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小沢無罪判決に思うこと

 -戦後最悪の暗黒冤罪裁判。無罪判決が出た今こそ直ちに真相究明を急げ !-

 2012年4月26日。この日は戦後日本史の中でも永く記憶される日になるのではないでしょうか。この日小沢一郎民主党元代表に対して、東京地裁第一審法廷において大善文男裁判長より「無罪判決」が言い渡されたのです。
 この事件での司法一派の山のような謀略を知る心あるネット市民なら、無罪判決しかあり得ないことを確信していました。ただ相手はこの国の暗黒司法のこと、ひょっとして有罪の可能性もあるのではないか、と一抹の不安を抱いていたことも事実です。

 何はともあれ無罪判決が出ました。「終わり良ければすべて良し」、後は晴れて小沢一郎が民主党政権のしかるべき地位に復権してくれれば一件落着、と言いたいところです。
 しかしこの事件に限ってはどっこいそうはいきません。何しろ3年余にも及ぶ一連の小沢事件は、戦後最大級のデッチアゲ謀略冤罪事件なのです。検察はもとより最高裁事務総局、検察審査会、当時の自民党麻生政権幹部、現民主党幹部、日弁連など、謀略に加担した組織の裾野は広大です。
 この大暗黒冤罪事件に徹底的にメスを入れずして、この国の真の再生などあり得ません。

 今回の「小沢無罪」の陰のMVPは、石川知裕衆院議員とロシア専門家で元外交官の佐藤優(さとう・まさる)氏であると言えます。自身も鈴木宗男事件の連座で逮捕・取り調べを受けた佐藤氏のアドバイスで忍ばせた、石川議員のICレコーダーの隠し録音が証拠採用され、後々田代政弘検事の捏造報告書暴露に直結したのです。

 これがなければ検察側の捏造報告書の実態は永遠に闇に葬られ、検察調書の多くが却下されず法廷採用され、当初の検察シナリオ通り、小沢裁判は有罪の方向性を決定付けたであろうことは想像に難くありません。
 Cレコーダーの存在こそは、まさに天佑、天の配剤でした。

 それにつけても問題視すべきは、検察の前近代的取り調べ手法です。可視化されていないのをいいことに、密室状態で検事たちはやりたい放題です。検察側のシナリオ通りの誘導的取り調べが行われ、捏造調書が日常茶飯事的に作られていた可能性が否定できないのです。

 だいぶ前に述べたとおり、そもそも我が国の検察は、「捜査権」「公訴権」という二つの権限を有しています。これは他の先進国ではあり得ないほどの強大な権限です。
 検察はこの二大権限によってこれまで、「捜査を要するが捜査しない/捜査を要しないが捜査する」「起訴を要しないが起訴する/起訴を要するが起訴しない」が、検察幹部らの恣意的な裁量で決められてきたのです。
 これが検察利権や不正の温床となり、一部政官業との癒着の温床ともなっています。小沢無罪を絶好機として、小沢事件における検察犯罪を白日の下にさらすことはもとより、検察の権限の分離などの大改革、取り調べの可視化、特捜部解体などが真剣に論議、実行されなければなりません。

 2009年3月の大久保隆則元秘書の逮捕後の歳月は、この国にとって痛恨の「失われた3年余」です。以後の目も当てられない迷走民主党政局を創り出した張本人は、樋渡利秋検事総長、大鶴基成次席検事、佐久間達哉特捜部長ら当時の東京地検幹部らです。民間人になろうが、左遷されようがこれらの者の「国家反逆罪」的犯罪を不問に付してはいけません。

 また官報複合体の一角として、新聞・テレビの「小沢一郎 = 悪人」を全国民に刷り込んできた、狂気のバッシング報道にもちっきりメスを入れる必要があります。この3年余の常軌を逸した小沢バッシングは、オランダ人ジャーナリストのウォルフレン氏言うところの「小沢一郎人格破壊キャンペーン」以外の何物でもありません。
 新聞・テレビは同事件で誤報を重ねながら謝罪も検証もしていません。最もタチの悪い連中です。小沢弁護団は片っ端から各マスコミを名誉毀損で訴えるのも一つの方法です。

 しかし検察も裁判所もマスコミも自浄能力が期待できない点では同じ穴のムジナです。検察幹部、最高裁事務総局長、新聞社・テレビ局幹部らを国会の証人喚問の場に呼んで徹底的に真相を吐かせるべきです。

 最後に。割を食っている3人の指定弁護士殿、ご同情申し上げます。もうこれ以上不毛な裁判を続けないでいただきたい。つまり潔く上告を断念していただきたいのです。

 (大場光太郎・記)

参考
『佐藤優の眼光紙背』「小沢一郎無罪判決と隠し録音」(「BLOGOS」転載全文)
http://blogos.com/article/37669/
関連記事
『大鶴基成検事が弁護士に転身 !?』(26日昼過ぎから驚異的なアクセス数とツィッター数を記録しました。)
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-efe2.html

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コメント

検察審査会の議決書は、特捜検事斎藤某の捜査報告書の丸写し!審査なんかしていない!

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ナイス ブログ気持玉 500 / トラックバック 0 / コメント 92
すごい話ですね。検察審査会の議決書は、特捜検事斎藤某の捜査報告書の丸写し!つまり、審査なんかしていない。検察が議決書を捏造した!ここに巨悪あり!おい、無能な裏社会、もう少し上手く立ち回れ、まぬけがっ。情報感謝。

http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1491.html

<斎藤の捜査報告書>
≪小沢が本件4億円の出所について明らかにしようとしないことは、小沢に本件不記載・虚偽記入に係る動機があったことを示している≫
<第五検審の議決書>
≪被疑者が本件4億円の出所について明らかにしようとしないことは、被疑者に収支報告書の不記載、虚偽記入に係る動機があったことを示している≫

<斎藤の捜査報告書>
≪年間約450万円もの金利負担を伴う4億円もの債務負担行為の趣旨・目的を理解しないまま、その融資申込書や約束手形に署名したとの点については、極めて不合理・不自然である≫
<第五検審の議決書>
≪年間約450万円もの金利負担を伴う4億円もの債務負担行為の趣旨・目的を理解しないまま、その融資申込書や約束手形に署名・押印したとの点については、極めて不合理・不自然である≫

<斎藤の捜査報告書>
≪このような銀行借入を行うことを了承して自ら融資申込書等に署名している以上、当然に不記載についても了承したものと認められる≫
<第五検審の議決書>
≪このような銀行借入を行うことを了承して自ら融資申込書等に署名・押印している以上、当然に不記載・虚偽記載についても了承していたものと認められる≫

2012/4/25 14:12
《日々坦々》 http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1491.html
(週刊朝日が爆弾スクープ!「誤導」に満ちた捜査報告書を掲載!
週刊ポストも「検審議決書」のコピペ疑惑追及!) 《晴耕雨読》 http://sun.ap.teacup.com/souun/
(「田代検事不起訴の方向という検察リーク報道。前田元検事への対応と何故こんなにも違うのか:森ゆうこ議員」)
《稗史(はいし)偉人伝》
http://yamame30.blog103.fc2.com/blog-entry-267.html 
(4月26日、国家が精神的死を迎える) 週刊朝日と週刊ポスト、買ってきました。 peco

投稿: まっすー | 2012年4月29日 (日) 10時48分

まっすー様
 貴重な情報、大変ありがとうございました。
 ここのところ『週刊ポスト』『週刊朝日』などが、検察の暗部に鋭く斬り込んでいるようです。遅まきながら、メディアとして大変望ましい兆候です。
 ただ『週刊朝日』の親会社の朝日や読売、毎日などの各新聞、各テレビ局はあいも変わらず、無罪判決が出ても小沢批判を止めようとはしないようです。もうここまでくれば、我が国の新聞・テレビは一種の「病気」ですね。こんなものをせっせと購読させられ、視聴させられ続けている国民こそいい迷惑です。
 小沢無罪を期に、大マスコミという「巨悪」にも改革のメスが入らなければなりません。
【追記】貴コメント、別記事として転載させていただきました。どうぞご了承ください。

投稿: 時遊人 | 2012年4月29日 (日) 20時02分

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