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黄なるを春の色とせむ

  かの花の黄なるを春の色とせむ   (拙句)

 かなり遅咲きだった当地の今年の桜もさすがに散ってしまいました。それにあい呼応するように、周りの草木がいっせいに芽吹きはじめ、さまざまな草花がとりどりの色で咲き誇っています。

 この季節の樹木で取り分け目を引くのが柿若葉です。柿の木が小さな若葉をいっぱいつけています。お日様が照っていると輝くばかりの、それはそれは萌黄色のやわらかい若葉です。
 それに車を走らせていると、近郷の小河川のほとりの柳若葉の初々しさにも目が奪われます。

 独断と偏見で申せば、今時分の花の色で代表的なのは黄色ではないかと思います。どこかとある道を歩いていたりすると、生垣からこぼれんばかりにいっぱいの黄色に出会うことがあります。それは連翹(れんぎょう)だったり違う花だったりしますが、そのまぶしい黄なる色にはハッとさせられます。

 それ以外にも、一面若草色に覆われた小河川の両岸に菜の花(あるいは「菜の花もどき」か)の群生をけっこう見かけます。種がどこからか風で運ばれて、あまり人の手が加えられない小河川の川岸をこれ幸いとばかりに、根付いて増えていったものなのでしょう。こちらの黄色もなかなかのインパクトです。

 さらには空き地や道端で咲いているタンポポの群生、とある庭先の黄水仙なども春ならではの寸景といえます。
 もっとも春の草花には、黄色以外にもピンクや赤や白や青なども溢れています。萌黄色や若草色を基調として、春は本当に多彩な彩りの季節です。
 しかし中でも一番目に鮮やかな事をもって、『黄色こそが春の代表的な色ではないだろうか』と思われて作ったのが冒頭の拙句です。今から10年も前の句です。

 4月も下旬だというのに曇りがち、雨がちの日が多くて、今年はなかなか暖かい日が続いてくれません。夕方あたりからにわかに冷え込んで、冬のコートを着こんで外出してちょうどいいくらいなのです。
 とにかく今年は、例年にない厳冬をここまでずっと引きずってきている感じです。

 と書きながら思い出しました。当ブログを開設したのは4年前の08年4月末のことでした。手探り状態だった当時は何も書くテーマが見つからず、もっぱら季節報告文、自然観察文、身辺雑記などをせっせと書いていました。
 だから08年春の天候はよく覚えています。この年も3月頃からやたら雨の日が多く、そのまま6月の梅雨になだれ込み、7月、8月も何度か突発的な集中豪雨に見舞われました。
 東日本大震災という昨年の超努級の大災害は別格としても。こうしてみると、ブログ開設以降の4年間は毎年何がしかの「天候不順傾向」が恒常化しているようなのです。

 少し気の早い話ながら。昨年は真夏に『今年は蝉が鳴かない?』記事を出しました。「蝉が鳴かない」「例年より大幅に遅れている」などというケースが全国的に多かったようです。
 当厚木市でも、例年ならば7月28日頃には初蝉の声が聞かれるのに、その頃は寂(せき)として声なし、ようやく第一声が聞けたのは8月に入ってからのことでした。

 全国的に「蝉が鳴かない」と大騒ぎになったのは、福島原発事故による放射性物質の影響を懸念する声が挙がったためです。それが全国に広範囲に拡散したことによって、土壌中の蝉の幼虫が死滅したからではないか、と不安視されたのです。
 しかしその説は誤りらしいことが専門家の見解によって明らかになりました。各年の初蝉は、その年のそれまでの「積算温度」に影響されるようなのです。やはり昨年もけっこう寒い冬であり春だったのです。

 それでは、今頃でも冬コートを着込むような今年はどうなのでしょうか。もしこのままでゴールデンウィークに突入し、それ以降も不順な天候が続くとしたら、初蝉の声は昨年よりさらに遅れることは確実です。
 昨年は確かゴールデンウィークとともに絶好の行楽日和になったように記憶しています。今年も是非そう願いたいものです。

 末尾ながら。このたびブログ背景を替えました。テンプレート名は『若葉』です。これは4年前の開設時から毎年使用してきたもので、今回で5回目となります。私自身この背景を目にすると『あゝまた原点に戻ったな』という感慨を持つのです。

 (大場光太郎・記)

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