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映画『SPEC』と第3の予言と公安警察と

 先日の『なぜ今「ファティマ第3の予言」なのか』に、「テリー」様よりコメントがありました。コメント内容は以下のとおりです。

はじめまして。
私は今日初めてファティマ第3の予言を知りましたが、知ったきかっけは映画「SPEC」でした。ただ、この映画公開が4月7日なので、この記事以降の話ですね。 (転載終わり)

 『SPEC~天~』劇場公開早々に観られたテリー様によると、この映画の中で「ファティマ第3の予言」がテーマの一つになっていたということです。当ブログの「ファティマ記事」急増の本当の原因は、多分これでしょう。
 テリー様は「映画公開が4月7日なので、この記事以降の話ですね」と述べておられます。しかしこの映画は同名のТBSテレビドラマの映画化のようです。最近とみに振るわない同テレビ局にあって、自局がらみの映画公開とあっては、同局は“社運”を賭ける意気込みで、かなり前から前宣を繰り返していたはずです。

 早速Youtubeで、この映画の1分30秒ほどの紹介動画が出ています。
 それによると「SPEC」とは、通常の人間の能力を超えた予知能力や瞬間移動などの超能力のことだそうです。このSPECを持った犯罪者(スペックホルダー)と、警視庁公安部特別捜査官・当麻紗綾(戸田恵理香)と瀬文焚流(加瀬亮)の刑事コンビとの息詰まる戦いを描いたドラマであるようです。

 動画の中には、「皆殺し」「殺す !」などの物騒な言葉が飛び交い、字幕では「世界征服計画」「人類最後の日」「最終決戦」「左手に火の剣を持つ天使」などのオドロオドロしい言葉が踊っています。そして最後に「ファティマ第3の予言とは」が出てくるのです。
 「ファティマ第3の予言」への急速な関心の理由は、やはりこの映画でしょう。これ以外ないと思います。『なぜ今「ファティマ第3の予言」なのか』では、本文も追記もいずれも的外れでした。これをお知らせいただいたテリー様にはあらためてお礼申し上げます。

 さてこの映画によって、「ファティマ第3の予言」とともに「警視庁公安部」が脚光を浴びることになるのでしょうか?しかし「公安部」をいたずらに神聖視していただいては困るので、現実の警視庁公安部の実態を少し紹介してみたいと思います。
 なおこれは『日刊ゲンダイ』の「日本の警察のフシギ(6)」に基づくものです。

 警視庁公安部は、花の捜査一課と共にエリート集団と言われています。しかしこれはあの悪名高い戦前の「特別高等警察(略称「特高」)の名残を受けて発足した組織です。かつては共産党や極左過激派の取り締まりで華々しく活躍したものでした。
 中国やロシアのスパイ、カルト集団の摘発、動向監視も得意とされています。

 ところがこの公安部、最近はめっきり存在感が薄いといいます。共産党は危険な組織ではなくなり、極左過激派にもかつてのような勢いはなく、カルト集団はオウム事件以降すっかりおとなしくなっています。まして大型スパイ事件などは、今回のSPECクラスの映画の中でのお話にすぎません。
 
 こうしてみると、公安部が膨大な捜査員を維持する必然性はもはや全くないと言っていいようです。それでなくても公安部は、前代未聞の不祥事と言われた国際テロ捜査文書流出事件の犯人をいまだに逮捕出来ずにいます。
 どこからも「公安不要論」が噴き出さないのがおかしいくらいなのです。それどころか公安警察は、今もって日本警察の中でデカイ顔をしています。これには理由があると言います。

 公安部の伝統的な捜査手法に「尾行」があります。絶対相手に悟られることなく尾行するノウハウだけは、戦前の特高以来お手の物なのです。この尾行技術を重宝がっているもう一つの組織があります。「監察部門」です。警察官の不祥事を監視するところです。
 警察官が最も恐れる監察部門に、公安部経験者が配属されることが多いといいます。そして警察内ではご法度とされる不倫の証拠などを掴むため、興信所よろしく日夜同僚の尾行を続けているというのです。

 今や公安警察に怯えているのは、共産党でも極左集団でも外国人スパイでもなく、ほかならぬ警察官自身なのです。
 時に公安警察は、警察幹部の不祥事のネタを握ることもあります。それこそが、警察内部で勢力を維持する公安部の力の源泉であるのです。いやはや。
 
 と言うようなわけで、警視庁公安部の格好よい活躍はドラマだけのもの。くれぐれも同映画を観終わって、公安部を崇めることのないようにしていただきたいものです。

 (大場光太郎・記)

参考・引用
『劇場版SPEC~天~』OFFICIAL SITE
http://www.spec-movie.jp/index.html
『映画「SPEC~天~」予告編』(Youtube動画)
http://www.youtube.com/watch?v=-048VsJ7C20
『日刊ゲンダイ』「緊急連載 日本の警察のフシギ(6)」(4月3日5面)
関連記事
『なぜ今「ファティマ第3の予言」なのか』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-4d19.html

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コメント

コメント引用していただき、さらに1つの内容にしてしまうところがすごいですね。

投稿: テリー | 2012年4月12日 (木) 09時42分

 さてどんな記事を作るか?思案に暮れてしまうことがまゝあります。そんな時、ほんのちょっとのきっかけが記事に結びつくことがあります。今回のテリー様コメントがまさにそうだったわけで、本当に助かりました。ありがとうございました。

投稿: 時遊人 | 2012年4月12日 (木) 13時17分

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