けて不意に訪れた異国の王女の、乏しい灯火に浮かび上がったほの白い顔はえも言われぬ美しさではないか。たちまち、妖しいエロスの情炎がテセウスにも燃え移ります。
 二人はこうして「心の糸」が結ばれます。そこでアリアドネはダイダロスから伝授された糸玉による脱出法を教えます。そして王女は言うのです。
 「無事脱出できた暁には、私を連れてこの国から逃げてください。あなたを助けた以上、私もこの国に留まることはできませんから」

 「恋は盲目」(は今や差別用語なのだそうですが、これ以外の言葉でどう簡潔に表現せよと言うのだ !?)。ともかくそのような状態の王女アリアドネは、テセウスへの恋のために生国も父王も捨てて悔いのない心境だったのです。
 「あい分かった。きっと怪物を退治して私は迷宮から抜け出してみせる。その時はあなたを連れてこの国を抜け出しましょう」
 「必ずですよ」
 「必ずですとも」
 テセウスは固く誓約し、アリアドネは携えた糸玉をテセウスに渡します。こうして二人は目と目で再会を約し別れたのでした。

 なおこの時アリアドネがテセウスに渡した糸玉 は赤い糸玉だったという説があり、後々の「運命の赤い糸」の謂れとなったという言い伝えもあります。

 (大場光太郎・記)

関連記事
『アリアドネの糸(1)』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-a402.html

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フォレスタ動画が視聴できなくなっちゃった

 今回は、「フォレスタファン」以外の方にとってはさほど関心のない話題で申し訳ありません。

 13日、「newminami」さんがYoutubeに大量に投稿してくれていたフォレスタ動画がすべて削除され、視聴できなくなってしまいました。その理由は、例によって真っ黒になった各動画中の以下の表示によって明らかです。

"フォレスタ - 花かげ..."
この動画は削除されました。これは、以下をはじめとする複数の申立人から著作権侵害に関する第三者通報が寄せられたことにより、この動画の YouTube アカウントが停止されたためです:
  • 株式会社BS日本
  • 株式会社BS日本
  • 株式会社BS日本
  • 申し訳ありません。

     最終判断は(株)BS日本だったとしても、その前にフォレスタ各動画を見つけたネットユーザーの中に、「これは違法動画ではないか」と同テレビ局に通報した人たちがいたのだろうと推察されます。
     私をはじめ圧倒的な視聴者は、ただ純粋に投稿されたフォレスタ動画を日々楽しんでいましたが、不特定無数のネットユーザーの中には、当該各動画に接して苦々しく思った人たちがいたとしてもおかしくはないわけです。

     3月21日の「loveforesta」さん動画の全削除に次いで、今回newminamiさん動画も視聴できなくなったことにより、「フォレスタ動画」はほぼ全滅してしまいました。
     私は今年1月、loveforestaさんの『フォレスタの別れのブルース』を聴いたことによってフォレスタファンになったことは『美しすぎるフォレスタ』で述べたとおりです。
     ある人が「女性フォレスタは私たちの世代にとってのAKB48だ」とコメントしていましたが、これに同意される人も多いのではないでしょうか。今後Youtube動画でフォレスタの名唱の数々が聴けなくなってしまったわけで大変残念です。

     loveforeataさん、newminamiさんとも、過去に放送された「BS日本・こころの歌」を、昨年夏頃から400曲弱と大量に投稿してくれていました。その果敢かつ旺盛なサービス精神に改めて敬意を表させていただき、おかげ様でこれまで多くのフォレスタの歌を楽しめましたこと、多くの視聴者になり代わりまして篤く御礼申し上げます。

     お二人ともホームビデオとして録画し、私的に再生して楽しむ分には何ら著作権法には抵触しません。それがネット上(のYoutube)に大量投稿したことで違法動画となってしまったわけです。
     特に問題なのは、番組制作局であるBS日本が独占的に占有する映像を無断でネットという公共の場で公開したことです。その他各歌の歌詞・曲の無断使用の問題、著作権法を離れてもフォレスタ各メンバーの「肖像権侵害」の問題もあります(心の広いフォレスタメンバーがそのことで訴えることなどまずないでしょうが)。

     私自身そのことを承知で、『美しすぎるフォレスタ(別れのブルース)』『汽車・三部作』『花言葉の唄』『花かげ』を記事にし、冒頭各歌の動画埋め込みもしました。
     Youtube動画から何行かの文字列をコピーし、ブログ作成ページに貼り付ければすぐ埋め込みが出来てしまうのだし、今回のように「著作権侵害」として元の動画が削除されてしまえば、ブログに埋め込んだ動画も自動的に再生不可となるのだし…。
     私なりに調べた結果、違法動画埋め込みはどうも「グレーゾーンの世界らしい」と判断したのです。

     気になって13日夜8時過ぎ、BS日テレ番組も含めた総合窓口らしい「日本テレビ視聴者センター」に電話で問い合わせてみました。(Tel 03-6215-4444)
     対応してくれたのは30代くらいの女性でしたが、終始やわらかく丁寧な対応でした。フォレスタの件も、同日の動画削除の件も先刻ご承知のようでした。その上で「Youtubeは違法ですから、やむを得ない処置として…」ということでした。

     私はYoutube動画によってはじめてフォレスタの存在を知ったこと、これまでブログで幾つかのフォレスタ紹介記事を出したこと、ただし冒頭に埋め込み動画を用いたことなどを話しました。ブログの件では「フォレスタをご紹介いただきありがとうございます」ということでしたが、埋め込みについては苦笑いしているふうでした。
     「こうしてみると、Youtube動画にもけっこうメリット(宣伝効果)があったんではないですか?」という問いには、「私どもとしては違法は違法です、としかお答えできません」ということでした。それはそうでしょうね。

     その際Youtube動画に代わるものとして、「フォレスタDVD」を薦められました。既に6組発売されているようです。「詳細はこちらで」と販売元のコロンビアミュージックショップの電話番号を教えてくれました。(Tel 0120-177-101)

     ダメ元で、15日夜そこに電話してみました。こちらは20代くらいの女性です。
     「何組かのDVDが出てますけど、過去の歌全部じゃありませんよね。聴きたい曲がけっこう入ってないみたいなんですよ」「例えばどんな歌ですか?」
      (ここの何行か都合により削除)
     「随時新しい曲集を発売していく予定ですが、いつとは申し上げられません。詳しいことは製作のBS日テレさんの方に…」と、こちらはあまり要領を得ない内容でした。

     例えば当ブログで取り上げた『汽車・三部作』『花言葉の唄』『花かげ』も収録されていません。が、無いものねだりしても仕方ないので、既に販売されているDVD曲集をしっかり聴き、次の曲集が出るのを待つしか方法はなさそうです。

     (以下の部分削除)

     Youtube動画が視聴できなくなったことにより、埋め込みも不可、したがって今後順次取り上げていきたいと考えていたフォレスタ歌を取り上げることはできなくなりました。ただ今後何かありましたら「フォレスタだより」などとして、フォレスタ記事を随時公開することがあるかもしれません。

     (大場光太郎・記)

    参考
    『フォレスタ通信』-「BS日本・こころの歌」より【DVD 絶賛発売中 ! 】
    http://www.bs4.jp/music/guide/kokoro/index.html
    フォレスタオリジナル曲『まほろば』(『フォレスタ通信』トップページ) 
     (男声、女声混声による素晴らしいコーラス曲です ! 3・11の前に作られた歌ですが、3・11によって深く傷ついた日本再生への祈りの歌のようです。)
    http://foresta.music.coocan.jp/main/foresta.html
    関連記事 
    『美しすぎる「フォレスタ」』
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-1920.html
    『フォレスタの「汽車・三部作」』
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-e894.html
    『フォレスタの「花言葉の唄」』
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-5ca8.html
    『フォレスタの「花かげ」』
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-e162.html

    【追記】
     5月1日現在で、上記フォレスタ歌は全部再視聴できるようになりました。「everstone04」さんの、多くのフォレスタファンの心情を慮っての捨て身の投稿に敬意を表し、深く感謝申し上げます。BS日本テレビ・日本テレビが再削除することのなきよう祈りたいと思います。 (5月2日未明)

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    かなえの殺人レシピ(17)

     -木嶋佳苗は早く極刑を受けよ。しからば日本毒婦列伝中に永く名を残すべし-

     男性3人を殺害したとして殺人罪などに問われていた木嶋佳苗被告(37)に、13日さいたま地裁の裁判員裁判法廷において「死刑」判決が言い渡されました。

     長期化した“かなえ裁判”は、公判初日の2月17日から「今までした中で、あなたほど凄い女性はいなかった」「具体的には…。テクニックよりも本来持っている(女性器の)機能が高い、と(客に誉められた)」というような、ぶっ飛びの「名器自慢」からスタートしました。
     その他にも愛人契約など“名器”で稼いだ金が月額150万円などと、時折り飛び出すセックス談義で、さいたま地裁はとんだ“ピンク法廷”になってしまいました。

     それもあってか、かなえ裁判は話題沸騰、テレビのワイドショーでは連日のように木嶋佳苗を取り上げたようです。
     超肥満体、ブスな素顔に、マスコミはさすがに「美人詐欺師」とは最後まで銘うてなかったものの、法廷内での佳苗の“女子力”は相当のものだったようです。午前と午後の法廷では毎回のようにお色直しをして登場するは、推定Fカップの豊満な胸を強調したセレブファッション、長い黒髪は艶々肌はもち肌、動作のはしばしにまで意外にも女らしさに溢れていたというのです。

     何よりも圧巻だったのは、法廷での堂々たる立ち居振る舞いだったようです。被害者本人や遺族がどんな不利な発言をしても表情を崩すことなく、常に「上から目線」だったというのです。また傍聴席にいて被告席の佳苗と目があった人はその鋭い“目力”に圧倒されたといいます。証拠品として提出された被害者への佳苗からの手紙は、クセがなく達筆な文字だし…。
     そういうことがあいまって、ジワジワ女性ファンが増え、何十人もの“追っかけギャル”まで現れたというではありませんか。

     阿部定も真っ青の木嶋佳苗という稀代の毒婦に対して、6人の市民裁判員プラス3人のプロの裁判官によって「死刑」という極刑判決が下されたのです。
     目撃証言や自白といった確たる直接的証拠がなく、状況証拠の積み上げによって木嶋佳苗の3人殺害を立証するという、専門の裁判官でも悩むような極めて難しい裁判でした。今回裁判員を務めた男性(27)は記者会見で、「率直に言うと、難しいの一言に尽きる」と深く悩んだことを吐露しています。

     佳苗は寺田隆夫さん、大出嘉之さん、安藤健三さんの3人の被害者と死亡直前まで会っていること、いずれの場合も直後に佳苗が多額の現金を引き出していること、遺体発見現場には練炭とコンロがあったこと、などの共通点から木嶋佳苗の犯行以外あり得ないという検察側論告求刑に沿った判決となりました。
     確かに「かなえ略伝(?)」を綴ってきた私も『死刑以外ないよな』と思うところはあります。しかし裁判には「疑わしきは被告人の利益に」という一般則があります。まして佳苗のケースは、プロの判事でも「有罪か無罪か」で悩むケースなのです。
     なのに、素人裁判員が安直に極刑判決を下していいのかという疑問が残るのです。

     今回の判決で連想されるのは、現在進行中の小沢裁判です。
     小沢一郎民主党元代表は2度検察審査会にかけられ、2度とも「起訴相当議決」が出されたことによって「強制起訴」となり、現在の不毛な裁判となっています。性格は異なるとは言え、同審査会でも議決したのは11人の素人審査員なのです。
     しかも1回目の審査員選定にあたっては、最高裁事務総局の指示による「イカサマくじ引きソフト」が用いられたことが分かっています。予め“小沢嫌い”の市民を選定することが可能だったのです。

     また同審査会では検察の捏造調書が起訴相当議決の決め手になっていますし、素人審査員を誘導した疑いのある審査補助員の弁護士選定にも問題大有りです。その上2回目の審査員は規定に違反して1回目の人たちが全員そのまま居残ったか、まったく審査員が存在せず検察審査会事務局で勝手に起訴相当議決を作ってしまった疑惑すら浮上しています。
     その点裁判員制度は、暗黒検察審査会よりはずっと開かれた制度とはいえます。しかし素人の市民たちに「死刑」という極めて重い判決を委ねてもいいのか、という疑問が付きまとうのです。

     今回の極刑判決に一番喜んでいるのは警視庁、なかんずく同庁青梅署でしょう。青梅署は寺田隆夫さん死亡を自殺扱いにし、司法解剖することなく寺田さんを荼毘に付す許可を与えたのです。佳苗が寺田さんと直前まで付き合っていたことを知りながら、佳苗とは電話でお話しただけ。例によって佳苗の自在トークにコロッと騙され、直接尋問をしなかったのです。
     今回の判決は、警察組織の頂点に位置する警視庁を守る意図もあったのではないか?とつい勘ぐってしまいたくなります。

     いずれにしても裁判員制度が定着しつつある現状では、一審の裁判員裁判での判決が極めて大きな意味を持ちます。佳苗側は当然上告するのでしょうが、ここでの極刑判決を覆すには、佳苗側でよほど有力な「3人を殺していない証拠」を出すしかありません。
     それは事実上無理でしょうから、最高裁まで行くとして今後3年ないし5年のちには間違いなく「死刑確定」となるはずです。

     しかし状況証拠の積み上げだけで本当に死刑執行できるのでしょうか。それが今後の判例となり、一審の素人裁判員たちによって死刑判決された場合は、直接証拠なしでも、状況証拠の推論によってどんどん死刑になってしまうことになりかねないのです。これは考えてみれば恐ろしい事態といえます。

     当ブログでも初公判前から、2年以上前の『かなえの殺人レシピ(1)~(15)』シリーズへのアクセスが殺到し、かつてないほどのお祭状態でした。事件発覚の09年秋当初もそうでしたが、とにかく異常なほどの「かなえ人気」なのです。今や木嶋佳苗は一大「ブラックカリスマ」と言っていいようです。
     宗教的カリスマの麻原彰晃は、とうに死刑確定していながらいまだに執行されていません。仮に執行すれば“永遠の偶像”となり、熱烈な信奉者たちが尖鋭化し不測の事態が起きかねないことを恐れているのでしょう。

     麻原ほどではないとしても。木嶋佳苗の場合も、状況証拠だけに加えてそのブラックカリスマ的人気。それらを考慮して、死刑確定しても執行はせずに「務所飼い殺し」、つまり事実上終身刑扱いになることも考えられます。

     (大場光太郎・記)

    参考
     本記事作成にあたっては、初公判以降の『日刊ゲンダイ』の幾つかの記事を参考にまとめました。
    関連記事
    『かなえの殺人レシピ(1)~(12)』
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/index.html
    『かなえの殺人レシピ(13)~(15)』
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/index.html

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    菅井円加さんのこと

     -厚木市在住の菅井円加さん、若手ダンサーの世界的登竜門で見事優勝 !-

     昨年1月に厚木市の広報紙『広報あつぎ』から採り、厚木市在住の気鋭の作家・太田靖久さん(新潮新人文学賞受賞)を紹介しました。最近の同広報紙で、またまたビックニュースを見つけましたので、今回はまた厚木市在住の「時の人」を取り上げてみたいと思います。

     その人は菅井円加(すがい・まどか)さんです。菅井さんは現在17歳ですが、こんな若さで日本中をアッと言わせるような栄冠に輝いたのです。
     菅井円加さんは、世界にはばたく若手ダンサーの登竜門として名高い「ローザンヌ国際バレエコンクール」(スイス)の、第40回を記念する今年2月の大会で見事優勝を成し遂げたのです。日本人の優勝は熊川哲也氏以来のことだそうです。

    出典photo.sankei.jp.msn.com

     源義経の“八艘飛び”もかくやと思われる
    上の画像は、同コンクールでの現代舞踊(コンテンポラリー)部門での演技の一コマ です。
     菅井さんの演技については審査員全員が1位と評価も高く、審査委員長ジャン・クリストフ・マイヨ氏は「円加のクラシックは、円熟した完成度の高いもので驚いた。同時にコンテンポラリーの表現も素晴らしかった。一般にダンサーはクラシックかコンテンポラリーのどちらかにより優れているものだ。ところが円加の場合は両方に優れている。両者に線を引かず、両方必要だと知ってもいる。今後のダンス界を象徴するようなダンサーが登場した」と、手放しで絶賛しています。

     さらに日本人審査員の吉田都氏は、「練習の時から、理解の仕方や反応が早く、審査員たちも注目していた。しかし、特に昨日舞台で審査が始まった時から急に輝きだした。飛び抜けていた。それが今日の決勝でさらに良くなった。その結果が1位につながった」と高く評価し、さらに「コンテンポラリーは素晴らしく、将来どんな振付家の作品でも、菅井さんならどんどんチャレンジできる。そういう意味で成長が楽しみだ。一方クラシックも優れているので、幅広く踊れる。今、バレエ団はそういうダンサーを求めているので多くのカンパニーからオファーが来ると思う。世界を舞台に活躍できる大型のダンサーだ」と、強い期待を寄せています。

     吉田氏は、菅井円加さんの卓越の根底にあるものは「ダンスの質の高さ、全体の体の動きのコーディネーションが本当に素晴らしいからなのだ」とも付け加えています。
     しかし「ローマは一日にして成らず」、栄冠を掴むまでは大変な努力と精進があったのです。その辺のことについては『広報あつぎ』記事が紹介しています。

     菅井さんが姉が踊る姿に憧れ、バレエを始めたのは3歳のころ。6歳で入ったバレエ教室で最良の指導者(佐々木三夏氏?)に出会い、以後全てをバレエに注ぎ込んできたといいます。
     学校が終わると、時間を惜しんで鏡の前に立ち続け、手作りのトーシューズは、繰り返される練習のためにわずか1週間で履きづぶされるほどだったそうです。
     思うように踊れず、バレエを辞めようと思ったことも度々あったといいます。そんな時も「ここで諦めたら自分に負けたことになる」と気持ちを奮い立たせ、ひたすら練習に打ち込むことで幾つもの壁を乗り越えてきたのだそうです。(現在は大和市にある佐々木三夏バレエアカデミー所属)
     やはり栄冠の陰には並々ならぬ長い間の修練の積み重ねがあったわけです。

     「瞳は未来を見つめて輝いている」と題された『広報あつぎ』1面には、大きく菅井さんの上半身が映し出されています。演技中の鬼気迫る姿とはうって変わって、明るい笑顔いっぱいの、和光高校(東京都町田市)2年(今は新3年生)という女子高生の菅井さんの素顔がそこにはあります。

     そんな菅井円加さんのさらなる目標は「世界中の人に感動を与えられるダンサーになりたい」。バレエダンサーは30代くらいがピークだと思います。彼女はまだ10代です。さらに高度な技術を磨くのはもちろん、女性としての魅力を増し加えた円熟味のある「菅井バレエの完成」はまだ先のことです。
     一厚木市民として、「世界に羽ばたいた菅井円加」の未来の姿を先取りして想像してしまいます。陰ながら応援してま~す !

     (大場光太郎・記)

    参考・引用
    厚木市広報紙『広報あつぎ 第1132号』(平成24年4月1日発行、1面)
    『菅井円加のバレエ画像集【ローザンヌ国際コンクールで優勝】-NEVERまとめ-
    』(挿入画像はこちらのサイトから1枚をお借りしました。)
    http://matome.naver.jp/odai/2132838681056389201
    『これが「優勝の演技」 !』(クラシック部門演技-ANNニュースのYoutube動画)
    http://www.youtube.com/watch?v=vb-rbWIs70c
    関連記事
    『小説には力がある』(太田靖久さん紹介記事)
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-6058.html

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    水谷建設元社長を1億円横領背任で告発

     -小沢事件という、近代日本最大の大謀略が土台から崩れようとしている-

     藤島利久氏(「新党市民」を立ち上げ代表に就任?)が、川村尚水谷建設元社長(53)への告発状を東京地検に提出しました。

     「陸山会事件」はそもそも小沢一郎民主党元代表側に「水谷建設側から1億円の裏献金があった」という、当時の東京地検幹部らの“ストーリー”によって始まったものです。
     それを裏付けるため2010年1月、東京地検による関係先への大々的な強制捜索が行われ、同年同月石川知裕衆院議員ら3人の元秘書を逮捕しました。

     しかしこの見立ての元はと言えば、大鶴基成、佐久間達哉ら地検幹部が以前福島県知事汚職事件(最高裁で佐藤栄佐久元知事の無罪確定)を担当していた際、東北の某ゼネコン筋から小耳に挟んだ“ガセネタ”のたぐいに過ぎなかったのです。
     大鶴、佐久間らは、己の栄達のためにこれを真に受け、以後暴走し続けたのです。もしこれが真実なら、政界きっての実力者・小沢一郎の政治生命を絶つことが出来、将来の検事総長ポストは約束されたも同然だからです。

     しかし押収した膨大な資料からも、可視化されていないのをいいことに3元秘書への連日の過酷な取り調べによっても、「1億円授受」の事実は全く出てこなかったのです。
     それもそのはずです。3元秘書裁判の法廷で、検察側証人として「石川氏に裏金を渡した」と証言した川村元社長が、自分で1億円をネコババした疑いが濃厚だと言うのです。一部週刊誌は、カネは川村元社長が愛人に渡したことをにおわせています。

     そこで藤島氏の川村元社長への告発状提出となったわけです。藤島氏は「私の告発状が受理されないということはありません」と、強い自信をのぞかせています。

     大鶴、佐久間ら地検幹部らは、裏献金収賄罪での立件が不可能と悟って、苦し紛れに次の手を出してきます。陸山会の「世田谷土地購入にあたっての収支報告書に、政治資金規正法上の虚偽記載があった」とのイチャモンです。
     それに小沢元代表の共謀罪を無理やりくっつけて、元産経記者の山際澄夫を使って検察審査会に持ち込み「強制起訴」させ、現在の小沢裁判に至っているわけです。

     単なる政治資金収支報告書の「期ズレ」が問題視されたわけですが、これは仮に発覚した場合それまでは同報告書の修正で済まされてきた軽微な問題なのです。しかしなぜか小沢元代表のケースに限っては罪に問われることになったのです。

     今月26日に東京地裁における小沢裁判の判決が出されます。無罪、有罪どっちに転ぶか分かりません。が、09年3月の大久保隆則元秘書逮捕からここに至るまでの3年余に、どれほどの「小沢一郎抹殺」のための強大な謀略が働いてきたことか。
     (大本の戦争屋系米国はこの際除外するとして)当時の自民党麻生政権幹部、自民党大物議員、東京地検、財務省&国税庁、最高裁事務総局、小沢・鳩山以後の民主党幹部、日弁連、在特会など右系団体…。

     そうそう、もう一つの巨悪を忘れてはなりません。「官報複合体」の一方として、検察の片棒を担いで小沢一郎の「人格破壊キャンペーン」を執拗に繰り返し、多くの誤報道をしながらいまだ謝罪、検証すらしていない新聞・テレビという腐れマスゴミです。

     これらの「罪状」が白日の下にさらされなければ、「真の日本再生」など夢のまた夢です。

     (大場光太郎・記)

    参考
    『日刊ゲンダイ』「水谷建設「裏献金1億円」の真相」(4月11日3面)
    関連記事
    『検察審査会への申立人は山際澄夫だ !』
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-73af.html

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    映画『SPEC』と第3の予言と公安警察と

     先日の『なぜ今「ファティマ第3の予言」なのか』に、「テリー」様よりコメントがありました。コメント内容は以下のとおりです。

    はじめまして。
    私は今日初めてファティマ第3の予言を知りましたが、知ったきかっけは映画「SPEC」でした。ただ、この映画公開が4月7日なので、この記事以降の話ですね。 (転載終わり)

     『SPEC~天~』劇場公開早々に観られたテリー様によると、この映画の中で「ファティマ第3の予言」がテーマの一つになっていたということです。当ブログの「ファティマ記事」急増の本当の原因は、多分これでしょう。
     テリー様は「映画公開が4月7日なので、この記事以降の話ですね」と述べておられます。しかしこの映画は同名のТBSテレビドラマの映画化のようです。最近とみに振るわない同テレビ局にあって、自局がらみの映画公開とあっては、同局は“社運”を賭ける意気込みで、かなり前から前宣を繰り返していたはずです。

     早速Youtubeで、この映画の1分30秒ほどの紹介動画が出ています。
     それによると「SPEC」とは、通常の人間の能力を超えた予知能力や瞬間移動などの超能力のことだそうです。このSPECを持った犯罪者(スペックホルダー)と、警視庁公安部特別捜査官・当麻紗綾(戸田恵理香)と瀬文焚流(加瀬亮)の刑事コンビとの息詰まる戦いを描いたドラマであるようです。

     動画の中には、「皆殺し」「殺す !」などの物騒な言葉が飛び交い、字幕では「世界征服計画」「人類最後の日」「最終決戦」「左手に火の剣を持つ天使」などのオドロオドロしい言葉が踊っています。そして最後に「ファティマ第3の予言とは」が出てくるのです。
     「ファティマ第3の予言」への急速な関心の理由は、やはりこの映画でしょう。これ以外ないと思います。『なぜ今「ファティマ第3の予言」なのか』では、本文も追記もいずれも的外れでした。これをお知らせいただいたテリー様にはあらためてお礼申し上げます。

     さてこの映画によって、「ファティマ第3の予言」とともに「警視庁公安部」が脚光を浴びることになるのでしょうか?しかし「公安部」をいたずらに神聖視していただいては困るので、現実の警視庁公安部の実態を少し紹介してみたいと思います。
     なおこれは『日刊ゲンダイ』の「日本の警察のフシギ(6)」に基づくものです。

     警視庁公安部は、花の捜査一課と共にエリート集団と言われています。しかしこれはあの悪名高い戦前の「特別高等警察(略称「特高」)の名残を受けて発足した組織です。かつては共産党や極左過激派の取り締まりで華々しく活躍したものでした。
     中国やロシアのスパイ、カルト集団の摘発、動向監視も得意とされています。

     ところがこの公安部、最近はめっきり存在感が薄いといいます。共産党は危険な組織ではなくなり、極左過激派にもかつてのような勢いはなく、カルト集団はオウム事件以降すっかりおとなしくなっています。まして大型スパイ事件などは、今回のSPECクラスの映画の中でのお話にすぎません。
     
     こうしてみると、公安部が膨大な捜査員を維持する必然性はもはや全くないと言っていいようです。それでなくても公安部は、前代未聞の不祥事と言われた国際テロ捜査文書流出事件の犯人をいまだに逮捕出来ずにいます。
     どこからも「公安不要論」が噴き出さないのがおかしいくらいなのです。それどころか公安警察は、今もって日本警察の中でデカイ顔をしています。これには理由があると言います。

     公安部の伝統的な捜査手法に「尾行」があります。絶対相手に悟られることなく尾行するノウハウだけは、戦前の特高以来お手の物なのです。この尾行技術を重宝がっているもう一つの組織があります。「監察部門」です。警察官の不祥事を監視するところです。
     警察官が最も恐れる監察部門に、公安部経験者が配属されることが多いといいます。そして警察内ではご法度とされる不倫の証拠などを掴むため、興信所よろしく日夜同僚の尾行を続けているというのです。

     今や公安警察に怯えているのは、共産党でも極左集団でも外国人スパイでもなく、ほかならぬ警察官自身なのです。
     時に公安警察は、警察幹部の不祥事のネタを握ることもあります。それこそが、警察内部で勢力を維持する公安部の力の源泉であるのです。いやはや。
     
     と言うようなわけで、警視庁公安部の格好よい活躍はドラマだけのもの。くれぐれも同映画を観終わって、公安部を崇めることのないようにしていただきたいものです。

     (大場光太郎・記)

    参考・引用
    『劇場版SPEC~天~』OFFICIAL SITE
    http://www.spec-movie.jp/index.html
    『映画「SPEC~天~」予告編』(Youtube動画)
    http://www.youtube.com/watch?v=-048VsJ7C20
    『日刊ゲンダイ』「緊急連載 日本の警察のフシギ(6)」(4月3日5面)
    関連記事
    『なぜ今「ファティマ第3の予言」なのか』
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-4d19.html

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    フォレスタの「花かげ」

     -日本人の情感に訴えるこの歌。女声フォレスタの名唱をじっくりとお聴きあれ !- 

         (「フォレスタ 花かげ」YouTube動画)
          https://www.youtube.com/watch?v=GdlJbm3uCQU

     先ずは『花かげ』そのものについて述べてみようと思います。
     この歌は昭和7年発表ながら、大正時代の「赤い鳥運動」から生まれた数々の名童謡の影響が強く感じられます。さらに言えば、大正浪漫的雰囲気を色濃く受け継いだ名叙情歌であるように思われます。

     姉が遠い里に嫁に行ったことによって、実家に一人残された妹の寂しさを歌った歌です。
     1番から3番までを通して、1行目で「十五夜お月さま」が、2行目で「桜吹雪 花かげ」が。王朝文化以来日本的風物として「雪月花」が有名です。この歌ではそのうち「月」と「花」が歌われています。
     「月」は秋を代表する風物であり、「花(桜)」は春を代表する風物です。この二大風物を歌の中に詠み込んだことが、発表以来『花かげ』が人々に広く愛唱されてきたゆえんの一つなのではないでしょうか。

     「十五夜お月」は、季語的文脈で言えば、旧暦八月十五夜の「中秋の名月」しかありません。
     だから『花かげ』は、花の盛りも過ぎた桜吹雪のただ中でお嫁入りしていった「お姉さま」を、一人残された妹が、中秋の十五夜月を仰ぎながらしみじみ偲んで、哀しんでいるという設定になるのではないかと考えられます。

     「十五夜お月さま」「桜吹雪」「花かげ」が3番まで繰り返されます。それによって、この歌を聴いた者は、桜吹雪のただ中での姉と妹の別れのシーン、冴え冴えと掛かる十五夜月を振り仰いでいる妹の姿がパーッと浮かんできます。
     これが、「月」「花」という一語の有する「日本的イメージの力」と言えそうです。「月」「花」という言葉だけで、日本人誰しもが共有するイメージが喚起されてくるのです。

     昭和7年(1932年)と現代では80年の隔たりがあります。百八十度と言っていいほど、世の中様変わりしてしまいました。それでも『花かげ』は今もなお、聴く者の心を揺さぶる訴求力を持ち続けています。

     『フォレスタの花かげ』。4人の女声コーラスが、この歌の情感をいやが上にも高めてくれています。私などは女声フォレスタコーラスの中でも名唱の一つに数えたくなります。しっとりした吉野翠さんのピアノ演奏も“聴きもの”です。

     多くの「矢野聡子ファン」の皆さん。歌の出だしが、矢野さんの大映しから始まりましたよ !
     既にご存知かと思いますが、矢野聡子さん最近結婚し、フォレスタ活動は一時休止という事のようです。「ご結婚おめでとうございます !」。でも、熱烈な“さとちゃんファン”にとってはこの歌の心境そのものではないでしょうか。矢野さんの一日も早い復帰が待たれますね。

     2番の白石佐和子さんの独唱はさすがです。人馬一体ならぬ「人歌一体」というのがあるのか、どうなのか。白石さんはこの歌の世界に入りきっておられるようで、聴き惚れてしまいます。
     “お姉さま”格の白石さんの美声を聴きながら、ふと思いました。この歌は直接的には残された妹の哀しみを歌っていながら、間接的には遠くに嫁に行った姉の哀しみの歌でもあるのではないだろうか、と。

     この歌全体にわたって、低音部でしっかり支えてくれているのが吉田静さんです。吉田さんの“低音の魅力”を見逃すことはできません。“吉田メゾソプラノ”が、このコーラスに奥行きと深みを与えています。

     3人のコーラスの真ん中のポジションにいるのが中安千晶さんです。中安さんの可憐な立ち姿から、私は密かに思ってしまいました。このコーラスはこれとして。中安さんは女声フォレスタの中で“妹分”なのだし、中安さんの独唱バージョンも是非聴いてみたいものだな、と。

     (大場光太郎・記)

    参考
    『フォレスタ通信』-「What‘s New?」(2012-03-17「メンバーのお知らせ」) (この中に矢野さんの結婚、活動休止のお知らせが出ています。)
    http://foresta.music.coocan.jp/Whatsnew/WhatsNew.htm
    関連記事
    『「赤い鳥運動」について』
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-4908.html
    『フォレスタの「花言葉の唄」』
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-5ca8.html

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    検察審査会への申立人は山際澄夫だ !

     阿修羅掲示板をあたっていて、大変興味深い記事を見つけましたので以下に転載します。今まで小沢一郎民主党元代表を検察審査会に申立てしたのは在特会の桜井誠代表と言われてきました。実際当時同会のサイトで、桜井誠なる人物が「自分が申立てた」と書いていたことに皆コロッと騙されました。

     実際の申立人は、元産経新聞記者の「山際澄夫」だそうです。この御仁私も知っています。3年程前テレビ朝日の『朝まで生テレビ』によく出ていました。同番組で、まるで野良犬のように大声で小沢批判をわめきちらしていました。その姿はジャーナリストとしての見識を疑う不愉快極まりないもので、司会の田原総一朗もたまらず「アンタうるさいから、少し静かにしろ !」とどなったほどです。
     おやおや、こんな三文記者による申立てのために、その後の政治状況がめちゃくちゃにされてしまったのか。強い憤りを覚えます。

     「在特会」という右翼系市民団体の桜井誠なる人物が申立てできなかったので、山際澄夫の申立てとなったようです。彼らは元からグルだったわけです。さらに驚くべきことに、東京地検の小沢不起訴処分が、検察から事前に山際や桜井にリークされていた可能性もあるといいます。
     小沢“謀略”事件、とにかく何から何までめちゃくちゃです。

     なお冒頭で紹介されている「街角カフェТV(藤島利久氏)」記事も一読の価値があります。その中に、藤島氏と東京地検の複数の人間との電話でのやりとりの動画があります。これも必見です。
     藤島利久氏、私は始めて知りましたが高知県在住の人だそうです。市民活動家なのでしょうか、土佐藩士もかくやと思われる風貌の同氏、検察に鋭く切り込んでいます。小沢事件に関して、水谷建設社長への1億円背任での告発状を近々検察に提出するとのことです。

     今月は8日と20日に、東京で「小沢一郎無実デモ」も大々的に行われるようです。私は今なお六分四分で東京地裁の一審判決は「有罪」と見ていますが、そうなったらただでは済まないのではないでしょうか。  (大場光太郎・記)


    検察審査会への申立人は山際澄夫です。森ゆうこ議員が見届けました。 (投稿者「無生物」氏 4月4日)
    http://www.asyura2.com/12/senkyo128/msg/518.html

    (回答先: 検察が小沢不起訴情報を真っ先に在特会・桜井誠にリーク / 陸山会事件の汚れた罠 ~ 新党市民(政治団体)藤島利久 投稿者 街カフェTV 日時 2012 年 4 月 04 日 07:11:01)

    平野貞夫氏「森先生、誰が小沢一郎さんを申し立てたんですか?」
    森ゆうこ議員「私は知っていますが、お話することはできません。(国会の検察官適格審査会になったことから)議決書そのものを見ておりますので、どなたが申立と告発をした方なのかという情報はもっております。」
    場内から「山際澄夫ではないか」
    http://www.ustream.tv/recorded/11610661
    (2010年12月23日 岩上チャンネルのビデオ冒頭部分)

    そのまえに自分でしゃべっています。
    ----------------------------
    ・・・驚くべきことに、今回の申し立てをしたのは団体ではなく、この元新聞記者1人だったのである。
    「申立人は私1人です。最初は皆で出す予定だったが、徐々に腰が引けてきた。私も身の危険を感じているので名前が出ないように求めました(検審の議決では、申立人は『甲』と記されている)。議決がされていたことは知りませんでしたが、国民の要望の表われた当然のものと考えます」
    ※週刊ポスト2010年10月22日号
    http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/404.html
    ------------------

    藤島さんが引用された朝日新聞記事のすぐ後でしたね。
    もう2年前のことなので記憶があやふやではありますが、私自身、桜井説に見事に攪乱されてしまいました。

    ------------------
    桜井誠、たしかに検察審査会に申し立てはしているけれど、検察審査会に確認したら却下されてた。小沢一郎の不起訴を不服として審査を申し立てたのは桜井を含め合計15組。そのうち二号の桜井から十五号の人までが、申し立て人の資格なしということで却下されていた。
    http://twitter.com/#!/furukawatakuya/statuses/12996942054

    検察審査会法によると、申し立てができるのは犯罪(この場合は政治資金規制法違反)の「被害者」か、告訴の当事者に限られるとのこと。桜井他は上記の資格を満たしていないので不受理だった模様。受理されたのは結局「一号申立人」だけだったということだが、この氏名が「甲」。なぜか非公開。
    http://twitter.com/#!/furukawatakuya/status/12997184683
    (2010年4月28日 古川琢也=ルポライター)
    ------------------

    桜井誠でさえ急いで翌日に申し立てたというのに、もっと早く申立した人物がいた。それが山際澄夫だったということだ。
    2010年1月21日3人の秘書とともに小沢氏を共犯として告発したのも彼で、そのために彼だけが申立の資格を満たし、受理されたという。
    ちなみに尖閣事件で中国人船長を告発したことでも話題になったが、告発はお手のもの?
    しかし小沢氏の事件との関連では、あまりにも不自然な手際の良さに胡散臭さがただよう。検察があらかじめ用意していたものと思われます。

    ------------------
    受理されない場合や受理されても捜査開始が半年から1年後となる場合もある「告発」。
     これが「任意聴取」の2日前に出され、それが即座に正式受理され、当日は「被告発人への事情聴取」に替わった。
     あらかじめ段取りが決められていたような「手際の良さ」である。
    http://www.janjanblog.com/archives/60285
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    ところで、在特会といえばエセ右翼という反社会勢力である。
    山際澄夫も同類、ゴミ産経新聞の元記者であり統一協会一味。
    こんな人物が国民を代表するとして匿名をゆるされてきた。

    まさか検察と検察審査会が反社会勢力を利用していたことが明らかになれば、大変なことですよ。小沢派の議員は知っているわけですから。マスコミが彼らと接触して記事を書いていた件も重大な問題です。(山際澄夫がやたらとTVタックルや朝生に出現するのは、朝日新聞がグルであるということ。)
    さらに裁判官がこんな連中の圧力で判決を左右されるなど、とんでもないことです。
    真の国民の声を裁判所に届ける必要があります。

    以前、私も裁判所にこの件で苦情を入れたことがあります。山際澄夫が1人で国民を代表することが許されるなら、私も国民の1人として公訴棄却を申し入れる!と。
    藤島さんならば、もっと力強く訴えていただけるはずです。よろしくお願いいたします。  (転載終わり)
     

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    なぜ今「ファティマ第3の予言」なのか

     昨3日の爆弾低気圧による春の嵐は、とんだ「春の大椿事」といったところでした。それとは比較すべくもありませんが、最近当ブログでも小椿事が起きています。
     本来は一部の人たちしか関心を示さないはずの『ルシア自身が語る「ファティマ第3の予言」』(昨年5月)記事が、3、4日連続で記事別アクセスランキングのトップになっているのです。
     トップ面左の「検索フレーズランキング」に目を通している人はお分かりでしょうが、4日の同ランキングでは1~3位を「ファティマ」が占めました。

     確か一番はじめは、4日くらい前の夜10時台だったかと思います。それから同記事へのアクセスが急増したのです。アクセスをたどってみますと、特定のサイトやツィッターで同記事が取り上げられたということではなさそうです。
     こういうケースで考えられるのは一つしか思いあたりません。あるテレビ局(多分民放局)のその時間帯の番組で、「ファティマ予言」「第3の予言」を取り上げたからに違いありません。
     それにしても何で今頃「ファティマ」なの?と首をかしげてしまいます。

     実は「ファティマ」がテレビで取り上げられた前例があります。だいぶ昔、今から30年も前のことだったでしょうか。その頃ある民放局で、(今なら考えられませんが)「読書」にまじめに取り組む夜の番組があったのです。その時々話題になっている本を特集したり、週間売り上げベストテンを発表したりしていました。
     ある時、五島勉の『ファティマ大予言』がベストテン上位に躍り出たことがあります。五島勉は例の「ノストラダムス予言ブーム」の火付け役としてご存知の方も多いことでしょう。内容まで踏み込んだかどうかは覚えていませんが、本そのものの紹介は間違いなくしていました。

     当時私は既に五島本も読んでいましたし、鬼塚五十一という人の本も読んでいました。特に鬼塚本の方は、カトリック信仰を土台にして、ファティマやその他の聖母メッセージにより深く迫った衝撃的な内容で、こちらには強い影響を受けました。
     私の今に至る「スピリチュアル探求」は、一連の聖母メッセージと聖書を読むことから始まったと言っていいくらいです。

     聖母マリアの「ファティマ示現」「ファティマ予言」などについては、『ルシア自身が語る「ファティマ第3の予言」』の前段で概略触れています。後段は、ミノリスさんによるルシアメッセージの転載です。(末尾に同記事URLを表示しましたので、興味のある方は是非お読みください。)

     ファティマ予言を巡っては、それ以前に“ハイジャック事件”まで起きています。ある西洋人神父がある時ジェット旅客機をハイジャックしましたが、その要求が「バチカンは“ファティマ第3の予言”の中身を全世界に公表せよ」という、世にも奇妙なものだったのです。
     犯人の神父は間もなく取り押さえられ事なきを得ましたが、その時この“特ダネ”に飛びついたのが欧米のメディアです。そのおかげで、それまでまったく知られることのなかった「ファティマ第3の予言」の存在が世界中に広く知られることになったのです。

     繰り返しますが、今回もテレビ局発だったとしたら「何で今頃?」と考えてしまいます。
     1917年、ポルトガルの一寒村のファティマに、聖母マリアがルシアなど村の3牧童の前に数回にわたって出現しました。そして最年長のルシアに「第1、第2、第3の予言」を託します。第1と第2の予言については既に公表済みですが、聖母から「1960年までは公開してはいけない」と厳命されたという第3の予言だけは、なぜかそれ以降も公開されていません。
     ここに来て「バチカンが公開に踏み切った」という話も、寡聞にして聞いていません。

     言えることは、やはり“マヤ暦の終わり”とされる「2012年」との関連です。
     ミノリスさんが予告していた、1月4日からの「暗黒の3日間」は回避されたようです。ということは、今年夏頃にもと見られていた「妖星二ビルの地球大接近」もなくなったとみていいのではないかと思います。
     しかしかと言って、今年の「運命の12月22日」を、このまま何事もなく迎えられるという確かな保証もありません。

     また改めて紹介するかも知れませんが、昨3日の「爆弾低気圧の発生が大地震を誘発する」という専門家の見方もあります。福島原発は4号機をはじめ終息などしていません。各地の原発再稼動にうずうずしている野田政権や経産省幹部らはひた隠しにしたいのでしょうが、依然危機的状況が続いています。
     それ以外にもユーロ危機の欧州、金正恩新体制下の北朝鮮、今年新主席に変わる中国、闇の大ボスD・ロックフェラーの失脚が噂される財政危機下の米国、本当に最終戦争の引き金になりかねないイラン情勢…。
     それに加えて、消費税をめぐって迷走、暴走を続け、およそ政権の体(てい)をなしていないのが我が国の野田政権です。

     人々はつい、テレビのバラエティ番組の空虚な笑いの世界などに逃避してしまいがちです。そんなことで埋められるはずもなく、多くの人は心の奥深くに先行き不安を抱えて生きています。これは物質的追求によって取り除くことはできません。
     100年も前から出口王仁三郎という人は、「体主霊従」から「霊主体従」への大転換を訴えていましたが、各人に深いスピリチュアルの理解がない限り取り除けないと思われるのです。(以前の記事でみたように、出口師は戦前二度にわたって国家権力によって大弾圧を受けた。)
     まさにこの質的転換こそが、「2012年問題」の根底にあるものだと思われるのです。

     もし今回本当にテレビで「ファティマ予言」を取り上げたのだとしたら、そんな時代潮流を無意識的に汲み取ったものと言えるのかもしれません。
     聖母メッセージに一貫していることは「正しい信仰に帰ることの重要性」です。かと言って私たち日本人の多くは、カトリック信仰を受容できる立場にはありません。ファティマにおける「太陽の奇跡」などの分析から、一連のファティマ現象を起こしたのは高度な地球外生命体ではないか?という解釈が五島本以降根強くあります。地球人類を正しい宇宙法則の道に立ち返らせるため、当時支配的だったキリスト教を利用したというのです。
     地球外生命体問題をスピリチュアルの一環ととらえている私は、その可能性は十分あり得ると思っています。

     それに今のバチカンや米国をはじめとした世界中の大教会は、聖母予言どおりイルミナティなど闇の勢力の巣窟になってしまっています。
     だから聖母メッセージからキリスト教教義を取り除けば、「愛と思いやり」という簡単な言葉に要約できそうです。今後何があってもなくても、個人として出来ることはそれくらいしかないはずですし、またこれが出来れば何があっても大丈夫なのではないでしょうか。

     (大場光太郎・記)

    【追記】その後調べた結果、以下のような経緯により「さてファティマ予言は?」となったもののようです。と言うことは、本文後半部分はだいぶ的外れだったことになりますが、そのまま残すことに致します。

    ローマのカピトリーニ美術館で公開が始まった、ガリレオ・ガリレイの裁判記録=2月29日(共同)
    【ローマ共同】ローマ法王庁(バチカン)の機密文書館がことし開設400年を迎えたのを記念し、これまで門外不出だった同館所蔵の歴史的文書からより抜かれた約100点の一般公開が2月29日、ローマのカピトリーニ美術館で始まった。目玉の一つは地球が太陽の周りを回っているという地動説を支持したイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが、異端審問にかけられた際の17世紀の裁判記録。ガリレオの署名がはっきりと確認できる。
    ドイツの宗教改革者ルターに対する1521年の破門宣告書や、日本での宣教活動で知られるフランシスコ・ザビエルが17世紀に列聖された際の法王の教書も展示。
    (共同通信社)

    関連記事
    『ルシア自身が語る「ファティマ第3の予言』
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-1862.html
    『もう一つの「12月8日未明」』
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-5be6.html

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    突如襲った春の嵐

      春嵐去りて常なる夜となれり   (拙句)

     3日日本列島に時ならぬ大暴風雨が吹き荒れました。これは日本海に急速に発達した低気圧の影響によるものだそうで、列島各地で台風並みの暴風雨に見舞われました。
     中でも西日本各地で最大瞬間風速40メートル前後を記録するなど、並みの台風などではなく最大級の「超大型台風」にも相当しそうな暴風が吹き荒れました。そのため高速道路で大型トラックが横倒しになったり、家屋の倒壊や歩いていて転倒して亡くなった人もいました。

     今回の大暴風をもたらした低気圧に対しては「爆弾低気圧」との呼び方もあるようです。これによって各地の鉄道や空の便にも大きな乱れが生じ、首都圏では帰宅時と暴風雨のピークが重なり、大変な混乱となったようです。
     神奈川県内の当地では暴風雨のピークはやはり午後5時から7時頃でした。その後はまず雨がおさまり、ピュー、ピュー唸りを上げていた強風も9時過ぎにはだいぶおさまりました。
     気象庁によりますと、この暴風は4日も北日本を中心に続く見通しとのことですから、該当地域の方は十分ご注意願いたいものです。

     今年は例年にない厳冬であり、ようやく春らしくなってきたのは先週頃からです。そのせいか今年に限っては、早春の風物詩である生暖かい強風が吹く「春一番」が吹いた記憶がありません。何しろその頃ではとっくに咲くはずの近所の白梅や、芽を出しているはずのふきのとうも芽を出さず、梅が咲いたのは1ヵ月遅れという状態だったのですから仕方ありません。
     例年のようにきちんとした季節の移ろいが乱れると、今回のように、予期せぬ時にドカーンととんでもない「春の嵐」に見舞われがちです。

     今頃の季節に強く吹く風としては「花散らしの風」という風流な呼び方の風があります。しかし風速40メートル/秒とけた外れで、大型トラックもひっくり返すほどに荒んで凶暴な風ではシャレにもなりません。

     それに、これはあくまで当地基準ですが、例年なら満開の時期を迎えている桜も今年はまだほんの数輪ほど咲き初(そ)めたにすぎませんし。
     ただし10日ほど前のニュースでは、高知県内ではその頃満開を迎えたそうです。と言うことは、南国土佐辺りでは、こちらで連日体感し続けたような寒さもそれほどではなかったということか?
     さすがは縦長の日本列島、と感じ入った次第です。

     (大場光太郎・記)

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    アリアドネの糸(1)

     ここからが、クレタ島の都クノッソスにあったというラビリントスを巡るクライマックスとなる物語です。

     ミノス王の時代、エーゲ海に浮かぶ島、クレタ島を中心としたミノア文明は全盛を迎えていました。対してギリシャ本土のギリシャ文明は、ようやくその曙光期に指しかかったばかりでした。
     そんな中でギリシャ本土で徐々に力をつけてきていたのがアテネです。アテネはミノス王のクレタ軍に対して一戦交えたのです。この戦いはミノス王が圧倒的な勝利を収めました。

     戦勝国は敗戦国に戦利品を要求するのは、古今東西変わらぬ世の習いです。ミノス王もアテネに対して戦利品を要求しました。それは、
     「アテネ市は毎年7人の少年と7人の少女を人身御供としてクレタ島に贈るべし」
    という大いに変わったものです。
     何のための“人身御供”かと言えば、お分かりの通りラビリントス(迷宮)の主であるミノタウロスに献上するためです。牛頭人身のこの怪物は、中でも生きのいい少年少女の生肉が大好物だったのです。これを献上しないと大暴れするので弱っていたところに、ちょうど都合よくアテネが負けてくれたことによって、格好の“若人肉”の供給源を得たわけです。

     いくら敗者側とはいえ、こんなものを要求されたアテネはたまったものではありません。アテネの将来を背負って立つべき年端もゆかない子供たちを毎年贈り続けなければならないのです。それも、ミノタウロスという怪物に食わせるために。考えただけでも身の毛のよだつ話です。
     「何とかならないのか !」
     この忌まわしい年中行事に、アテネ市民の間に不満が広がり暴動すら起きかねない情勢になってきました。

     そんなアテネの窮状を救うべく、
     「それなら、オレが行って怪物を退治してやろう !」
    と名乗り出た救国の英雄がいます。アテネの王子テセウスです。
     後に世界史でも稀に見るデモクラシーのポリス(都市国家)となり、約千年後ソクラテスやプラトンなどの大哲人を輩出したのがアテネです。しかしこの頃はまだ王制を敷いていたのです。

     この時テセウスは二十歳前後の若者だったとみられています。が、そんな若年でありながらなかなかに苦難の人生を歩んできていたのです。
     まず出生の経緯が明らかではありません。一応はアテネ王アイゲウスの子供ということになっていますが、海神ポセイドンの息子との説もあります。そのため幼少の頃は氏素性の知れない子として育てられ、後にアテネ王の血を引いているらしいという事になってからも、王統の血を引いている者である証明として、幾多の冒険をしなければならなかったのです。

     これは、決然としてゴルゴン退治の冒険に赴いたペルセウスの場合とよく似ています。当時、王家の血筋を引く者は優れて勇敢であらねばならず、国家的危機を救い得る勇者こそが王子の名に値するとの共通観念があったのです。
     「是非とも私を人身御供の中に !」という願いは聞き入れられ、テセウスはアテネからの贈り物の一員としてクレタ島へと送り届けられることになりました。

     クノッソス宮殿の中で、やって来たテセウスに好奇心を抱く一人の少女がいました。ミノス王の娘アリアドネです。それまでのテセウスの勇猛な活躍ぶりは、遥か遠いクレタ島でも噂になっていたからです。
     これが運命の分かれ道になるとも知らず、好奇心に駆られて王女アリアドネは、アテネからの人質たちが囚われている部屋をそっと覗きに行きました。ひときわ光彩を放ち凛として美しいテセウスを見た瞬間、アリアドネは心を奪われてしまいました。いわゆる俗に言う“一目惚れ”というやつです。

     そうこうしているうち、テセウスら14人の少年少女がラビリントスに送還される日が明日に迫ってきました。恋のとりこになったアリアドネは、気が気ではありません。何とかテセウスを助け出す方法はないものかと、あれこれ思案投げ首しました。
     テセウスが迷宮のどこかでミノタウロスと出会い、これと戦う。勝つかもしれないし負けるかもしれない。いや、これまでも幾多の怪物を退治してきたテセウスのこと、きっと勝つはずだ。何としても勝ってミノタウロスを退治してほしい…。

     しかし首尾よく怪物を退治できたとしても、その後がさらに厄介です。何しろ一たびラビリントスに迷い込んだが最後、二度と脱け出すことは出来ないのです。
     どうしたものかしら。アリアドネの想いは堂々巡りするばかりでした。 (この話次回につづく)

     (大場光太郎・記)

    関連記事
    『伝説のミノス王』
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-08a9.html

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    アメシスト後日談

     「四月馬鹿」(エィプリールフール)に相応しいお話を一つ。
     他でもない、先日の「アメシスト」に関する後日談です。これについては『アメシストが我が手に』記事の直後に出すつもりでしたが、「阿修羅掲示板一時アクセス不能事件」の発生などにより、延び延びになっていたものです。

     さて同記事で私は「この石は安くてもアメシストに違いない」と結論付けました。しかしそう言ってはみたものの、実際のところはなお半信半疑だったのです。
     次の日も、例の場所に置いた“アメシスト”を時折り眺めては考え込んでいました。そんな折り、その日の深夜同記事に、「模造紫水晶」という検索フレーズでアクセスしてこられた人がいました。

     やっぱりネ。私は取るものも取りあえず、その元となったグーグルの検索ページに飛んでいき、上から2、3のサイトを開いてざっと目を通してみました。まだ本物とも模造物とも決まったわけではないものの、模造品は以下のような次第です。

    アメジストのイミテーション(模造品)にはガラスや合成コランダムが用いられ、無色のロッククリスタルを紫色染色接着剤でくっつけたタブレットが作られたこともあります。
    近年、合成アメジストが発達してきており、本物のアメジストとの鑑別を困難にしているといわれています。 (転載終わり)

     これを読んで、5千円という値段といい、言われてみればますますガラス細工のような気がしてきました。これはミロード店に一度問い合わせした方がいいかも知れない。幸いなことにその時の領収書が残っていて、それには電話番号も記載してあります。
     というわけで翌日昼頃電話しました。応対に出たのは本厚木ミロード責任者の男性です。概略の事情を説明し、「これは何という石?と聞いて、店主は『アメシスト』『水晶ですよ』と言ったけど、違うでしょ。模造品でしょ?」とズバリ核心に迫りました。

     各催事店に場所を提供しているだけとはいえ、最終責任は小田急ミロード店にかかってきます。つまりは“天下の小田急”が模造水晶を本物と偽って売っていたことになり、大問題となるわけです。
     また私は、「買った時は本物だと思ったんで、早速ブログでそのことを書いたんですよ。もし模造品だったら、カッコ悪い話ですよね」とも言いました。

     さまざまな事を勘案したのか責任者は、
     「私どもは直接そのお品を見ていないので、すぐには返答のしようがありません。それにその店はきのうで終わって、既に別の場所に移動していますし。彼は中国人なんですが、よく事情を聞いてみたいと思います。そこでまことに申し訳ございませんが、お買いいただいたお品、一度こちらで預からせていただけないでしょうか。お金の方は一旦お返しします」
    というようなことでした。

     やっぱり中国人だったか。実は品物を受け取るとき1、2質問した際、何となく質問の意味が分かっていなさそうだったので、顔は日本人そっくりでも、ひょっとして韓国人か、中国人か?と思ったのでした。
     いずれにしても、カネも返してくれるというし、この際本物・偽物をはっきりしてもらった方がいいので、私はその提案に同意しました。先方は「ご自宅まで取りに伺います」ということでしたが、それから間もなく横浜に行くために外出します。本厚木駅を経由するわけですから、少々重くても石を持って出、その時立ち寄ることにしました。

     ミロード内の催事場には、婦人モノの洋服やバックを陳列した違う店が出ていましたが、そこで責任者が待っていてくれました。50代前後と思しき貫禄のある男性です。真っ先に先方の非を詫びるなど、物腰はやわらかく、終始親切丁寧な応対でした。
     どこかに行ってしまった中国人店主とは、既にケータイで話済みのようです。その責任者いわく、
     「この品は元々中国で産出されたもので、向こうの中国人を介して日本に入ってきたもののようです。どうも水晶は水晶のようですが、アメシストとまでは言えないようです。彼には『中国ではそれで通っても、日本では通用しないよ』と言って聞かせました。それでどうでしょう?もしよろしかったら、お品は無料で差し上げますが…」

     私は一瞬どうすればいいか判断に迷いましたが、『ただでもらえるのなら』と結局いただくことにしました。同氏はお金を返してくれた上、「これから横浜まで行かれるのでしたら、お品はこちらで預かっておきます。帰りにお寄りください」とのことでした。
     また「これに懲りずに当催事をこれからものぞいてみてください」とも言いました。
     私もそのつもりです。特にくだんの中国人店主がまた店を出していた時は是非立ち寄って、別の石か何かを買うつもりです。
     帰りにまた立ち寄り、預かってくれていた店の年配の女性店主に礼を言って例の品を受け取りました。

     私はもし仮にこの石が本物だとしたら、そんなに安く産出できるのは国内ではなく海外だろうと思いました。ネットで調べたところ、アメシストの産出国としてはブラジルや東南アジアが有名なようです。そこで私は勝手に『ブラジルに違いない』と決めつけました。
     クリスタルは地球年代史的な記憶をその結晶体の中に刻んでいると言われ、また低波動の浄化に優れているとされ、スピリチュアリストには最も人気の高い鉱石です。
     ブラジルと言えば、マットグロッソ高原の真下に、アトランティス滅亡を逃れた人たちが築いた「ポサイド」という(テロスとは姉妹都市の)地下都市があると言われています。ひょっとして“マイアメシスト”は、私のリーディング能力が高まればそんな情報も伝えてくれるのだろうか?などとあらぬ想像もしていたのです。

     どうやら中国が原産地らしいことが分かりました。それはそれで四川省にしても雲南省にしても、尭・舜以前からの古代中国の歴史を秘めているかも知れないのです。
     しかしつまりは“ただ”で受け取ってしまったからには、「水晶は水晶らしい」とは言われても“中国原産の模造品”との疑念はずっと残ります。
     こういう疑念を抱かずに済ますには、私が今よりずっと豊かになって、鑑定書付のウン十万円かウン百万円かの正真正銘のアメシストを手に入れるしかありません。是非そうなりたいと思います。

     (大場光太郎・記)

    参考・引用
    『天然石・パワーストーン意味辞典-アメジスト』
    http://www.ishi-imi.com/2006/07/post.html
    関連記事
    『アメシストが我が手に』
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-0b2b.html

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    本当にヤバイこの国の将来

     -30日の消費税閣議決定を受けた『日刊ゲンダイ』(3月31日発売号1、2面)記事全文を転載します。一読の価値があります。なお適宜段替えをしています。-

    野田無能政権完勝の国のこれから

    旧自民党政権時代よりももっと露骨な国民より国家が大事のファッショ政治の締め付けが強行され、大増税で個人の資産は奪われ、自衛隊は増強され米国の下請け国に成り下がり続けるだろう

     どうしようもない結末になった民主党内の消費税増税の攻防。閣議決定も波乱なしだ。「バカにするな」と頭にきた人が多いのではないか。
     財務省に操られた野田という三流政治家が「命をかける」とホザいたくらいで、簡単に大増税が通ってしまう。この軽さは何なのか。推進派を見回しても、安住財務相とか藤井税調会長とか前原政調会長とか、ガキかポンコツ。こんな薄っぺらな連中に、庶民殺しの大増税をあっさり押し切られてしまう。脱力感というか、やりきれなさしか湧かない。

     それだけに、増税反対派は何をやっているのかと、余計に腹が立つのだ。小沢元代表が手足を縛られたままでは、たいした作戦、戦術を立てられないことは分かっていたが、総会の時間引き延ばし以外にこれといった行動が取れなかったからガッカリだ。情けない。小沢抜きでは、張子の虎、犬の遠吠えのような存在なのか。軽量、軽薄の野田執行部の暴挙さえ止められないのでは、どっちもどっちだ。

     「野田首相の強気は、財務省がバックについていることがすべてです。それに党内の勢力図を見ても、官、前原、岡田、仙谷グループが味方で、相手は小沢・鳩山グループだけ。それで中央突破も行けると読んで、押し切ったのです。逆にいえば、小沢グループに対案や作戦がなかったということです。対案がないと、どうしてもアリバイづくりの抵抗になってしまう。そこを野田首相などに見透かされたわけです」(政治評論家・浅川博忠氏)
     小沢グループの副大臣や政務官が何人か辞表を出したが、それも決定打にはなっていない。野田を追い詰めるために、党を割って飛び出るエネルギーもなかった。

    これで小沢無罪でも法案成立

     元外交官で評論家の天木直人氏はこう言った。
     「小沢さんは4月26日の裁判判決で無罪になるまで、動くに動けない。判決が出ないことには、党を飛び出した後の戦略を描けない。そういう弱みがある。一方、相手は権力を握っている。官僚組織が全部後押ししてコントロールしているから強い。最初から、勝負はついていたのです」

     官僚と大マスコミに操られた無能政権が完勝してしまう。まったく、どうしようもない政治状況だが、この後の展開もゾッとするものだ。前出の朝川氏が続ける。
     「増税法案が国会に提出されれば、次は野党対策ですが、ずっと言われているように、一部修正を加えて、自民・公明が賛成に回り、法案を仕上げる。その代わり、6月か7月の会期末に衆院を解散するシナリオが濃厚です。選挙後は、第一党になった方が首相になり、18人の大臣ポストを割り振り、連立を組む。そういう流れになるでしょう。すでに民主党が6、公明党が1、自民党が11とか、大臣ポスト数まで話題になっていますよ」
     小沢が無罪になっても、それに関係ナシで大連立が進み、大増税法案が成立してしまう。その流れが決まってしまったのだ。

    全体主義へとヒタ走るこの国のおとなしすぎる国民

     「消費税を考える国民会議」の議長に就任した日本チェーンストア協会の清水信次会長はこう語っている。
     「政府が率先して財政危機を煽る。メディアもそれに加担する。大増税やむなしという空気になっている。困ったものです。こんなデフレと大震災の中で大増税などしたら、逆に危機を呼び込んでしまう。ちょっと冷静に考えれば分かることなのですが、国民も流されている。歴史を振り返れば、政府とメディアが一体となって危機を煽ったときは怖い。だいたい国を誤らせしまったものです」

     その通りに、大増税を決めたこの国は完全におかしくなっている。「弾道ミサイルが飛んでくるゾ」と、防衛大臣が「破壊命令」なる物騒な命令を出し、パトリオットを全国7ヶ所に配備する物々しさだ。むしろ北朝鮮を刺激するだけで、一昔前なら、大反発が起きたものだが、さしたる議論にならない。危機を煽って、国民をだまくらかし、防衛省と自衛隊が笑い、軍備が増強されていく。いやな時代になったものだ。
     それに加えて政界も、戦前の大政翼賛会をまねようと、大連立へ進む。何から何まで異常すぎないか。

    米国へ貢がれる大増税のカネ

     こうした動きを、「危険な翼賛体制」とか「戦前回帰」と批判されないために、野田や大マスコミは「大局」とか「大きな政治」という言葉でゴマカしている。大新聞の1面にその活字が踊るようになり、大連立に突き進む野田はきのうも、「政局でなく、大局に立つなら政策のスクラムを組むことは十分可能だ」とホザいていた。増税反対の動きは「政局」という言葉で封じてしまう。で、「大きな政治」を目指せと煽る。

     要は、国民のチマチマした生活よりも、国家の存続維持が最優先で、それには大連立も大増税も当たり前という理屈だ。民主主義の否定、ファッショである。それに対して、体を張って抵抗する勢力もなくなっているのが現状だから、この国は本当にヤバい。旧自民党時代よりも悪質だ。

     前出の天木直人氏はこう言った。
     「アメリカへの属国化が一段と進んだのです。もともと官僚や財界、メディアは親米保守ですが、政界もどんどん一極化に向かっている。その結果が民主と自公の合体なのです。何でもアメリカ任せなら、楽だし、考えなくていいし、守ってもらえる。あとは数と権力だけ握っていれば、自分たちの立場は安泰。そんな連中だけが集まり、この国の支配層になってしまったのです。でも、昔のアメリカならともかく、今のアメリカは余力もカネもない。4月1日にスタートする海外協力銀行はその窓口にされるでしょう。日本はいくらカネがあっても足りなくなる。それで消費税増税なのです」

     この4月から介護保険、健保、住民税など負担ラッシュが始まる。その先には大増税が待ち構える。
     国民は取られるだけ取られ、そのカネは財務省からアメリカへ流れていくのである。発展途上国を笑えない話だが、日本の国民がデモも起こさず、羊のようにおとなしくしていたら、貧乏国の生活が待っているだけなのだ。それは避けられなくなった。 (転載終わり)

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