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小沢元代表の党員資格停止を解除

 -それはそうだろう。世紀の謀略冤罪で処分したこと自体、後の世の物笑いだ-

 民主党は8日の常任幹事会で、小沢一郎元代表の党員資格停止処分の解除を決定しました。小沢元代表の党員資格の復活は、約1年3カ月ぶりのこととなります。

 広く世間にも検察調書の捏造が知れ渡り、4月26日東京地裁で無罪判決が下りたのですから当然といえば当然の決定です。むしろ遅きに失したと言うべきです。
 「反小沢」である前原誠司政調会長などは「一審判決だけで判断すべきではない」「指定弁護士の控訴の有無を見てからにすべきだ」などとゴネたようですが、「言うだけ番長」、結局は小沢元代表に近い輿石東幹事長の強い意志には逆らえなかったようです。

 それに10日までの控訴期限を前にして、ここにきて検察官役の指定弁護士の「控訴断念」が強まったとも言われています。もしそうなら小沢元代表の党員身分をこれ以上拘束する理由は何もなくなるわけです。

 当時幹事長だった岡田克也(現副総理)の最終判断で、処分が決定したのが昨年の2月でした。その1ヶ月後東日本大震災、福島第一原発事故という未曾有の大災厄がこの国を襲いました。

 小沢元代表を「座敷牢」に閉じ込めた、時の菅直人政権の二大災厄への対応の不手際は目を覆うばかりでした。素人集団による民主党政権が担い、解決するにはあまりにも荷が重く、震災復興は遅れに遅れ、福島原発事故は菅前首相自身の初動の誤りによって、周辺住民被爆を拡大させてしまったと言われているのです。
 未曾有の大危機に際して、政界第一の実力者で、官僚組織の動かし方などを熟知している小沢元代表の処分をその時なぜ解かなかったのか。現民主党幹部らは党利党略・個利個略に走り、国家的損失を拡大させたのです。

 その後政権は現野田佳彦政権に移りましたが、一昨年6月以来の「小沢封じ」体制は一貫して続けられてきました。霞ヶ関官僚たちにとって、小沢抜きの民主党政権ほど扱いやすいものはありません。性悪な古狸集団である彼らの手にかかっては、現民主党幹部らは子供のようなものです。

 それが極まったのが現野田政権です。ТPP推進、消費税増税、原発再稼動…。官僚主導から政治主導へが、09年9月の新政権発足時の国民との約束でした。しかし財務省や経産省が主導するこれらの政策はそれとは真逆であり、決して国民のためにならない、やってはいけない政策なのです。

 「消費税増税に命をかける」という、そもそも命を根本的にかけ間違っている野田首相にとって、正念場となる国会審議が今週からスタートしています。そんな中「増税反対」を鮮明にしている小沢元代表が処分を解かれて復権してくるのです。
 輿石幹事長としては、小沢氏を選挙担当の「党代表代行」に据えたい意向のようです。今年中と見られている解散・総選挙を見据え、このままでは民主党の大惨敗は必至ですから、「選挙の神様」頼みは当然のことと言えます。

 と言っても小沢元代表は、国民のためにならない消費税反対を断固貫き通す決意です。党要職に戻ったからといって、財務省のパペットである野田首相にすり寄ることはないとみられています。
 稀有な政治家である小沢一郎の凄さは、3年余にも渡って検察から謀略冤罪を仕掛けられ起訴・裁判となっても、マスコミから徹底的な「人格破壊キャンペーン」を繰り返されても、現民主党幹部のほとんどが「反小沢」であっても、ひとたび約束した「国民の生活が第一の政治」というポリシーを決して曲げないことです。

 裁判にかけられるという最悪の事態だったにも関わらず、小沢元代表のもとには衆参議員合わせて100人以上が「反増税グループ」を形成しています。「消費税命」の野田首相はこの小沢グループとのスタンスを今後どう取っていくのか。悶絶する場面が出てくるのではないでしょうか。
 野田の指南役の仙谷由人、藤井裕久などが陰でこそこそ自民党との連立などを画策し、何とか今後とも「小沢抜き」政局に持っていくつもりのようです。陰険策士仙谷よ、一度くらい小沢元代表と正々堂々真っ向勝負してみたらどうなんだ。

 (大場光太郎・記)

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